今週の注目レース

ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス(GⅢ)

中山競馬場 1800メートル(芝)ハンデ (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

コントラチェック

牝4歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リッチダンサー
  • 母の父:Halling
ここに注目!

今回は3か月の休み明けになるが、2月中旬から時計を出し始め、2月26日の2週前追い切りでは美浦南Wコースで自己ベストとなる5ハロン64秒0を計時した。調教量、質ともに十分で、ポテンシャルの高さも折り紙付き。今年も目が離せない存在だ。

昨春のフラワーCは、ポンと好スタートを決め、スピードの違いでハナを奪取。淀みのないラップで逃げながら、上がり3ハロンを34秒9でまとめて後続を2馬身1/2差突き放し、1分47秒4の好タイムで優勝した。続くオークスは9着、約5か月の休み明けとなった秋華賞も15着に敗れたが、前走のターコイズSでは、外枠(7枠13番)から二の脚を利かせて先手を主張。前半800メートル通過タイム45秒4と速めのペースで逃げたが、直線もスピードは緩まず、後続の追い上げを楽に振り切って完勝した。気性面の難しさはあるものの、高い素質を秘めていることは明らか。中山コースでは重賞2勝を含む4戦3勝、2着1回と抜群の成績を誇っており、ここも主役の座は譲れない。

エスポワール

牝4歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:スカーレット
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

半兄アドミラブル(父ディープインパクト)は、青葉賞を制して日本ダービーでも3着の実績馬。本馬はGⅠ初挑戦となった秋華賞(9着)を除けば優秀な成績を誇り、能力の高さは証明済みだ。今回は3か月の休み明けだが、入念な乗り込みを消化。重賞初制覇に向けて機は熟した。

昨年7月の2勝クラス・シンガポールターフクラブ賞(中京・芝2000メートル)は、重馬場のタフなコンディションをものともせず4馬身差の完勝。3か月の休み明けで挑んだ秋華賞は直線で伸びを欠いて9着に敗れたが、前々走の3勝クラス・修学院S(京都・芝1800メートル)では、スッと3番手に取りつくと直線で豪快に抜け出し、1馬身1/2差をつけて快勝した。前走のターコイズSは、初めてのマイル戦にすんなりと対応して中団を追走。コントラチェックに逃げ切りを許したが、4コーナー手前から徐々に押し上げると、直線もしぶとく脚を伸ばして2着に入った。まだまだ出世が見込める素質馬で、レースセンスの良さもセールスポイント。ここは今後の活躍を占う意味でも、重要な一戦になりそうだ。

ウラヌスチャーム

牝5歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:アメジストリング
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

昨年の本レースでは、4コーナー8番手から直線で猛然と追い込んで勝ち馬とハナ差の2着に好走しており、牝馬同士なら瞬発力は一枚上。前走のアメリカジョッキークラブC(7着)は14キログラム増と体つきに余裕があっただけに、当日の馬体重に注目したい。

オープンクラスへの昇級初戦だった昨年1月の愛知杯が勝ち馬から0秒2差の4着。続く中山牝馬Sでは、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒6(推定)の末脚で追い上げて、勝ち馬とハナ差の2着に惜敗した。約4か月半の休養を挟み、夏のクイーンSでは、スタートで後手を踏んで後方待機策。スローペースで不向きな展開だったが、4コーナー10番手から勝ち馬に0秒2差まで追い込んで4着と、中身の濃いレース内容だった。昨秋の2戦は京都・芝の外回りコースが合わなかったのか好結果を残せず、前走のアメリカジョッキークラブC(7着)にしても、瞬発力をそがれる稍重の馬場状態がこたえたもので、力負けではないだろう。引き続き調教の動きは抜群で、念願の重賞タイトル獲得を狙う。

デンコウアンジュ

牝7歳

調教師:荒川義之(栗東)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:デンコウラッキー
  • 母の父:マリエンバード
ここに注目!

2歳時から牝馬路線の一線級で活躍を続け、7歳を迎えた前走の愛知杯で重賞3勝目をマーク。今回は少し間隔が空いたが、熱心に乗り込まれており、状態面は高いレベルで安定している。引き続き56キログラムのトップハンデを背負うが、上位争いが濃厚だ。

6歳時の昨年は、中山牝馬Sで始動して4着に入ると、福島牝馬Sでは、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒8(推定)の末脚で直線豪快に突き抜け、2馬身1/2差で快勝。ヴィクトリアマイルは12着に敗れたものの、JRAレコードでの決着だっただけに、悲観する内容ではないだろう。秋はカシオペアS(リステッド。京都・芝1800メートル)4着の後、福島記念とターコイズSはともに6着と敗退。7歳初戦となった前走の愛知杯では、緩みのない流れと重馬場のタフなコンディションが向いた面もあったが、直線で馬群の中から鮮やかに抜け出し、56キロのトップハンデを背負って見事に優勝した。終い一手の脚質で展開に左右されやすいが、ここでも有力候補の一頭に挙げられる。

フィリアプーラ

牝4歳

調教師:菊沢隆徳(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:プリンセスカメリア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

昨年のフェアリーSを、4コーナー10番手から鮮やかに差し切って見事に優勝。その後の牝馬クラシックは桜花賞(15着)、オークス(10着)と共に2桁着順に敗れたが、前走のターコイズSで4着に入り、再び上昇ムードを示している。今年はさらなる飛躍が期待される一頭だ。

3歳初戦のフェアリーSで重賞タイトルを獲得するも、桜花賞は15着、オークスも10着に敗れた。前々走の紫苑Sは、好スタートを決めて中団のインを追走。3コーナー手前から内をするすると押し上げて4番手に取りつくと、直線もしぶとく脚を伸ばして5着に健闘した。前走のターコイズSは、スッと控えて最後方を追走。ハイペースの展開が向いた面はあったとはいえ、直線でスムーズさを欠くシーンがありながらも、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒8(推定)の末脚で4着に追い上げ、あらためて能力の高さを示した。朝日杯フューチュリティSを制したアルフレード(父シンボリクリスエス)の半妹で、血統背景も一級品。4歳を迎えてもうひと皮むけても不思議はない。

メイショウグロッケ

牝6歳

調教師:荒川義之(栗東)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:メイショウグラナダ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

昨秋に頭角を現し、2勝クラス・柏崎特別(新潟・芝1600メートル)、3勝クラス・ユートピアS(東京・芝1600メートル)と2連勝。前々走のターコイズSで5着に入ると、前走の京都牝馬Sでは3着に好走した。重賞タイトルに手が届くところまで力をつけてきた。

5歳春までは22戦3勝の成績だったが、約5か月半の休み明けだった昨年10月の2勝クラス・柏崎特別で4勝目を挙げると、続く3勝クラス・ユートピアSも連勝してオープンクラス入りを果たした。重賞初挑戦となった前々走のターコイズSは、好スタートを決めて好位の4番手を追走すると、ハイペースでもしぶとく粘り込んで5着に健闘。前走の京都牝馬Sは13番人気の低評価だったものの、デビュー戦(5着)以来となる芝1400メートルの距離にもすんなり対応して中団6番手を進み、直線もしっかり脚を伸ばして見せ場十分の3着に好走した。ここにきての充実ぶりは目を見張るものがあり、今回も遜色のない競馬ができそうだ。

カリビアンゴールド

牝6歳

調教師:鮫島一歩(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:サバナパディーダ
  • 母の父:Cape Cross
ここに注目!

3歳時の紫苑Sでディアドラのハナ差2着に入って素質の片りんをアピール。3走前の3勝クラス・清水S(京都・芝1600メートル)を勝ってオープンクラス入りを果たすと、ここ2戦はリステッド競走で差のない競馬を続けている。牝馬同士の重賞なら、チャンスは十分にあるだろう。

格上挑戦で挑んだ昨夏のクイーンSで、1着ミッキーチャーム、2着スカーレットカラーと同タイムの3着に入り、11月の3勝クラス・清水Sで通算4勝目をマーク。前々走のリゲルS(リステッド。阪神・芝1600メートル)は瞬発力勝負で上位馬に後れを取ったが、直線はしぶとく脚を伸ばして見せ場十分の5着に入った。前走の洛陽S(リステッド。京都・芝1600メートル)は、好スタートを決めて2番手を追走。勝ったヴァルディゼールの決め手に屈して2着に敗れたものの、正攻法のレース運びから直線で1度は後続を振り切っており、“負けてなお強し”の競馬を見せた。展開に左右されない自在性があり、ここでも好勝負に持ち込めそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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