伸長駈歩収縮駈歩へ移行(「肩を内へ」の体勢)姿勢を変換(1歩前へ出しながら踏歩変換へ)踏歩変換競技での伸長駈歩後まで真直ぐ進む。踏歩変換はポイントの直前で実施するが、踏歩変換をした直後の1歩目が蹄跡に入ると綺麗に見える。その踏歩変換の地点から遡り、3歩もしくは4歩ほどは伸長駈歩から収縮駈歩へ移行するために使用する。収縮駈歩への移行の際、馬が踏歩変換を先に察知し、騎手の扶助を待たずして変換してしまうことがある。それを防ぐことに加えて、収縮時に馬体の真直性を保つためにも内方姿勢を取りながら、浅い「肩を内へ」の体勢をとる。その後、収縮駈歩に移行できれば、踏歩変換の準備に入る。新しい内方姿勢をとって、踏歩変換の直前の1歩が大きな駈歩になるように推進し、変換自体を大きくする。馬が先読みして勝手に踏歩変換をしてしまうことを防ぐためのトレーニングも必要になる。それには先ず馬の予想を裏切ることであり、毎回伸長駈歩から収縮して踏歩変換を実施するのではなく、伸長駈歩から収縮して常歩もしくは反対駈歩をして踏歩変換を実施しないようにする。それにより、馬は踏歩変換なのか、常歩なのか、反対駈歩なのかの選択を騎手の扶助に委ねるようになる。このように、一見すると単純に見える伸長駈歩運動にも多くの準備をして、競技本番に備える必要がある。パッサージュとは、収縮速歩を更に収縮して2拍子の087運動の応用リズムにカダンス(間(ま):明確な空間期)が生じ、1歩1歩の肢の動きが高揚して躍動感のある歩様になった速歩のことである。養が必要か考えてみたい。パッサージュの調教段階【第一段階】収縮速歩から更に収縮へ歩でパッサージュの兆しを見せることが多い。パッサージュを調教するにあたり、馬にはどのような素後躯に力がある馬は弾むように速歩をしたり、肩の関節が柔軟な馬は前肢を高く上げて動いたりする。もちろん、パッサージュを調教する上ではこれらの要件は優位になる。しかし、調教初期にこれらの優位な条件が見られなくても、半減却を繰り返して弾発を学んで力を付けてくると、パッサージュのような歩様になることがある。パッサージュという運動は、馬によっては大きな変化を見せる運動のひとつである。調教前から馬の能力を決め付けるのではなく、調教次第で馬も変わるということを騎手が信じてトライすべきである。速歩に弾発がある馬は、初期調教の段階で、尋常速歩や収縮速歩において半減却を繰り返してテンポコントロールすることによって、速歩にカダンス(間)が生じてくる。この段階では、完成されたパッサージュを求めるのではなく、収縮速歩を更にゆっくりとするに留める。その際、ただ速歩がスローになるだけでなく、飛節を曲げ、弾発を持たせるように半減却を使う。資質の高い馬は、ハミ受けが安定し出す頃には、速7.パッサージュ
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