JRA Dressage Training
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ピホワアイッミフー号ェの [13歳 ハノーファー]調教に対する考え方ドイツ研修レポート❽12◎ピアッフェでの注意点(ホワイミー号)・常歩の収縮後、脚を後ろに引いて合図を出すが、拍車は使わない・ 左後肢の踏み込みが悪いので、浅い「腰を内へ」をしながらやや左に向かって進・長時間続けるのではなく、反応のよさを重視し、活発なピアッフェをしたらすぐに褒めて、長く続けない。短くても活発なピアッフェを、合図を出す度にできるようにしていく。(2008年2月報告書より)これまでの長いトレーニングの成果もあり、独りでトレーニングしていたころには解決策も見えなかったが、最近はっきり見えるようになってきている。その一つにピアッフェの調教法が挙げられる。これはまだ競技では結果を出せていないが、訓練では明らかに向上している。私が日本で調教してきたピアッフェは、馬に強制的にさせようとするあまり、騎手からの扶助が強くなり、それに対して馬の反応も益々鈍くなるという悪循環であったと振り返ることができる。ピアッフェの調教方法に関しては、ヨーロッパにおいても十人十色の方法があるが、その中でも重要な共通した点がある。それは、「馬にさせる」のではなく「馬がする」ものと捉えている点だと思う。その観点から考えれば、馬に対して強い扶助で執拗に攻め続けるのではなく、収縮のきっかけから馬自らステップを踏む動作へと導くことが調教者のスタンスであると思われる。それは、シュミット氏が常々私に言うことに結びつく。「扶助を出してもピアッフェに入らなければ、強い扶助を使った懲戒は必要であるが、一旦ステップを踏み出したら何もすべきではない」。つまり、ピアッフェを踏んでいる馬に対し、拍車や鞭を使ってもっとアクティブに動かそうとすべきではないということである。活発なピアッフェを求めるならば、ピアッフェに入る前にホットにさせておくべきである。この馬は、なぜピアッフェが苦手なのか。第一の要因は、上述したように私の誤った初期の調教に起因している。ピアッフェの反応が鈍いからといって初期調教から、馬の反応を無視した強い扶助を連続的に使用した結果と考えられる。第二は、後躯の沈下が少ないこと。若馬であってもピアッフェの扶助を与えると後躯を沈下した体勢になる馬と、いつまでもそうならない馬がいる。馬の持つ体型的なものに左右されることもあると考えられる。また、ピアッフェで後躯が沈下しない馬は、ピルーエットでも同じような結果になることが多い。この馬も例外ではない。第三に、左後肢の問題が挙げられる。これは、購入時の8年前からの問題であるが、手入れなどの時にも左後肢のみちゃんと上げることができず、上がってもバランスが取れないですぐに下ろしてしまう。これは生まれつきの問題のようで、今も尚改善されてはいない。これが原因で、ピアッフェも左後肢のみが上がらないことが多い。また、左のピルーエットも左後肢で踏ん張ることができないために後躯の沈下が見られず、大変な苦労を強いられる。しかし、ピアッフェのこれらの問題点を改善するのに必要な要因を把握できたため、それらを考慮しながら訓練を進めることができた。今までの報告書で何度も述べてきたが、この馬に必要な注意点を改めて以下にまとめてみた。み、ピアッフェを踏む099運動の応用

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