今週の注目レース

夕刊フジ賞オーシャンステークス(GⅢ)

中山競馬場 1200メートル(芝・外)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

タワーオブロンドン

牡5歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:Raven's Pass
  • 母:スノーパイン
  • 母の父:Dalakhani
ここに注目!

昨秋のセントウルSで1分06秒7のコースレコード勝ちを飾り、前走のスプリンターズSで念願のGⅠ初制覇を達成。今回は約5か月の休み明けで仕上がりがポイントになるが、帰厩後は十分すぎるほどの調教を積んでおり、力を出せる態勢は整っている。

昨春の京王杯スプリングCで重賞3勝目をマーク。夏に函館スプリントS3着、キーンランドC2着を経て、秋初戦となったセントウルSではスタートで後手を踏んだものの、少しずつ押し上げて中団を追走。抜群の手応えで直線を向くと、豪快に突き抜けて3馬身差で快勝した。前走のスプリンターズSは、ハイペースの展開が向いた面はあったが、4コーナー手前から外めを回って押し上げると直線は一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前で逃げ粘るモズスーパーフレア(2着)を捕らえてビッグタイトルを獲得した。今回は約5か月の休み明けになるが、久々は苦にしないタイプ。58キログラムの斤量は背負うが、メンバー中唯一のGⅠ馬として、主役の座は譲れない。

ダノンスマッシュ

牡5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:スピニングワイルドキャット
  • 母の父:Hard Spun
ここに注目!

父ロードカナロアは2年連続でJRA賞最優秀短距離馬を受賞した快速馬で、本馬は父譲りのスピードを武器に、これまで芝1200メートルの重賞で3勝を挙げている。前走では香港への遠征に挑戦。海外の強敵にもまれた経験を糧に、今年はさらなる飛躍が期待される。

約5か月ぶりの実戦となった昨年8月のキーンランドCでは、直線で外から豪快に脚を伸ばし、最後はタワーオブロンドン(2着)の追い上げを振り切って重賞3勝目をマーク。1番人気に支持された前々走のスプリンターズSは、インで窮屈になるシーンがありながらも、4コーナー8番手から勝ち馬タワーオブロンドンに0秒1差の3着に追い込んで、あらためて能力の高さを証明した。前走の香港スプリント(G1・香港。芝1200メートル)は8着だったが、香港の短距離界は層が厚く、勝ち馬から約2馬身半差なら悲観する内容ではない。スプリンターズSではタワーオブロンドンの後塵を拝したが、56キログラムの斤量なら逆転も可能だろう。

ナックビーナス

牝7歳

調教師:杉浦宏昭(美浦)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:レディトゥプリーズ
  • 母の父:More Than Ready
ここに注目!

一昨年のキーンランドCで重賞タイトルを獲得。前々走のラピスラズリS(リステッド。中山・芝1200メートル)で通算8勝目を挙げており、年齢的な衰えは見られない。オーシャンSは3年連続で2着に入っており、今年も上位争いが濃厚だ。

昨年のオーシャンSは、ハイペースを2番手で追いかけ、最後までしぶとく粘って2着に好走。続いて挑んだGⅠ2戦は結果を残せなかったが、夏のキーンランドCでは、逃げ粘って勝ち馬から0秒4差の5着に入った。約3か月の休み明けとなった前々走のラピスラズリS(リステッド)は、58キログラムの斤量を背負いながら、鮮やかに逃げ切って2馬身1/2差の快勝。前走のオープン特別・タンザナイトS(阪神・芝1200メートル)は勝ち馬の決め手に屈したものの、ハンデ戦で斤量差があったことを踏まえれば、勝ちに等しい2着と言えるだろう。今回、抜群の相性を誇る中山・芝1200メートルで2つ目の重賞タイトルを狙う。

ダイメイプリンセス

牝7歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:キングヘイロー
  • 母:ダイメイダーク
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

2018年アイビスサマーダッシュ、2019年北九州記念と重賞2勝を挙げている。全7勝中5勝を7から9月にマークしているように、良績が夏場に集中している点は気がかり。ただ、休み明けの前走を1度使われて、状態面の上積みは見込めそうだ。

昨年の上半期は4戦して全て着外とひと息の成績だったが、3か月弱の休養を挟んだアイビスサマーダッシュで6着に入って復調の兆しを見せると、続く北九州記念では、4コーナー8番手から直線で鮮やかに抜け出して重賞2勝目をマークした。秋初戦のセントウルSは離された6着に敗れたが、前々走のスプリンターズSでは、徐々にポジションを押し上げ、直線もしぶとく脚を伸ばして勝ち馬タワーオブロンドンから0秒4差の6着に健闘した。前走のシルクロードSは10着に敗れたが、牝馬で56キログラムのハンデを背負って勝ち馬に0秒5差なら、着順ほど内容は悪くないだろう。7歳馬でも年齢的な衰えは見られず、差し脚の生きる展開になれば侮れない。

レジーナフォルテ

牝6歳

調教師:佐藤吉勝(美浦)

  • 父:アルデバランⅡ
  • 母:ナイキトライアンフ
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

爪に不安があるため坂路主体の調整だが、2月27日の1週前追い切りでは4ハロン51秒9の好タイムをマークして、好調時と遜色のない動きを披露。2017年のアイビスサマーダッシュで3着に好走したように、重賞でもスピードの絶対値は引けを取らない。

昨夏のアイビスサマーダッシュは、先手争いに加わり、ラスト200メートルで脚色が鈍ったものの、最後までしぶとく食い下がって5着に入った。約3か月の休み明けとなった前々走のルミエールオータムダッシュ(リステッド。新潟・芝1000メートル)は、好スタートを決めて好位集団を追走。稍重のタフな馬場を気にすることもなく、ラスト200メートル付近で進路を確保すると、ゴール寸前で前を捕らえて通算6勝目をマークした。前走のオープン特別・カーバンクルS(中山・芝1200メートル)は3着も、直線半ばでは1度後続を振り切る見せ場十分の内容だった。今回はGⅠの前哨戦で好メンバーがそろったが、実績を残す中山・芝1200メートルの舞台なら、遜色のない競馬ができそうだ。

ハウメア

牝6歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ダイヤモンドディーバ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

母ダイヤモンドディーバはアメリカの重賞ウイナーで、父にキングカメハメハを配した良血馬。半妹のシャドウディーヴァ(父ハーツクライ)は、秋華賞で4着、東京新聞杯で2着に好走している。本馬は今回が重賞初挑戦になるが、ポテンシャルは見劣りしないはずだ。

昨夏の3勝クラス・函館日刊スポーツ杯(函館・芝1200メートル)は、速い流れを2番手で追走。正攻法のレース運びから直線で力強く抜け出し、最後は後続の追い上げを振り切ってオープンクラス入りを決めた。約3か月の休養を挟んだ前々走のオパールS(リステッド。京都・芝1200メートル)は、スピードのそがれる稍重の馬場がこたえたのか7着に敗れたが、初めてブリンカー着用で臨んだ前走のラピスラズリS(リステッド。中山・芝1200メートル)は、ナックビーナスの逃げ切りを許したものの、先行策からしぶとく脚を伸ばして、きっちりと2着を確保した。今回は約3か月の休み明けだが、相手なりに走れる堅実派で、重賞でも軽視はできない。

カッパツハッチ

牝5歳

調教師:矢野英一(美浦)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:メイショウユウゼン
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

今回は約4か月半の休み明けだが、帰厩後は急ピッチに乗り込み、2月27日の1週前追い切りでは美浦南Wコースで自己ベストとなる5ハロン65秒5をマーク。近走は直線競馬にこだわっており、芝1200メートルへの出走は約1年ぶりになるが、スピードを生かして上位進出を狙う。

格上挑戦で臨んだ3走前のオープン特別・韋駄天S(新潟・芝1000メートル)は、二の脚を利かせて先手争いに加わり、54秒0の好タイムで中身の濃い2着。続くアイビスサマーダッシュは、内枠からライオンボス(1着)とのマッチレースに持ち込み、わずかに及ばず2着に敗れたが、きっちりと連対を果たして能力の片りんを示した。1番人気に支持された前走のルミエールオータムダッシュ(リステッド。新潟・芝1000メートル)は7着に敗れたが、騎乗した丹内祐次騎手がレース後に、「終始モタれていました。それを修正しながらでしたし、道中もゴチャつきました」と敗因を挙げており、力負けではないだろう。今回のメンバーでどこまで通用するのか、今後の活躍を占う意味でも重要な一戦だ。

キングハート

牡7歳

調教師:星野忍(美浦)

  • 父:オレハマッテルゼ
  • 母:ラブハート
  • 母の父:マイネルラヴ
ここに注目!

2018年の本レースで初の重賞タイトルを獲得。その後は約2年勝ち星から遠ざかっているが、前2走は共に58キログラムの斤量を背負いながら3着、4着と、実力健在をアピールしている。これまで培ってきた豊富な経験を生かして、上位食い込みを狙う。

一昨年のオーシャンSを制した後は、11戦続けて6着以下に敗れていたが、昨年9月のセントウルSでは、4コーナー7番手からしぶとく流れ込んで5着に健闘。信越S(リステッド。新潟・芝1400メートル)15着を挟んで臨んだスワンSは勝ち馬から0秒6差の7着だったが、大きくは離されておらず、着順ほどレース内容は悪くなかった。前々走のラピスラズリS(リステッド)は、前が残る展開を3着まで追い上げ、前走のオープン特別・カーバンクルS(共に中山・芝1200メートル)は、4コーナー9番手から勝ち馬と0秒2差の4着まで差を詰めて、再び上昇ムードにある。今回は2か月ほど間隔が空いたが、中間は美浦坂路で好時計をマーク。状態の良さと展開がかみ合えば、上位争いが可能だろう。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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