なあ」っただろう。関西テレビの杉本アナウンサーは、「これが三冠の脚だ'・ミスクーシービと、戸をかすれさせた。レース前の心配も、すべて桑快に吹きこの菊花代だ。してはいけないことを―つもして、なおかつ勝った。シンガリかでやってのけて、四コーナー先頭に立つと、‘‘コールでは3馬身ちぎり捨てていー、三冠達成!」飛ばしてしまった。体調は万全なのか。いが、ミスターシービーには無用だったりで、他の二十頭を叩きのめした。シーンがあった。ふつうなら、あのアクシデントひとつで、問外に梢えておかしくない。まった。なんだか、形容しがたい強さだった。「強いねえ、いや、強いねえ」と二度紐り返した。「ミスターシービーは三冠とるかもしれないらまくり切って勝ったあのダービーを見て、そして、なんといっても強烈だったのは、て進路をふさがれ、占水が一瞬枠立ちになるそれを一気にまくり切り、全身ドロまみれになって、不良馬場をものともせず、直線なかばでは先頭に立ち、後続を力で振り切ってし観戦していた寺山修司さんは、.と、鎖を紅潮させて言った3あのダービーの強さを寺山さんに見せてあげたかった。ミスターシービーがシンガリか占水を応援しつづけた寺山さんは、なんと語ら行ったこと。三コーナーで仕かけて出たこと。タブーとされていたことを乎気四コーナーで外に振り回されるのではないか。インを街いたら前がふさがって届かないのではないか。凡馬なら、こんな不安も現実のものになったかも知れな四の五のいわせない、圧倒的な勝ちっぶ2着争いを尻目にゆうゆうとゴール
元のページ ../index.html#21