膝Ⅱ騎手の基本姿勢太腿腰部(骨盤)これら全体を騎座という010JRA Dressage Training基本姿勢とは、馬の動きに合わせて一緒に動くこと(同調、随伴)ができ、正しい扶助が発信できる姿勢のことである。騎手の基本姿勢は馬の正しい体勢を作り出すためにあると考えられる。しかし、騎手だけが馬の上で姿勢を正していても意味がない。基本姿勢の一つ一つに理由があり、騎手の扶助を馬に伝える最も合理的な姿勢であることを理解しなければならない。騎座とは、騎手が馬に跨ったときの腰部(骨盤)・太腿・膝までのことを言い、馬に扶助を与える際の中枢をなす部分である。座骨部分のみを指すわけではなく、もっと広い部分と考えるべきである。腰部と太腿が主体になることは誰も異論がないであろうが、膝までを範囲内とすることについては意見が分かれると思われる。しかし、私は、膝は「範囲内」と考えている。膝を範囲内にすると、膝で馬体を挟み、締め付けて騎座を安定させようとすることによって弊害が生じてしまうと考えられる。しかし、膝で挟むことが全てマイナスに働くわけではないと考えているため、「膝で締め付ける」のではなく、「僅かに挟む」に留めて膝のみに頼ることがないように認識して使用すれば、柔軟性を失わずに騎1.騎座について
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