HTML5 Webook
17/43

ざ豹ょ、キこ。だった。>ビーだ冷‘”iオーはしつつ無事終了した。イチオーは容易に抜かせない。一定歩を突込む度に首がめりこみ肩が入り、胴がかくれてアサカオーはじりじりと差をつめる。もうスタンドはゆれ動き、割れ返っている。ダイイチに祈りをこめるもの、アサカの奢闘に声をしぽるもの、両馬は全く一線となケシバオーの底力、特にスピード感を見せつを果たして一瞬早く栄光のよろこびを自覚しれには苦笑、それこそやって見なければの一つつ馬速をおとしていたのだが。アサカオーはやはり強かった。たとえハナの差とはいえ力走したダイイチオーを何とかねじ伏せたのだ。激動の上り三ハロン、六百討でタケシバの如きシンザンなのであり、これと比肩されなる名馬といえども後方からは捉えることは不可能だ。アサカオーにして始めて2馬身差までつめよった訳で上り六百の記録はタケシバオーを上回ったはず、僅かにペース判断、しかけどころを誤ったアサカオーにあんな苦しい場面が待っていたとは、事実だれ一人として予測し得なかったのだ。平凡であるべき天皇賞は全てのファンを満足させ、興奮のルツボと化したスタンドに大きな反聰音を残消えて四歳クラシックヘ人気が恋われ、喰い「タケシバオーの底力は大したもんや、ここにシンザンが出てたらどんなことになったやろ」またもや友人がつぶやくように難問を心を馬に仔えて前傾し、勝広どころを見きわめんとして緊辿状態が見え出した。といっても外見的には一列縦隊のまま姿は依然として静かな流れ、本当にレースとはかくあるものと教えるが如き理想の展開で直線、最後のツメに突入した。待ってましたとダイイチオーダテホーライ、何とか粘らんとするムオーのインコースをついて起死回生を計るアサカオー、さつき賞後の栄誉を賭してマーチス、横一線に見えたのはつかの間だった。ムオーがまず脱落、意外に苦しいダテホーライ。ムォーの脱落でやや逍を失ったアサカオーが躍り出したボイントが悪い。もはやゴールは百計に満たない。それより先にタケシバオーは粘りに粘るダイイチオーを捉えて優勝四内に突入している。焦点はアサカオーがダイイチオーを降してー「アサカどうした」とだれかが叫んだようだ。菊花賞馬アサカオーがダイイチオー如きに敗れるはずがない。いや敗れてはいけないのだ。それこそファンの下した至上命令なのだ。加賀は優勝を失なった刹那またもやこの至上命令の完遂に死力をつくさねばならなくなった。バリバリゴールが辿ってくる。ダイがス。ハート、外に走路を開いてタケシバオー、ってゴールをかすめた。そのとき古山は重責けられればなおのこと。さすが古山騎手もこ35秒を割る快速を記録、これでは如何持ちかけた。後刻インタビューで私自身が古山騎手にこれを持ちかけてみた。シンザンぐらい実戦に強く特に重賞レースに強い馬は見たこともない。関西ファンにとって、一度は問いかけたい質問だ。ここでタ語の他は答えようなしといったところ。タケシバもこれで永く語り継がれることとなったのは間違いない。関西ファンにとっては神馬て「どうなるやろ」といわせるほどのレースを演じたのは事実なのだ。スタンドの中で勝ったタケシバオー以上に讃えられたのはダイイチオーだったこともいえる。年期を入れて競馬を見て来た私にも、同じ思いがするとともに競馬の不可思議、醍醐味をたっぶりと、今さらのように思い知らされた天皇賞レースなお、毎年天皇賞がすむと西の競馬は火がたらぬ不満をこぼすファンだが、来るべきファン投票に応えて宝塚記念へ居残ることとなったタケシバオー、アサカオーの両巨豪へ再び夢をつなげることはまことに喜こばしい。2若出来るかどうかに移っー寸ター-;r:36回日本デピー15 G 豹べ•r—,9· 扇二:東

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る