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特別競走名解説  1回 新潟競馬
【第1日】 5月2日(土)
●荒川峡(あらかわきょう)特別 
 荒川峡は、新潟県北部の岩船郡を流れる荒川の上流の峡谷。渓口は温泉地になっており、新緑・紅葉の頃は、湯治客・ハイキング客で賑わう。

●鏑矢(かぶらや)特別 
 鏑矢は、やじりの後ろに鏑をつけた矢のこと。鏑は中をくり抜いて数個の穴を空けているため、矢を射ると風を切って音を立てる。合戦時、矢合せに用いられた。

●高田城(たかだじょう)特別
 高田城は、慶長19年(1614年)に徳川家康の六男、松平忠輝によって築かれた城。城の縄張りと工事の陣頭指揮は松平忠輝の舅である伊達政宗が行った。天守閣は無く、本丸の南西にある三重櫓がその代わりとなっていた。同城は明治4年(1871)に廃城となったが、平成5年に上越市発足20周年を記念して三重櫓が再建された。

【第2日】 5月3日(日)
●はやぶさ賞
 はやぶさは、ハヤブサ科の鳥。背面が青灰色で、腹面は白地に褐色の斑点があり、目の下に暗色斑が伸びている。くちばしは鋭く曲がり、翼は長くて先が尖っている。直線的に速く飛び、獲物を見つけると翼をすぼめて急降下し、足で蹴り落として捕らえる。そのスピードは時速350kmに及ぶとも言われている。

●谷川岳(たにがわだけ)ステークス
 谷川岳は、群馬県と新潟県の境にある、標高1,977mの山。一ノ倉岳・万太郎山などとともに谷川連峰を形成している。険しい岩壁や複雑な地形が入り組んでおり、ロック・クライミングのスポットとしても有名。

●白馬岳(しろうまだけ)特別
 白馬岳は、長野県北安曇郡にある標高2,933mの山。北アルプス連峰の一つ。温泉、花畑、登山など多様な娯楽があり、多くの観光客が訪れる。

【第3日】 5月9日(土)
●わらび賞
 わらびは、イノモトソウ科の常緑性シダ植物。疎林や日当たりのよい山地に生え、早春、先端がこぶし状に巻いた新芽が地下の根茎上から直立して芽出る。葉は3回羽状に分裂する。羽片の縁が下面に巻きこんで、胞子嚢群がつく。根茎には炭水化物が含まれており、これからデンプンをとってワラビ餅が作られる。

●新潟大賞典(GIII)
 本競走は、昭和42年から53年にかけて施行されていた『福島大賞典』(53年は『新潟ステークス〈第12回福島大賞典〉』の名称で施行)の廃止に伴い、54年に創設された重賞競走。当初は2,000mのハンデ戦であったが、59年に2,200mに延長された。平成8年から再び2,000mに変更となり現在に至っている。

●飛竜(ひりゅう)特別
 飛竜は、空を飛ぶという竜のこと。「飛竜乗雲」とは竜が雲に乗って天に昇るということで、英雄が時に乗じて勢いを得るという意味。

【第4日】 5月10日(日)
●五泉(ごせん)特別
 五泉は、新潟県中部の市。阿賀野川中流域に位置する。繊維工業が盛んで、五泉平と呼ばれる袴地が有名。ボタンやチューリップなどの花の町としても有名。

●八海山(はっかいさん)特別
 八海山は、新潟県中東部にある越後山脈の一峰。駒ケ岳・中ノ岳とともに越後三山をなす。標高1,778mは三山の中で最も低いが、山頂部は険しい岩峰で形成されている。御岳行者が修行を積む霊峰として有名。

●二王子(にのうじ)特別
 二王子は、新潟県の北東部、胎内川上流にあたる飯豊連峰にある標高1,420mの山。渓谷美で知られる胎内川などとともに胎内二王子県立自然公園を形成している。スキー場が多く、また、山中には二王子神社がある。

【第5日】 5月16日(土)
●ゆきつばき賞
 ゆきつばきは、ツバキ科の常緑低木。日本海側の多雪地帯の山地に自生する。ヤブツバキに似ているが、花弁はやや薄く離生するものが多い。雄しべの花糸は鮮黄色。花に変異が多く、ヤブツバキと交雑し、多くの園芸品種が作られている。

●中ノ岳(なかのだけ)特別
 中ノ岳は、新潟県南東部、越後山脈中にある標高2,085mの山。急峻な岸壁、鋭い山稜、越年性雪渓のある山容が特徴で、新潟、福島、群馬の3県境にある越後三山の最高峰。越後三山は中ノ岳、八海山、駒ヶ岳を指す。

●石打(いしうち)特別
 石打は、新潟県南魚沼市の一地区。深雪地帯で、冬はスキー場に多くの観光客が訪れる。

【第6日】 5月17日(日)
●湯沢(ゆざわ)特別
 湯沢は、新潟県最南端の町。三国街道の宿場町として栄え、古くから温泉と観光の町として有名。苗場などのスキー場があり、首都圏から多くの観光客が訪れるリゾート地となっている。

●邁進(まいしん)特別
 邁進は、ひたすら目的に向かって進むこと。1,000mの直線走路をひたすらゴールを目指して進むイメージから名付けられた。

●春日山(かすがやま)特別
 春日山は、新潟県上越市の町。戦国時代の武将、上杉謙信の居城であった春日山城跡が有名。春日山城は、南北朝時代に築かれた要害を、謙信の父・長尾為景が改築・整備した山城。難攻不落の堅城として知られていたが、江戸時代に上杉氏が会津に転封となり、代わって入国した堀氏が新たに居城を築城したため、慶長12年(1607)に廃城となった。

【第7日】 5月23日(土)
●早苗(さなえ)賞
 早苗は、苗代から田に移し変える時期の、稲の若い苗のこと。

●赤倉(あかくら)特別
 赤倉は、新潟県南西部、妙高市にある温泉地。温泉は60℃の炭酸水素塩泉で、文化13年(1816)に高田藩主榊原氏が開湯したことに始まると言われる。秋の紅葉や冬のスキーシーズンには多くの観光客が訪れる。

●米山(よねやま)特別
 米山は、新潟県中部の柏崎市と上越市の境にある標高993mの山。北西には日本海を臨む。山頂には米山薬師が祀られ、民謡「三階節」や「米山甚句」でも歌われるなど、古くから信仰の対象になっている。

【第8日】 5月24日(日)
●胎内川(たいないがわ)特別 
 胎内川は、新潟県と山形県の境を流れる川。飯豊山地の二王子連峰に源を発し、北西に流れ、人工分水で日本海に注ぐ。

●駿風(しゅんぷう)ステークス
 駿風は、駿馬の「駿」と4月の季語である春風の「風」とを掛け合わせた造語。新潟競馬場の直線走路を駿馬が風のように走るイメージから付けられた。

●三条(さんじょう)特別
 三条は、新潟県中央部の市。加茂市と燕市の間に位置する。名は鎌倉時代初期に、越中守護三条左衛門定明の居城があったことに由来すると言われている。享保年間(1716〜36)頃から金物鍛冶が始まり、泉州堺(大阪府堺市)、播州三木(兵庫県三木市)と並んで日本三大金物町となった。現在はその流れを汲んで金属加工を中心とした産業が盛んである。