今週の注目レース

3歳重賞馬連 優駿牝馬(オークス)(GⅠ)

東京競馬場 2400メートル(芝)定量 (牝) 3歳オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

これまでとは異なる舞台で繰り広げられる3歳牝馬の頂上決戦

2009年以降のJRA賞最優秀3歳牝馬11頭中、実に8頭はこのオークスで優勝を果たしていた馬である。3歳牝馬“三冠”競走の2戦目であると同時に、JRA賞の行方を大きく左右する注目の一戦だ。なお、過去10年の出走馬178頭中、今回と同じ“JRAの2400メートルのレース”に出走経験があった馬は7頭だけだった。大半の馬にとって初挑戦となるこの距離への対応が明暗を分けることになるだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

近走成績が重要

過去10年の3着以内馬30頭中21頭は、“桜花賞、フローラS”において3着以内となった経験のある馬だった。3歳牝馬“三冠”競走の1戦目である桜花賞や、トライアル競走であるフローラSの上位馬は高く評価した方がよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕“桜花賞、フローラS”において3着以内となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 7-7-7-33 13.0% 25.9% 38.9%
なし 4-2-3-115 3.2% 4.8% 7.3%
  • 注記:2010年は1着同着

なお、“桜花賞、フローラS”において3着以内となった経験がなかった馬のうち、“同年2月以降のJRAのオープンクラスのレース”において“4コーナーを3番手以下で通過して1着”となった経験のなかった馬は3着内率1.1%と苦戦している。“桜花賞、フローラS”で上位に食い込んでいなかった馬同士を比較する際は、2月以降に行われた重賞やオープン特別を、4コーナー3番手以下から差し切ったことがある馬に注目すべきだろう。〔表2〕

〔表2〕“桜花賞、フローラS”において3着以内となった経験がなかった馬の、“同年2月以降のJRAのオープンクラスのレース”において“4コーナーを3番手以下で通過して1着”となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 4-2-2-27 11.4% 17.1% 22.9%
なし 0-0-1-88 0% 0% 1.1%
  • 注記:2010年は1着同着

前走で上位人気に推されていた馬ほど好成績

前走の単勝人気別成績を見ると、「1番人気」だった馬は3着内率40.7%、「2番人気」だった馬は同28.6%と、まずまず優秀な成績を収めている。一方、「6番人気以下」だった馬は優勝がなく、3着内率4.1%と苦戦している。前走を比較する際は、当時の単勝人気もチェックしておきたい。〔表3〕

〔表3〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 着度数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 5-2-4-16 18.5% 25.9% 40.7%
2番人気 4-2-2-20 14.3% 21.4% 28.6%
3〜5番人気 2-4-2-41 4.1% 12.2% 16.3%
6番人気以下 0-1-2-71 0% 1.4% 4.1%
  • 注記:2010年は1着同着

“乗り替わり”は割り引きが必要

過去10年の3着以内馬30頭中26頭は、前走の騎手が「今回と同じ騎手」だった。一方、「今回と異なる騎手」だった馬は3着内率6.2%と苦戦している。いわゆる“乗り替わり”で臨む馬は評価を下げた方がよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕前走の騎手別成績(過去10年)
前走の騎手 着度数 勝率 連対率 3着内率
今回と同じ騎手 10-7-9-87 8.8% 15.0% 23.0%
今回と異なる騎手 1-2-1-61 1.5% 4.6% 6.2%
  • 注記:2010年は1着同着

東京コースに実績がある馬が優勢

過去10年の3着以内馬30頭中19頭は、“東京競馬場、かつ1600メートル以上のレース”において優勝経験のあった馬で、この実績を有していた馬の3着内率は28.8%に達している。一方、この経験がなかった馬は3着内率が9.8%にとどまっている。今回と同じ東京競馬場の1600メートル以上のレースに実績がある馬は、上位に食い込む可能性が高いと見ていいだろう。〔表5〕

〔表5〕“東京競馬場、かつ1600メートル以上のレース”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 5-7-7-47 7.6% 18.2% 28.8%
なし 6-2-3-101 5.4% 7.1% 9.8%
  • 注記:2010年は1着同着

近年は特にキャリア「6戦以上」の馬が不振

過去10年の3着以内馬30頭中23頭は、通算出走数が「5戦以下」だった。一方、「6戦以上」だった馬は3着内率が7.2%にとどまっているうえ、2014年以降は〔0・0・1・51〕(3着内率1.9%)とより苦戦している。キャリア「6戦以上」の馬は過信禁物と見ておきたい。〔表6〕

〔表6〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
5戦以下 8-8-7-58 9.9% 19.8% 28.4%
6戦以上 3-1-3-90 3.1% 4.1% 7.2%
  • 注記:2010年は1着同着
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不安要素が少ない馬に注目

過去6年の優勝馬6頭は、いずれも前走の単勝人気が5番人気以内だった。また、この6頭は前走の騎手が今回と同じ騎手だった点、通算出走数が5戦以下だった点も共通している。〔表3〕、〔表4〕、〔表6〕などを参考に、不安要素が少ない馬をピックアップしたいところだ。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の、前走の単勝人気、今回の騎手、前走の騎手、通算出走数(過去6年)
年次 優勝馬 前走の単勝人気 今回の騎手 前走の騎手 通算出走数
2014年 ヌーヴォレコルト 5番人気 岩田康誠 岩田康誠 5戦
2015年 ミッキークイーン 1番人気 浜中俊 浜中俊 4戦
2016年 シンハライト 2番人気 池添謙一 池添謙一 4戦
2017年 ソウルスターリング 1番人気 C.ルメール C.ルメール 5戦
2018年 アーモンドアイ 2番人気 C.ルメール C.ルメール 4戦
2019年 ラヴズオンリーユー 1番人気 M.デムーロ M.デムーロ 3戦

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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