JRA Dressage Training
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頭頸肩背腰「騎手の柱」が存在しないため、「馬の屈曲の軸」がなく内方姿勢がとれていない。進行方向矯正外方手綱を右方向へ引いたり、開いたりして馬の肩を右方向へ位置させる本来あるべき肩の位置角度が浅いハーフパス(左)058JRA Dressage Training 例えば、左にハーフパスをする場合、馬の腰が左に入って来なければ後肢は交差しない。また、肩の位置が左前に位置し過ぎていることも考えなければならない場合もある。騎手を中心と考え、馬の肩の位置はやや左前方に位置すべきで、それが左に位置し過ぎる場合は、外方手綱(この場合右手綱)で馬の肩の位置を右方向へ持って来る必要がある。そうすると、外方脚だけで馬の腰を内に入れようとするのではなく、肩の位置が右方向へ戻ることによって、肩と腰の位置が互いに近くなって交差が大きくなりやすい体勢になる。後躯の交差が少ないからといって、外方脚だけで矯正するのではなく、肩の位置を変えることも交差を深くする方法のひとつと考えられる。交差が浅くなるハーフパスの矯正方法

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