K1）KCMYぎ切り、先頭でゴールを駆け抜けた。 その瞬間、１９７０年に前身のビクトリアＣが創設されて以来史上初となる牝馬三冠馬が誕生した。それも、３つのトライアルも全勝という「完全制覇」であった。 三冠すべての口取り撮影で、河内はその２年前に逝去したメジロ軍団の創設者、北野豊吉の写真を手にしていた 小島はこのレースのあと、初めて涙を流した。「誰もやったことのない偉業を達成したラモーヌには、いろいろなものを見せてもらいました」 オーナーサイドの意向で、この年の有馬記念を最後に現役を退くことになった。奥平は言う。「なかなかあれだけの馬には出会えませんね。私としては、古馬になってからも走らせたかったです」 有馬記念は直線の不利がこたえて９着。「牝馬三冠制覇でツキを使い果たしてしまったのでしょうか」と小島は苦笑する。 引退後、故郷のメジロ牧場で繁殖牝馬となった。仔や孫からは目立った活躍馬は現れなかったが、曾孫のフィールドルージュが２００８年の川崎記念グローリーヴェイズが19年の香港ヴァーズを勝つなど、自身が05年９月に老衰のため世を去ってからも、強い血の力をつないでいる。 （文中敬称略）qエリザベス女王杯を勝利した直後の厩舎地区にて。奥平真治調教師（左）は2007年に、小島浩三厩務員（右）は2018年に引退しているH.Imai / JRA引退式では優勝レイがずらりと並べられたH.Imai / JRA年月日レース名競馬場距離（㍍）馬場騎手着順人気タイム1985.10.13新馬東京ダ1400良小島 太❶１1:26.1 11. 3京成杯３歳Ｓ（ＧⅡ）東京芝1400良小島 太４１1:23.9 11.30寒菊賞（400万下）中山芝1600良柏崎正次❶１1:35.7 12.14テレビ東京賞３歳牝馬Ｓ（ＧⅢ）中山芝1600良柏崎正次❶２1:34.91986. 1.26クイーンＣ（ＧⅢ）東京芝1600良柏崎正次４１1:36.5 3.16報知杯４歳牝馬特別（ＧⅡ）阪神芝1400稍重河内 洋❶１1:23.9 4. 6桜花賞（ＧⅠ）阪神芝1600良河内 洋❶１1:35.8 4.27サンスポ賞４歳牝馬特別（ＧⅡ）東京芝1800良河内 洋❶１1:50.8 5.18オークス（ＧⅠ）東京芝2400良河内 洋❶１2:29.6 10.12ローズＳ（ＧⅡ）京都芝2000良河内 洋❶１2:01.3 11. 2エリザベス女王杯（ＧⅠ）京都芝2400良河内 洋❶１2:29.1メジロラモーヌ 三冠までの成績メジロラモーヌ1983年４月９日生 牝 青鹿毛父モガミ母メジロヒリュウ（父ネヴァービート）馬主／㈲メジロ牧場調教師／奥平真治（美浦）生産牧場／メジロ牧場通算成績／12戦９勝主な勝ち鞍／86エリザベス女王杯（ＧⅠ） 86オークス（ＧⅠ） 86桜花賞（ＧⅠ） 86ローズＳ（ＧⅡ） 86サンスポ賞４歳牝馬特別（ＧⅡ） 86報知杯４歳牝馬特別（ＧⅡ） 85テレビ東京賞３歳牝馬Ｓ（ＧⅢ）
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