5ー名馬・名日(3歳)、来た。23唸38秒8歳の11月のことである。調教は順調に進んだ。デビューは46年8月7福氷洋一。14頭立の一番人気に支持を受けた。頭は、なすすべもなく散った。三つ目の土塁生それはまるでおとなとこどもの戦いであった。グランドマーチスの強さの前にほかのがきでゴールドシャトーが落馬。それを横目に楽々と先頭に立ったグランドマーチス。あとは後続の追随を許さず、上がりの速い脚で約九万の大観衆の前を駈け抜けた。史上2頭目の中山大障害四辿覇の偉業にファンは惜しみない拍手と声援を送った。と同時に日本の競馬史上、初の獲得賞金三億円どんよりと雲った冬空の下の中山競馬場における一大ページェントであった。どの馬もそうであるようにグランドマーチスは大きな期待をになって栗東トレーニングセンターの伊藤修司きゅう舎へ入きゅうして第二回函館競馬初Eの新馬戦の追い切りではだが、結果はスタートからすっ飛ばしたトモ馬の誕生である。ときは昭和50年12月21日、期待馬らしく一番時計をマークした。鞍上は川中隆.. . (サンケイスポーツ)24
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