今週の注目レース

3歳重賞馬連 桜花賞(GⅠ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)定量 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

レシステンシア

牝3歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:マラコスタムブラダ
  • 母の父:Lizard Island
ここに注目!

約3か月の休み明けだった前走のチューリップ賞(3着)も仕上がりは良かったので、敗因はペースに尽きるだろう。レース後は短期放牧を挟み、本番に向けて調整は順調そのもの。道中のペース配分がうまくいけば、2つ目のGⅠタイトルが見えてくる。

2歳女王が堂々の主役を務める。昨年はメイクデビュー京都(芝1400メートル)、ファンタジーS、阪神ジュベナイルフィリーズと無傷の3連勝。同年度のJRA賞最優秀2歳牝馬を満票で受賞した。今年の始動戦だったチューリップ賞は3着に敗れたが、そう悲観することはない。というのも、この馬の得意とする形がはっきりとしたから。阪神ジュベナイルフィリーズが前半3ハロン33秒7、後半3ハロン35秒2での圧勝だったのに対し、チューリップ賞は同35秒1、34秒2で3着。この2戦から、ダイワメジャー産駒らしく、ペースを落として逃げるよりも一貫したペースで後続に脚を使わせる形が合うタイプと判断できる。前哨戦の敗戦を糧に、積極的な逃げで2つ目のGⅠタイトル獲得に挑む。

デアリングタクト

牝3歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:デアリングバード
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

メイクデビュー京都(1着)がスローペースだったのに対し、前走のエルフィンS(リステッド。共に京都・芝1600メートル)は速めのペース。まだキャリア2戦だが、異なるペースで結果を出しているのは頼もしい。3連勝で一気にGⅠタイトルをつかむことができるのか、楽しみだ。

有力どころを阪神ジュベナイルフィリーズ組が占める中、別路線組のエースと言えるのが本馬だ。昨年11月のメイクデビュー京都(内回りの芝1600メートル)はラスト2ハロンのレースラップが11秒7、11秒3という加速ラップのなかで余裕の差し切り勝ち。続くエルフィンS(リステッド。京都・外回りの芝1600メートル)も同じような加速ラップで大外一気に突き抜け、4馬身差で圧勝した。2歳GⅠ出走組が不在で、相手関係が楽だったことは確かだが、少なくとも決め手は優にGⅠ級と言える。父の母シーザリオ、母の母デアリングハートは2005年桜花賞の2、3着馬。2頭の祖母が悔し涙を流した牝馬クラシック第1弾で、本馬が頂点を狙う。

マルターズディオサ

牝3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:トップオブドーラ
  • 母の父:Grand Slam
ここに注目!

パドックで派手に見せるタイプではないが、とにかくレースセンスが抜群。枠順、展開、コースを問うことなく走り、ここまで5戦3勝、2着2回とパーフェクト連対を果たしている。ここでGⅠ初制覇を飾る可能性は十分にあるだろう。

未勝利(新潟・芝1600メートル)、1勝クラス・サフラン賞(中山・芝1600メートル)と連勝して挑んだ阪神ジュベナイルフィリーズは0秒8差の2着。勝ったレシステンシアには突き放されたものの、迫るクラヴァシュドール(3着)には競り勝って2着を死守した。そして、今年初戦となった前走のチューリップ賞で重賞初制覇。好位追走から逃げるレシステンシア(3着)を残り200メートル付近で捕らえ、内から伸びたクラヴァシュドール(2着)をハナ差抑えて先頭でゴールを駆け抜けた。外めを回る競馬での勝利だったことからも、大いに価値がある。これまでさまざまな戦法で結果を残してきたレース巧者。ここも展開を問わず、確実に持てる力を発揮してくるはずだ。

リアアメリア

牝3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リアアントニア
  • 母の父:Rockport Harbor
ここに注目!

阪神ジュベナイルフィリーズ(6着)以来約4か月ぶりの実戦となるが、前々走のアルテミスS(1着)も約5か月ぶりだったので、心配はいらないだろう。阪神ジュベナイルフィリーズの敗因はつかめないが、末脚の威力は世代屈指のものがある。

父がディープインパクト、母が2013年のブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ(G1・アメリカ)を制したリアアントニアという良血馬。本馬は昨年6月のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)を馬なりで8馬身引き離して圧勝すると、約5か月ぶりで臨んだアルテミスSも1番人気の支持に応えて悠々と差し切り勝ち。2着サンクテュエールとの着差は3/4馬身だったが、それ以上の力差を感じさせる楽勝だった。ポイントは前走の阪神ジュベナイルフィリーズでの1秒5差6着をどう見るか。過去2戦とは一転したハイペースに戸惑った可能性は否定できないが、完敗の印象も残った。それでも、デビュー2戦の走りを再現できれば、桜の栄冠は手が届くところにあるはずだ。

ミヤマザクラ

牝3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ミスパスカリ
  • 母の父:Mr. Greeley
ここに注目!

血統的には中距離、そしてパワーを要する芝への適性が高そうなタイプ。実際、洋芝の札幌で2歳コースレコード勝ちの実績がある。時計が速くなっても問題ないが、仮に雨が降れば他馬との比較でプラスに働きそうだ。

伯父のクロフネは2001年のNHKマイルCとジャパンカップダートの優勝馬。全兄マウントロブソンは2016年のスプリングSを制しており、同じく全兄のポポカテペトルとボスジラもオープンクラスまで出世している。この兄たちはパワー型が多い印象だが、本馬は牝馬ということもあってか軽さを兼ね備えている。前走のクイーンCは、離れた2番手追走から正攻法で押し切って勝利。脚をためていく事前のレースプランとは違う展開となったようだが、勝って収得賞金を加算できたことは大きかった。勝ち時計の1分34秒0が示すように、多少は時計が速くなっても問題なさそう。どちらかと言えばオークス向きかもしれないが、桜花賞でも十分に好勝負が期待できる。

サンクテュエール

牝3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ヒルダズパッション
  • 母の父:Canadian Frontier
ここに注目!

デビューから2戦はパドックで落ち着きを欠くところがあったが、前走のシンザン記念(1着)では堂々と周回できていたように、精神面の成長が顕著だ。ディープインパクト産駒らしい軽い走りをする馬なので、良馬場で末脚を生かすタイプだろう。

前走のシンザン記念では、先に抜け出したプリンスリターン(2着)をゴール前でクビ差かわして重賞初制覇。今回はそれ以来の実戦となるが、前走も前々走のアルテミスS(2着)も休み明けだったので、割り引く必要はないだろう。シンザン記念を使った馬は近年、桜花賞での好走が目立ち、近10年では2011年マルセリーナ(シンザン記念3着)、2012年ジェンティルドンナ(同1着)、2016年ジュエラー(同2着)、2018年アーモンドアイ(同1着)が桜花賞を勝利。特にアーモンドアイは、本馬と同じくシンザン記念から桜花賞へ直行するローテーションだった。半兄のヨシダ(父ハーツクライ)はアメリカで芝とダートの両方でG1を制したトップホース。今年から種牡馬となった兄に続くビッグタイトル奪取を狙う。

クラヴァシュドール

牝3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:パスオブドリームズ
  • 母の父:Giant's Causeway
ここに注目!

パドックの気配を要チェックだ。テンションが上がりやすい面があり、前走のチューリップ賞(2着)も落ち着きを欠いていた。加えてマイナス6キログラムの馬体重で腹回りも寂しく見えた。落ち着きがあり、かつプラス体重が望ましい。

昨年9月のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)を制した後は、重賞へのチャレンジを続けている。勝利には手が届いていないが、サウジアラビアロイヤルCは勝ったサリオスから0秒2差の2着。阪神ジュベナイルフィリーズが2着のマルターズディオサとハナ差の3着。前走のチューリップ賞が1着マルターズディオサとハナ差の2着だから、いずれも高く評価できる内容だった。過去4戦、一貫してマイルを使われており、そのうち3戦が阪神競馬場というのも強みだ。1勝馬による桜花賞制覇となれば、2016年のジュエラー以来で4年ぶり。所属する中内田充正厩舎は昨年、2歳女王のダノンファンタジーで挑んで4着に敗れており、今年はリアアメリアとの2頭出しで雪辱を期す。

エーポス

牝3歳

調教師:北出成人(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:ストライクルート
  • 母の父:Smart Strike
ここに注目!

前走でフィリーズレビューを勝ったとはいえ、体つきを見る限りまだまだ子どもっぽい。腹回りもすっきりと見せるので、少々馬体重が増えていても何ら問題ないだろう。前走が稍重馬場だったので、雨が降るのも歓迎材料だ。

昨年12月のメイクデビュー中山(芝1600メートル)を快勝したものの、その後は1勝クラス・白梅賞(京都・内回りの芝1600メートル)が5着、続くエルフィンS(リステッド。京都・外回りの芝1600メートル)も4着と2連敗。ところが、前走のフィリーズレビューで一変の走りを見せる。やや遅れ気味のスタートから中団に控え、手応え良く直線へ。馬群をさばきながら脚を伸ばすと、ゴール前でズバッと突き抜けて1馬身1/4差で快勝した。管理する北出成人調教師は「まだ背腰の力がつき切っておらず、本当に良くなるのは秋以降だと思うけれど、そんな中でも結果を出してくれました」と笑みを浮かべていた。今回はさらなる相手強化になるが、底知れない成長力を武器に“もう一発”を狙う。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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