JRA Dressage Training
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078JRA Dressage Training【第一段階】ピルーエットキャンター(強い収縮駈歩)ピルーエットキャンターとは、ピルーエットに入るために強く収縮した駈歩のことを言う。駈歩ピルーエットの調教を始める前に、ピルーエットキャンターが正確に実施できるようにトレーニングを重ねる。その方法は、透過性を得た収縮駈歩を実施し、騎手が何も指示を出していない間は馬自身が収縮駈歩を維持しているという関係を築く。騎手が駈歩の一歩一歩に脚を使って推進しなければ収縮駈歩を継続しないような関係であれば、決してピルーエットキャンターには向かえないだろう。では、ピルーエットキャンターを馬自身に維持させるためには、どのように調教すべきだろうか。ピルーエットキャンターの調教方法①・収縮駈歩で透過性を得た体勢を維持し、輪乗り運動をする ・この時、「肩を内へ」の体勢をとりながら、ピルーエットキャンターの準備をする②・少しずつ歩度を詰めてステップを小さくし、ピルーエットキャンターに向かう ・騎手はもちろん半減却を使って収縮させるが、いつまでも脚を使い続けないようにする。その後、もし馬が勝手に駈歩を止めるようであれば、再び強い脚扶助で駈歩を継続しなければならないことを伝える。これは全てに共通している考え方であるが、前進している馬に騎手が同調している間は、馬は自らの意思で前進し続けなければならない。言い換えれば、前進を維持するのは馬の仕事であって、騎手が圧し続けてキープするものではないと考える。③頭頸をやや低くして、透過性を保つ ・歩度を詰めてくると、大抵の馬は頭を上げて背を緊張させる。この場合に、騎手は騎座と拳を使いながら、馬の体勢を丸くすることに集中する必要がある。馬が頭を上げようとすれば、騎手は拳で抵抗して馬が譲るのを待つ。歩度を詰めながら透過性を求め続けて【第二段階】小さな輪乗り運動いくと、馬は丸くなったまま収縮するようになる。第一段階が確立してくると、次のステップでは旋回の準備に入る。ピルーエットは内方後肢を軸に前躯が旋回する運動のため、後躯が外側へ逃げないようにしなければならない。そのために、内方姿勢をとって馬体を屈曲させながら、外方脚と外方手綱で浅い「腰を内へ」の体勢をとる。このとき騎手は、馬に内方姿勢をとらせる際、内方脚と内方騎座が支点になっていることを感じていなければならない。【第三段階】ワーキングピルーエット第二段階が安定してくると、次はワーキングピルーエットのトレーニングに入る。ワーキングピルーエットとは、直径2m以上の大きな円をピルーエットキャンターで描き、ピルーエットの前段階として利用される。ワーキングピルーエットは、調教初期においては後肢が描く円は大きくし、調教が進むにつれて徐々に小さくしていく。それは、調教初期から円を小さくすると馬は旋回することを急ぎ、騎手の扶助を待たずに勝手に速いスピードで旋回しようとすることがあるためである。そうではなく、正しいピルーエットは駈歩のリズムと弾発を損なうことなく、内方への屈曲を保たなければならない。ワーキングピルーエットは、美しいピルーエットを行うために重要なものである。この段階まで順調に調教が進む馬は、後躯に力を持った良い馬である。また、順調に進まなかった馬も第二段階に時間を掛けて、馬体を収縮して後躯を沈下することを覚えてくれば、この段階に進むことができる。駈歩ピルーエットの調教段階

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