JRA Dressage Training
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◎「ハミ受け」ができた状態「完全なるハミ受け」までの道のり背中が丸くなり、緊張がなくなる背中がリラックスすることによって、後肢が踏み込みやすくなるハミを受けて頭頸が下方へ伸展している状態026JRA Dressage Training前進気勢がハミまで到達することはなく、収縮へと向かうことはない。馬は心地よくハミを受け入れ、馬が自ら選択してコンタクトを維持する環境を提供することが、騎手の役割でなければならない。ここではさらに詳しく、「基本的ハミ受け」と「完全なるハミ受け」に分け、それぞれを下記のように定義して説明することとしたい。「基本的ハミ受け」とは、馬がハミの作用を受け入れ、頭頸の伸展から下顎を譲って一定のコンタクトで運動できる状態にあることをいう。特に、乗用馬としての訓練を始めた初期調教においては、この「ハミ受け」が確立「基本的ハミ受け」の調教方法①内方姿勢をとる②サイドへ屈曲する(内方姿勢をさらに深くする)③頭頸を伸展する④下顎を譲る⑤透過性を持つ「完全なるハミ受け」の調教方法⑥アップヒルのポジション(後躯の沈下と前躯の起揚)が必要となる。しなければその先の調教へは進めない。「完全なるハミ受け」とは、上記で説明した「基本的ハミ受け」の状態から馬が収縮し、後躯が沈下して前躯が起揚している体勢で頭頸が「屈撓(くっとう)」している状態にあることをいう。「完全なるハミ受け」では、透過性、バランス、収縮、の全てが備わっており、完璧な状態と言っても過言ではない。①~⑤で、馬がハミを受け入れる体勢を作る。この「基本的ハミ受け」により、馬はハミの作用を受け入れ、騎手の出す扶助に従順に従うようになる。そのためには、騎手は騎座を安定させて真直ぐに座り、脚で圧し出す「後肢からの推進力」と、それをハミまで通す「透過性」が繋がっている状態を作らなければならない。「基本的ハミ受け」が確立すると、次に「完全なるハミ受け」を目指すことになる。そのためには、馬は活発な前進気勢を伴いながらも騎手の半減却により収縮してハミにもたれることがなく、後躯が沈下して前躯が起揚し、アップヒルのポジションになる必要がある。「完全なるハミ受け」へ移行するための扶助①・前進気勢を脚で促し、それを騎座と拳で受け止め、半減却を通して収縮する②後躯が沈下し、前躯が起揚する(関係起揚)③・項を最高点に位置させ、鼻梁のラインが地面に対して垂直にする④・アップヒルのポジションを維持し、コンタクトはできるだけ軽く保つ(「バランスを起こす方法と騎手の感覚」参照30ページ)「基本的ハミ受け」「完全なるハミ受け」「完全なるハミ受け」までの道のり

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