JRA Dressage Training
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る。らない。Ⅳ.騎手の上体は静かに真直ぐになっているかしまう。そうなった場合は、座骨での推進を失ってしまう。私がこの状態に陥ると、UY号も歩毎踏歩変換を続けるパワーを失い、最悪の結果になってしまう事がある。歩毎踏歩変換を始める前に送っていた座骨の推進を、歩毎踏歩変換でもそのまま続けなければうまくいかないのは当然である。Ⅴ.騎手の脚扶助が遅れていないかとがあり、結果的に踏歩変換を継続できなくなる。騎手は駈歩のリズムに合わせて、脚の入れ換えを正しく実施しなければならない。すべての要素が備わっていなければ、1歩も変換をしようとしないところが難しい。しかし、今後馬に歩毎踏歩変換を調教する上では、すべての要素を揃えてトライできなければならないため、今はとてもよい機会を得ていると実感する。Ⅱで述べた真直性を保つために、騎手の拳は常に静定されて軽くしていなければな歩毎踏歩変換では、騎手はその動きに身を任せることができずに、上体が動揺して踏歩変換をすることで精一杯になってしまい、自分の脚が思い通りに動かなくなるこリズムに乗れば歩毎踏歩変換をうまく続けられる馬も中にはいるが、UY号は以上の(1999年4月報告書より)071運動の応用

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