JRA Dressage Training
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025◎「ハミ受け」をしていない状態◎「ハミ受け」の調教方法背中に緊張があり、硬い外方手綱が支点となって常にコンタクトを保ち、肩を逃がしたり、抑えたりする内方に屈曲しやすくするために、肩を外へ出すただし、必要以上に出し過ぎないことハミを受けずに頭頸が高い状態内方手綱は、馬の頭頸を内側へ屈曲させるために開く馬が反応したら、閉じる内方脚は、屈曲しやすい体勢にするために、外方に向かって推進する運動の基本以下、頭頸が上がって「ハミ受け」をしていない状態から、どのように「ハミ受け」ができた状態へ導くかを考えてみたい。この場合の人馬の関係は、馬は騎手の扶助を受け入れる態勢になっておらず、頭頸を上げて背中に緊張があり、後肢の踏み込みも期待できない。後肢からの推進力がハミまで到達しておらず、透過性を失っている体勢である。先ず、手綱を持って馬にコンタクトを求める。そうすると、「ハミ受け」に協力しない馬は、頭を上げるか、ハミを下方へ引っ張るか、頭を上にも下にもしないが、下顎を譲らずにトップラインを丸くしないかのいずれかの反応を示す。これらの場合は、初めから両方の手綱を同じ強さで引っ張って対抗するより、内方姿勢をとって抵抗している力をサイドに逃がし、馬と争うことを避けるべきである。内方姿勢をとるには、内方脚で馬の肩を外側へ逃がすように押し出し、内方手綱をサイドに開くように使いながら馬の頭頸を内側の下方へ向かうように導く。外方手綱は、逃がした肩を制御するために使い、常にコンタクトがある状態にする。外方手綱を支点として内方手綱を開いたり閉じたりを繰り返し、馬がどのように反応するかによって、次に出す扶助を決定する。騎手の両拳を結ぶ線を底辺として、馬のハミを頂点とした三角形を形成する。内方拳から馬の口へ繋がる辺を必要に応じて開いて屈曲を求め、馬がそれに応えたら元の位置へ戻す。これらの方策で、馬に頭頸を伸ばす兆候があれば、下方へ伸展する傾向を尊重して手綱を長くすることも必要である。また、頭頸の伸展と共に、下顎の譲りも同時に求め、馬はリラックスして後肢からの推進力がハミまで到達する透過性を作る。このハミ受けは、馬に対し強制的に行わせようと騎手の力で強く求めるだけでは成立しない。馬の理解を求めながら、扶助を使って馬の反応を感じるために一旦扶助を緩める、馬の理解が求められなければもう一度扶助を出す、というサイクルを繰り返す。ある一定の扶助の強さで馬が反応を示さなければ、一時的に扶助を強くすることはあるが、その強さで少しでも馬が理解を示せば、弱い扶助にしていくことを前提としていなければならない。「ハミ受け」は、前進気勢(良好な後肢の踏み込みから生まれる)がハミまで到達し、透過した結果であり、拳の働きが先行して頭頸だけを形づくることではない。「拳のみで形作られたハミ受け」は、後躯から生まれた「ハミ受け」をしていない状態「ハミ受け」の調教方法「ハミ受け」ができた状態

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