収縮フレクション後肢の踏込みバランス041「ハミ受け」「緊張の緩和」「透過性」「半減却」は、それぞれひとつ欠けることなく全てが関連しながら機能する。「ハミ受け」は、鼻梁ラインを垂直にするために項のジョイントを過度に屈曲させるのではなく、頸の付け根(き甲)のジョイントから更に下方へ屈曲させるなどして、振り幅を大きくして柔軟性を養う。また、左右へのフレクションも多く取り入れ、サイドへの対応も同時に行う。「緊張の緩和」は、頭頸を伸展して背を柔軟にすることによって、フィジカル面とメンタル面を同時に和らげることである。しかし、頭頸の伸展によってバランスが前に移り、重心までもが前方へ移動してしまうことがある。そのため、頭頸の伸展は重心が前方へ移っていないことを確認しながら実施しなければならない。「透過性」は、全ての根幹をなすもので、後躯からの推進がハミまで到達している状態である。その馬の能力を発揮させるためには透過性が不可欠であり、後躯の力を真直ぐ前へ送り出すことができなければならない。「半減却」は、生み出された前進気勢を馬体に溜め、騎手が馬を自由にコントロールするために人馬間で築き上げるべきものである。生み出される前進気勢全てをその瞬間に使い果たすのではなく、セルフキャリッジと共に馬体に溜めて使うべき瞬間のために温存し、次に求める運動に使用する。運動の基本半減却ハミ受け透過性緊張の緩和基本調教に必要なサイクル
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