今週の注目レース

フラワーカップ(GⅢ)

中山競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ミアマンテ

牝3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ミスエーニョ
  • 母の父:Pulpit
ここに注目!

メイクデビュー中山(芝1600メートル)、1勝クラス・ベゴニア賞(東京・芝1600メートル)と2連勝中。共に断然の1番人気に応えた。まだ能力の底を見せておらず、ここも中心的な存在となりそうだ。

鮮烈だったのが前走の1勝クラス・ベゴニア賞。7頭立てながら道中は最後方から。繰り出した上がり3ハロン35秒1(推定)のタイムはメンバー中最速で、まさに次元の違う末脚で差し切った。2着のジュンライトボルトは続く朝日杯フューチュリティSで6着に健闘しており、レースレベルも評価できる。デビュー2連勝がそれぞれ重、不良馬場なので、開催の進んだタフな芝コンディションも苦にしないだろう。また、半姉のミスエルテ(父フランケル)は2016年のファンタジーSを勝って、牝馬ながら同年の朝日杯フューチュリティS(4着)で1番人気に支持された素質馬。本馬も確かなポテンシャルを秘めており、ここも人気を集めそうだ。

シーズンズギフト

牝3歳

調教師:黒岩陽一(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:シーズンズベスト
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

デビュー2連勝中。今回と同じ中山・芝1800メートルが舞台だった前走の1勝クラス・若竹賞を勝っている点でも、信頼度は高まる。ここまでは、粗削りな競馬ながら素質の高さで勝ち上がってきた。成長の余地をたっぷりと残す意味でも期待が大きい。

前走の1勝クラス・若竹賞は、レースの前半1000メートル通過タイム1分02秒5というスローペース。先行勢は息を十分に入れながら運んでいたが、4コーナー付近からまくるように一気に進出し、メンバー中最速タイの上がり3ハロン34秒7(推定)の末脚で鋭く差し切った。騎乗したC.ルメール騎手はレース後に「能力はあるけれど、まだコントロールが利かないところがあります。直線も内にモタれていたので、そのあたりが直ってくれば」とコメント。まだ幼い面を見せ、競馬を覚えている段階での2連勝だけに、3戦目でさらなる良化に期待がかかる。また、初勝利は福島コースで、デビュー2連勝を共に右回りコースで飾っている点も強調材料になる。

ショウナンハレルヤ

牝3歳

調教師:矢野英一(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:ショウナンガーデン
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

前走の1勝クラス・セントポーリア賞(東京・芝1800メートル)を10番人気で勝利。単勝オッズ99.4倍という伏兵だったが、センスの良い立ち回りで評価を覆してみせた。好調のキズナ産駒が、一気に主役ロードに躍り出る。

前走の1勝クラス・セントポーリア賞は、大外枠(8枠13番)から一気に2番手に取りつくセンスの良さを披露。初めて着用したチークピーシーズの効果もあり、実に落ち着いたレース運びが目を引いた。その前に敗れた2戦はマイルを使われていたが、陣営の狙い通り200メートルの距離延長もこの馬に合っていた印象。レース後はマイル以下の桜花賞トライアルには目もくれず、早くから前走と同じ芝1800メートルのフラワーCを目標に調整されてきた。父キズナの初年度産駒は、年明けもクリスタルブラック(京成杯)、マルターズディオサ(チューリップ賞)と重賞勝ちが続いている。勢い十分の血統だけに、前走のような低評価はできないはずだ。

クリスティ

牝3歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ホワイトアルバム
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

ここが昨年末の1勝クラス(阪神・芝1800メートル、1着)以来の一戦。この中間はじっくりと成長を促されて春を迎えた。牡馬の強敵たちと戦ってきた経験値は、このメンバーの中でも屈指。成長した走りで、さらなる飛躍のきっかけをつかみたい。

ショウナンハレルヤと同じく、初年度世代が絶好調のキズナ産駒。本馬はまだ重賞での好走歴こそないが、ここまで戦ってきた相手がかなり骨っぽい。2着に敗れたメイクデビュー中京(芝1600メートル)の勝ち馬は、後に小倉2歳Sを制すマイネルグリット、同じく2着だったアイビーS(リステッド。東京・芝1800メートル)の1着馬が、その後ホープフルS3着、弥生賞2着のワーケアだ。牡馬の強敵たちと接戦を演じてきた実力は侮れない。芝1800メートルでは〔2・1・0・0〕と全て連対。右回りの小倉コースでの勝利があり、今回の舞台適性にも不安はない。3か月弱の間隔が空いたが、追い切りの動きは絶好で状態は右肩上がり。スムーズな競馬ができれば勝機は十分にあるだろう。

ポレンティア

牝3歳

調教師:田中博康(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ポーレン
  • 母の父:Orpen
ここに注目!

1勝クラスの身ながら、前走・フェアリーS3着の実績がキラリと光る。デビュー時と比べて体の弱さがすっかり解消され、このメンバーでも見劣りしない素質を秘める。この中間も至って順調な調整過程を踏み、3戦目で最も楽しみな一戦を迎える。

前走のフェアリーSが見どころ十分。想定外の出遅れで、好位から運んだデビュー戦とは全く違う形になったが、強気の仕掛けで早々と中団前めに取りついた。マイペースで逃げたスマイルカナ(1着)を捕らえることはできなかったが、直線もしぶとく伸びて3着を確保。予期せぬ形にはなったが、これでレース運びに幅が出た印象だ。デビュー当初から右トモに弱さを抱えていたが、時間をかけてゆっくりと成長。スタートダッシュに関わるトモが強くなったことにより、今回はゲートもしっかりと決められそうだ。まだ1勝クラスではあるが、今回のメンバー中で重賞3着以内があるのは本馬だけ。甘く見ることはできない。

キングスタイル

牝3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:トレノエンジェル
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

フラワーCは3年連続でディープインパクト産駒が勝利中。今年、同産駒の特別登録はこの馬だけで、自ずと期待は高まる。鮮やかにまくり切った前走の未勝利(小倉・芝2000メートル)が好内容で、未知の魅力を秘める。

このフラワーCは、2017年のファンディーナから、カンタービレ、コントラチェックとディープインパクト産駒が3連覇中。高い機動力でトリッキーな舞台を制してきた。本馬は前述3頭のような器用なタイプではないが、前走の未勝利は力がないとできない勝ちっぷりだった。最後方からの競馬となったが、道中でじわじわとポジションを押し上げて4コーナーで先行集団へ。無理矢理ねじ伏せるような運びで、当日の重馬場も考えればかなりタフな競馬だった。今開催の中山コースは開催日に雨や雪が降るケースが多く、力を要する芝コンディションになっているので、前走で見せた力強い走りは頼もしい。偉業となる同産駒による4連覇が、その双肩にかかっている。

レッドルレーヴ

牝3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ラストグルーヴ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

前走の未勝利(中山・芝2000メートル)を強気の競馬で勝利。良馬場で能力を出し切り、単勝オッズ1.3倍という断然の1番人気に見事に応えた。昨年の優勝馬コントラチェックを送り出した藤沢和雄調教師が手がける素質馬だ。

早めの仕掛けで勝った前走の未勝利はもちろんだが、特筆したいのは2着に敗れたメイクデビュー東京(芝2000メートル)だろう。道中はインで器用に折り合って距離ロスを防いで追走すると、直線では先に抜け出したフィリオアレグロ(1着、次走の共同通信杯で3着)を目標に一気に加速。勝ち馬との追い比べには0秒1差だけ敗れたが、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒2(推定)をマークし、3着馬は6馬身突き放した。2分01秒8の走破時計も、当日の重馬場を考慮すればかなり優秀な部類だろう。祖母がエアグルーヴ、母の父がディープインパクトという、日本競馬の結晶と言える血統。全兄のランフォザローゼスは昨年の京成杯、青葉賞で2着に好走した。期待の良血馬が、初挑戦の重賞で輝きを放つ。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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