渡辺孝行上原伸美(獣医課長)1取す。手術と安楽死楽死のケースでしょう。をつくしてくれました。聞きたいと思っております。ギリシャ、エジ。フト、アラビア、中困などかされます。ために死なす処儀であります。等の注射処磁をします。等の関係者の方に詳しく説明し、/j解のうえあった、こういう点もあったと、いろいろと教えられることがあり、近く謙虚に反省会をですが、一方、大動物のこれほどの事故になりますと、治療に要する費用も文大なものとなります。どの馬のどんな事故も絶対助けろ、などと飛躍されては、関係者の方々の迷惑は大変なことだと思います。その点、ファンの方々にも、ご理解いただきたいと忍いま安楽庇という言葉について、日本語版による医学関係の辞典として最も権威のあるものの一っとされている南山堂「医学大辞典」で晶べてみますと、「古代に文化の進んだ国、ら出た言葉である」と記されており、かなり古くからとられている行為であることが推察競走馬に対する安楽死とは、死にひんし救うことの出来ない状態に陥ったものと診断された馬を身体的、粘神的苦悶の状態から救うすなわち、競走中や調教中の事故により、その状態が著しく璽症で治療を継続しても患馬に苦痛を与えるのみであり、死にひんすることが明らかなものに対して催眠薬、麻酔薬そこで問戯になりますのは、安楽死の処置をとることについて、誰が診断を下すか?ということです。中央競馬会では、どのような場合でも複数の獣区師が立合診断を行ない、その結果について馬上さん、調教師どんで処置します。しかし関係者の方々が安楽砒に反対であったり、天命を全うするまでの治療の要請があれば、獣医師としての倫狸土善をつくすことは当然の義務です。ここで説明しました安楽死は、競走馬が経済動物であることから人間社会における安楽死とは若干意味が異なります。(前栗東競走馬診療所長)最初に、事故の状況をみて、これはひどいと思いました。このような骨折では、これまでの私の経験からいって、手術をしても成功した例を知りません。普通の馬なら、当然安しかし、馬土さん、調教師さんから、なんとか生命だけは助けられないかと、たっての要請がありました。われわれ獣灰師としても、獣医技術は発迷しているし、百に―つの希望は捨て切れませんでした。それで、やってみようという決断を下したのです。手術に、実際手をくだした人数は、十人ぐらいのものでしたが、全獣仄帥三十余人が一致協力して参加してくれました。予後についても、みんなが全智全能を傾けて最善結果的には、このような悲しい結末に終りましたが、私たちとしては、ああいうことも安らかに眠れテンポイント21
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