平成13年(2001年) 第48回日経新春杯(GII)優勝馬
 永遠の金メダル ステイゴールド
   
     
平成13年 第48回日経新春杯(GII)
平成13年 香港ヴァーズ(GI)
   
     
 
 牝馬かと思うほどに小さく、それでいてしなやかな馬体。負けず嫌いで、筋金入りの暴れん坊。「ゴールド」の名を持ちながら、皮肉にもシルバーコレクターと綽名されるほど繰り返した惜敗の数。さらに極めつけは、ラストランで決めた悲願のGI制覇。彼の特異なキャラクターは、誰しもを引きつけずにはおかなかった。愛されるために生まれ、走ったサラブレッド。それがステイゴールドである。
「暴れる・噛みつく・蹴り上げる」。三拍子揃ったステイゴールドの暴君ぶりはトレセン内でも有名だったという。そんな利かん気の塊は9戦3勝で900万条件を卒業し、上積みした賞金で菊花賞に挑戦。翌年、春の天皇賞でいきなり2着に粘り、以後、一線級との戦いに身を投じることになる。非凡な素質ゆえ一足飛びに激戦区へ駆け上がってしまった彼は、善戦するものの、なかなか勝利を掴むことはできなかった。一方でそうした「勝ちきれなさ」が共感を呼び、負け続けた3年間のうちにステイゴールドは、GIに欠かせぬ名脇役としてファンの絶大な支持を集めることにもなる。
 過去にもバイプレイヤーとして愛された馬は多い。だがステイゴールドが明らかに一線を画すのは、彼が脇役のまま終わらなかったことだ。約3年ぶりの勝利を飾った平成12年の目黒記念をきっかけに、彼は「性格俳優」からの脱却を始めるのである。翌年の日経新春杯を快勝すると、返す刀で挑んだドバイ・シーマクラシックで、何とワールドチャンピオンのファンタスティックライトを撃破。これまでの歯がゆいレースぶりからは想像もできない、鮮やかな差し切りを披露した。さらに国内4戦を経て、国際GIの香港ヴァーズを引退レースに選んだ彼は、ゴドルフィンのエクラールをゴール寸前で交わし、ついに悲願を成就したのである。
「――お前、よくわからん奴だったけど、決めるときは決めるんだなぁ」。
 嬉し涙に濡れながら、池江泰郎調教師はそうステイゴールドに語りかけたという。ステイゴールドがたったひとつ手に入れたGIは、彼を愛したすべての人の胸に輝く、永遠の金メダルとなった。 
   
     
 
ステイゴールド
牡 黒鹿毛 平成6年3月24日生
調教師 池江泰郎 馬主 (有)社台レースホース
平成13年度JRA賞特別賞

サンデーサイレンス
1986 青鹿
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower

ゴールデンサッシュ
1988 栗
デイクタス Sanctus
Doronic
ダイナサツシユ ノーザンテースト
ロイヤルサツシユ
   
     
  通算 中央48戦5勝 海外2戦2勝    
 
年月日 レース名 距離 人気 着順 タイム 斤量 騎手
平8.12.1 阪神 新馬 2000 3 3 2:05.3 54 O.ペリエ
12.21 阪神 新馬 2000 1 16 2:11.8 54 O.ペリエ
9. 2.15 京都 未勝利 ダ1800 1 競走中止 55 熊沢重文
3.22 阪神 未勝利 2000 2 2 2:06.9 55 熊沢重文
4.19 京都 未勝利 2400 1 2 2:27.4 55 熊沢重文
5.11 東京 未勝利 2400 2 1 2:28.4 55 熊沢重文
6.7 中京 すいれん賞500万下 2500 1 1 2:37.4 55 熊沢重文
6.29 阪神 やまゆりS900万下 2000 5 4 2:03.7 54 熊沢重文
9.6 札幌 阿寒湖特別900万下 2000 3 1 2:02.5 55 熊沢重文
10.12 京都 京都新聞杯(GII) 2200 7 4 2:13.5 57 熊沢重文
11.2 京都 菊花賞(GI) 3000 10 8 3:08.2 57 熊沢重文
11.30 阪神 ゴールデンホイップT1600万下 2000 1 2 2:01.4 56 武豊
10.1.17 京都 万葉S 3000 2 2 3:06.3 54 熊沢重文
2.8 京都 松籟S1600万下 2400 3 2 2:28.0 56 熊沢重文
2.21 東京 ダイヤモンドS(GIII) 3200 3 2 3:17.8 54 熊沢重文
3.29 中山 日経賞(GII) 2500 5 4 2:34.9 56 熊沢重文
5.3 京都 天皇賞(春)(GI) 3200 10 2 3:23.9 58 熊沢重文
6.13 東京 目黒記念(GII) 2500 3 3 2:35.5 57 熊沢重文
7.12 阪神 宝塚記念(GI) 2200 9 2 2:12.0 58 熊沢重文
10.11 京都 京都大賞典(GII) 2400 2 4 2:26.2 57 熊沢重文
11.1 東京 天皇賞(秋)(GI) 2000 4 2 1:59.5 58 蛯名正義
11.29 東京 ジャパンカップ(GI) 2400 6 10 2:27.3 57 熊沢重文
12.27 中山 有馬記念(GI) 2500 11 3 2:32.6 57 熊沢重文
11.2.14 京都 京都記念(GII) 2200 2 7 2:16.1 58 熊沢重文
3.28 中山 日経賞(GII) 2500 2 3 2:36.3 57 熊沢重文
5.2 京都 天皇賞(春)(GI) 3200 6 5 3:16.2 58 熊沢重文
5.29 中京 金鯱賞(GII) 2000 3 3 1:59.9 57 熊沢重文
6.20 阪神 鳴尾記念(GII) 2000 3 3 2:02.6 57 熊沢重文
7.11 阪神 宝塚記念(GI) 2200 7 3 2:13.7 58 熊沢重文
10.10 京都 京都大賞典(GII) 2400 7 6 2:25.0 57 熊沢重文
10.31 東京 天皇賞(秋)(GI) 2000 12 2 1:58.1 58 熊沢重文
11.28 東京 ジャパンカップ(GI) 2400 5 6 2:26.6 57 熊沢重文
12.26 中山 有馬記念(GI) 2500 8 10 2:38.2 56 熊沢重文
12.1.23 中山 アメリカジョッキークラブC(GII) 2200 1 2 2:13.8 58 熊沢重文
2.20 京都 京都記念(GII) 2200 3 3 2:14.0 58 熊沢重文
3.26 中山 日経賞(GII) 2500 2 2 2:35.6 57 熊沢重文
4.30 京都 天皇賞(春)(GI) 3200 4 4 3:18.3 58 熊沢重文
5.20 東京 目黒記念(GII) 2500 1 1 2:33.2 58 武豊
6.25 阪神 宝塚記念(GI) 2200 5 4 2:14.1 58 安藤勝己
9.24 中山 産経賞オールカマー(GII) 2200 3 5 2:17.0 58 後藤浩輝
10.29 東京 天皇賞(秋)(GI) 2000 4 7 2:00.8 58 武豊
11.26 東京 ジャパンカップ(GI) 2400 13 8 2:26.6 57 後藤浩輝
12.24 中山 有馬記念(GI) 2500 10 7 2:34.8 56 後藤浩輝
13.1.14 京都 日経新春杯(GII) 2400 5 1 2:25.8 58.5 藤田伸二
3.24 ドバイ ドバイ・シーマクラシック(GII) 2400 1 2:28.2 56 武豊
6.24 阪神 宝塚記念(GI) 2200 5 4 2:12.1 58 後藤浩輝
10.7 京都 京都大賞典(GII) 2400 3 1位失格 58 後藤浩輝
10.28 東京 天皇賞(秋)(GI) 2000 3 7 2:03.4 58 武豊
11.25 東京 ジャパンカップ(GI) 2400 4 4 2:24.5 57 武豊
12.16 香港 香港ヴァーズ(GI) 2400 1 2:27.8 57 武豊
   
  ※レース名は当時の表記による    
  2005.1.15 レーシングプログラム掲載