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CMY仮(0038)2002年7月のセレクトセール時には決して評価は高くなかったS.Sakaguchi皐月賞を勝利した際、武豊騎手はその走りを「飛んでいる」と評したM.Watabe横山典弘騎手=アドマイヤジャパンの粘り込みを封じ、三冠達成H.Imai有馬記念では自慢の末脚を繰り出せず、初めて他馬の後塵を拝したH.Watanabe阪神大賞典は向かい風をものともせず勝利。順風満帆の再スタートY.Kunihiro[ 完全年表 ]誕生から最期まで― 6336日の軌跡17歳の若さでこの世を去ったディープインパクト。競走馬としても、また種牡馬としてもトップに君臨し、日本競馬に、そして我々の心に深く刻まれたその足跡を年表と写真で振り返る。DEEP IMPACTThe Memorable Moment of北海道早来町のノーザンファームで、父サンデーサイレンス、母ウインドインハーヘアとの間に生まれる。誕生日は父と同じ北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた「セレクトセール2002」で、金子真人氏が7000万円(税抜)で落札ノーザンファーム遠浅に移動ノーザンファームに移動産地馬体検査栗東の池江泰郎厩舎に入厩阪神・芝2000㍍の新馬戦でデビュー。後のきさらぎ賞勝ち馬コンゴウリキシオーを4馬身突き放して初陣を飾る若駒Sに出走。直線に向くと後方から驚異の末脚で、逃げ粘るケイアイヘネシーを交わし5馬身差の圧勝。デビューから連勝を飾るとともに、その強さが全国区となる初の東上戦となった弥生賞。2歳王者マイネルレコルトら強敵相手の一戦となったが、京成杯勝ち馬アドマイヤジャパンをあっさりと差し切り、重賞初制覇皐月賞。スタート直後に躓く不利があったものの、道中は外々をまわり徐々に進出、シックスセンスに2馬身半差をつけて、まずは一冠目を獲得ダービー史上最高となる単勝支持率73.4%の、圧倒的一番人気に支持された日本ダービー。直線では大外を独走、インティライミに5馬身差をつけて二冠達成調整を行うため、札幌競馬場に入厩札幌での調整を終え、栗東トレーニングセンターに帰厩神戸新聞杯に出走。後方から3コーナー過ぎで一気に進出、抵抗するシックスセンスを楽々と2馬身半差退けた。秋初戦を制し、三冠制覇に向けて視界良好菊花賞レコードとなる13万6701人が京都競馬場を埋め尽くす中で迎えた菊花賞。前半折り合いを欠くなどの場面もあったが、ラスト3w33秒3という圧巻の末脚で突き抜け、シンボリルドルフ以来、史上2頭目となる無敗の三冠馬の栄誉に浴した。単勝は100円元返し(グレード制を導入した1984年以降のJRAGⅠ最高単勝支持率)だったNHKのドキュメンタリー番組「NHKスペシャル」で「ディープインパクト〜無敗の三冠馬はこうして生まれた〜」と題された特集が組まれ、放送された有馬記念のファン投票最終結果が発表され、16万297票を獲得し堂々1位に選出単勝1.3倍で挑んだ有馬記念。16万を超える観衆が注目した古馬との初対決だったが、ハーツクライを半馬身差捉えきれず、初黒星2005年度JRA賞が発表。満票で最優秀3歳牡馬を獲得。年度代表馬にも輝く。また、馬事文化賞にNHKスポーツ報道センターおよびNHK大津放送局テレビ番組「NHKスペシャル ディープインパクト〜無敗の三冠馬はこうして生まれた〜」が選ばれたJRA賞授賞式で金子真人オーナーが、海外遠征を視野に入れていることを表明阪神大賞典に出走。初となる58㌔の斤量、稍重馬場をものともせず、トウカイトリックに3馬身半差をつけて快勝。古馬となり、さらなる充実ぶりをアピールした3.25▼7. 8▼10月▼ 9.19▼4.15▼9. 8▼12.19▼1.22▼3. 6▼4.17▼5.29▼7.10▼9.11▼9.25▼10.23▼10.29▼12. 8▼12.25▼1.10▼1.23▼3.19▼▼K.Yamamoto2005年4月号2005年12月号05年4月に表紙デビューし、同年は6回登場2002 年(0歳)2003 年(1歳)《 2歳時競走成績 》1戦1勝2004 年(2歳)《 3歳時競走成績 》7戦6勝《 GⅠ勝ち鞍 》皐月賞日本ダービー菊花賞2005 年(3歳)《 4歳時競走成績 》6戦5勝(うち海外1戦0勝)《 GⅠ勝ち鞍 》天皇賞(春)宝塚記念ジャパンC有馬記念2006 年(4歳)

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