JRA Dressage Training
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HSEVKHSEVKCXACXAMRBPFMRBPF110JRA Dressage Training24HXF伸長駈歩伸長駈歩は、H点手前の隅角で、半停止の扶助を使いながら、後躯にパワーを溜め、斜線上で馬体を真直ぐにしてそのパワーを歩幅の増幅に充てる。同時に、フレームはやや伸展し背中の緊張を解く。問題が起きやすいのは、F点手前の伸長駈歩から収縮駈歩へ移行する場面である。ここで、騎手は右脚(外方)を後方に位置させたまま、馬に左姿勢をとらせ、浅く「肩を内へ」を利用して収縮駈歩まで移行し踏歩変換への準備を整える。25F収縮駈歩、踏歩変換FA収縮駈歩収縮駈歩に移行できたら踏歩変換の準備に入る。収縮駈歩で右姿勢をとり、踏歩変換の扶助を出すと同時に前進して変換を大きくする。最後の中央線は、入場と同じく「肩を内へ」の体勢をとり、腰が内側へ曲がることを防ぐ。ただし、肩の位置も外方手綱で内側へ入り過ぎないように真直ぐを維持しなければならない。また最も陥りやすいミスは、F点より手前の蹄跡に入り、蹄跡上を行進しながらF点で踏歩変換をすることである。F点に対して真直ぐ向かい、踏歩変換し終わった前肢がF点の蹄跡に入るようにすると綺麗に見える。

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