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特別レース名解説 2回 新潟競馬
【第1日】 7月14日(土)
●閃光(せんこう)特別
 閃光は、瞬間的に強く発する光のこと。本競走は、閃光の如く直線を駆け抜けるサラブレッドのスピード感をイメージして名付けられた。

●五頭連峰(ごずれんぽう)特別
 五頭連峰は、新潟県北部の五頭連峰県立自然公園内にある菱ヶ岳・五頭山を中心とする山々。新潟競馬場の向正面奥に見える。周辺は温泉・キャンプ場・ゴルフ場などが充実しており、シーズン中は多くの観光客が訪れる。

●柳都(りゅうと)ステークス
 柳都は、かつての新潟市街地の呼称。昭和30年代半ば頃まで、新潟島の中心部は堀が張り巡らされており、その両岸に柳並木が続いていたことからこの名がついた。平成14年には新潟市中央区を流れる信濃川に架けられた橋梁である「柳都大橋」が開通した。

【第2日】 7月15日(日)
●萬代橋(ばんだいばし)特別
 萬代橋は、新潟市の中心部を流れる信濃川に架かるコンクリート橋。古くから新潟市の象徴とされてきた。全長は306.9m。明治19年(1886)に最初の木橋が開通し、現在の橋は昭和4年(1929)に完成した3代目。平成16年に国の重要文化財に指定された。

●苗場(なえば)特別
 苗場は、新潟県と長野県の境の上信越高原国立公園北部にそびえる火山。標高2,145m。山の名は、山頂に点在する沼沢にミヤマイが繁茂し、「苗代田」に似ていること言われている。苗場山は、山岳スキーに適しており、南東の筍山山麓には苗場スキー場が広がる。

●新潟日報賞
 新潟日報は、新潟市に本社を置く新潟日報社が発行する昭和17年(1942)創刊の地方紙。本競走は、40年の新潟競馬再開に際し、同社から寄贈賞を受けて創設された。

【第3日】 7月21日(土)
●村上(むらかみ)特別
 村上は、新潟県北部の日本海に面する市。かつて中心市街は内藤氏の城下町として発展した。市街地を流れる三面川の鮭や村上牛が有名。また、日本海沿岸には瀬波温泉や粟島航路の岩船港があり、観光都市としても知られている。

●麒麟山(きりんざん)特別
 麒麟山は、新潟県東蒲原郡にある山。標高195m。中国の想像上の動物「麒麟」の姿に似ていることから名付けられたと言われている。山の頂上付近にある津川城本丸跡の展望台からは阿賀野川を一望できる。

●日本海(にほんかい)ステークス
 日本海は、日本列島と樺太、朝鮮半島との間にあるアジア大陸の縁海。表面積は約100万km2。南側は比較的浅いが、北側は3,500m以上の深さで、最深部は約3,700mに達する。水深がいずれも100〜200mの間宮、宗谷、津軽、対馬、関門の5海峡で外海と連なり、黒潮(暖流)から分流する対馬海流とその枝流、沿海州に沿って南下する諸寒流が流れている。中生代から古第三紀には内陸盆地として大陸に属していたが、第三紀中葉の激しい地殻運動で陥没し、以降、段階的に海洋となった。

【第4日】 7月22日(日)
●糸魚川(いといがわ)特別
 糸魚川は、新潟県南西部の姫川下流域に位置する市。北アルプス登山口のひとつ。面積の大部分を山林が占める。北陸街道と松本街道の分岐点にあたり、宿場町として発展した。古くから翡翠(ひすい)や石灰石が産出されることで有名。

●火打山(ひうちやま)特別
 火打山は、新潟県南西部にある頸城三山の一つで妙高山と新潟焼山の中間にある山。標高2,462m。妙高連峰の最高峰で、ピラミッド形の山容を示す。

●サマースプリントシリーズアイビスサマーダッシュ(GIII)
 サマースプリントシリーズの第3戦。
 本競走は、平成13年に創設された重賞競走。直線芝1,000mを舞台に、3歳以上馬による別定戦で争われる。競走名のアイビス(Ibis)は、英語で「トキ」のこと。トキはコウノトリ目トキ科の鳥の一種。新潟県の県鳥で国の特別天然記念物に指定されており、新潟競馬場の「アイビススタンド」の名称にも使用されている。

【第5日】 7月28日(土)
●尖閣湾(せんかくわん)特別
 尖閣湾は、佐渡市の小湾。海底火山の噴火により隆起した段丘崖が海食を受け、外海府海岸美の代表地となっている。世界一の峡湾美として名高いノルウェーのハルダンゲルフィヨルドに似ているため、それを邦訳して名付けられた。

●佐渡(さど)特別
 佐渡は、旧北陸道七ヶ国の1つ。現在の佐渡島にあたる。佐渡島は、新潟県に属する日本海最大の島。尖閣湾・外海府海岸など観光地が多い。江戸時代は幕府の直轄領で、佐渡金山で繁栄した。

●関越(かんえつ)ステークス
 関越は、関東と越後を合わせた語。関東圏と新潟を結ぶ交通路である関越自動車道、関越トンネルなどに使用されている。関越自動車道は、東京都練馬区から埼玉県川越市・群馬県高崎市・新潟県長岡市を経て新潟市に至る新潟線と、藤岡で分岐し長野市を経由して上越市に至る上越線からなる高速道路。関越トンネルは、関越自動車道の群馬県利根郡みなかみ町と新潟県南魚沼郡湯沢町の県境にあるトンネル。

【第6日】 7月29日(日)
●豊栄(とよさか)特別
 豊栄は、新潟競馬場が所在する地区の旧名。昭和45年以来市制を敷いていたが、平成17年に新潟市に編入された。19年に新潟市は本州の日本海側で初めて政令指定都市となり、新潟市旧北地区、旧豊栄地区及び旧横越地区の一部が新潟市北区となった。

●岩室温泉(いわむろおんせん)特別
 岩室温泉は、新潟県中西部にある日本海に面した温泉地。江戸時代より北国街道の温泉地として栄え、近接する弥彦神社への参拝客で賑わった。温泉は、弱アルカリ性泉で、国指定の国民保養温泉地となっている。

●NST賞
 NSTは、新潟市に本社を置く新潟総合テレビの略称。昭和43年の開局でフジテレビ(FNS)系列。本競走は、47年に同社から寄贈賞を受けて創設された。

【第7日】 8月4日(土)
●ダリア(Dahlia)賞
 ダリアは、メキシコ原産のキク科の多年草。高さ1.5〜2m。地下の塊根から芽が出て、葉は羽状に裂ける。夏から秋にかけて赤・紫・黄色などの大形の花を咲かせる。観賞用に栽培され、多くの品種がある。名はスウェーデンの植物学者アンデル・ダール(Anders Dahl)に由来する。花言葉は「華麗」「優雅」。

●三面川(みおもてがわ)特別
 三面川は、新潟・山形両県との県境である朝日連峰を水源として、新潟県村上市で日本海に注ぐ川。江戸時代から鮭の遡上で知られており、村上藩は鮭漁に力を注ぎ、幕末には鮭の育成を開始し、藩の重要な財源となっていた。

●北陸(ほくりく)ステークス
 北陸は、北陸道のこと。五畿七道のひとつで、若狭・越前・加賀・能登・越中・越後・佐渡の7国のことをいう。
 また、中部地方の日本海側の地域のことで、新潟・富山・石川・福井の4県を指す。金沢の金箔、鯖江の眼鏡などの軽工業や、冬の副業として発達した漆器、織物、和紙などの伝統工芸が有名。

【第8日】 8月5日(日)
●燕(つばめ)特別
 燕は、新潟県中部、越後平野の中央に位置する市。市内には信濃川が流れる。ホタルや洋食器の生産で有名。近年、軽金属工業が発達している。

●飯豊(いいで)特別
 飯豊は、山形・福島・新潟の3県の境にある連峰の名。名は山容が飯を豊かに盛った姿に似ていることから付いたとされる。最高峰は標高2,128mの大日岳。非火山性の山としては東北一の高さを誇る。

●レパードステークス(GIII)
 本競走は、3歳ダート適性馬の出走機会の拡大を目的として、平成21年に創設された重賞競走。これにより、3歳馬限定のダート重賞競走は本競走とユニコーンステークスの2競走となった。
 ここで言う「レパード(Leopard)」とは、イギリス国王の紋章である盾の左右に描かれている獅子のことであり、ユニコーンと対をなす動物として扱われている。
 なお、レパードは英語で「豹(ひょう)」の意味。古代ローマでは、豹の息には不思議な香りがあるとされ、それによって動物たちを狩ることができると恐れられた。その香りに対抗できる唯一の動物がユニコーンだと信じられていた。