今週の注目レース

フェブラリーステークス(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(ダート)定量 4歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

今年のダート界を占う2020年最初のJRAGⅠ

2019年のフェブラリーSの優勝馬インティと2着馬ゴールドドリームは、5月のかしわ記念で再びワンツーフィニッシュを決めたほか、12月のチャンピオンズCでもそれぞれ3着以内に好走を果たした。2000年以降のフェブラリーS連対馬延べ40頭中、当レースがJRAGⅠおよび地方競馬のGⅠ・JpnⅠにおける生涯唯一の連対だった馬は、わずか4頭(2004年2着のサイレントディール、2009年2着のカジノドライヴ、2012年2着のシルクフォーチュン、2016年1着のモーニン)だけである。既にGⅠ・JpnⅠで実績のある馬や、今後のビッグレースで主役の座につくような馬が覇を競う一戦だ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

前走好走馬に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中25頭は、前走の着順が「3着以内」だった。一方、「4着以下」だった馬は3着内率6.4%と苦戦している。前走好走馬が強いレースと言えるだろう。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 8-9-8-54 10.1% 21.5% 31.6%
4着以下 2-1-2-73 2.6% 3.8% 6.4%

なお、前走の着順が「4着以下」だった馬のうち、“前年以降の、オープンクラス、かつ東京ダート1600メートルのレース”において優勝経験のなかった馬は3着内率3.0%とさらに苦戦している。ちなみに、3着以内に入ったのは2014年1着のコパノリッキーが最後である。今回と同じ東京・ダート1600メートルに十分な実績のある馬でない限り、大敗直後の馬は評価を下げた方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走の着順が「4着以下」だった馬の、“前年以降の、オープンクラス、かつ東京ダート1600メートルのレース”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 1-0-2-8 9.1% 9.1% 27.3%
なし 1-1-0-65 1.5% 3.0% 3.0%

前走が1800メートル未満のレースだった馬は過信禁物

過去10年の3着以内馬延べ30頭中23頭は、前走の距離が「1800メートル以上」だった。一方、「1800メートル未満」だった馬は3着内率8.6%と苦戦している。まずは前走が「1800メートル以上」のレースだった馬に注目したい。〔表3〕

〔表3〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1800m未満 3-2-2-74 3.7% 6.2% 8.6%
1800m以上 7-8-8-53 9.2% 19.7% 30.3%

なお、前走の距離が「1800メートル未満」だったにもかかわらず3着以内に入った7頭は、全て前走が「根岸S」だった。〔表4〕

〔表4〕前走が「1800メートル未満」だった馬の、前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
根岸S 3-2-2-50 5.3% 8.8% 12.3%
根岸S以外 0-0-0-24 0% 0% 0%

また、前走が「根岸S」だった馬のうち、根岸Sの着順が「1着」だった馬は3着内率50.0%と好成績を残しているものの、「4着以下」だった馬は全てフェブラリーSでも4着以下に敗れている。主要な前哨戦である「根岸S」の3着以内馬を除くと、前走で「1800メートル未満」のレースを使われていた馬は苦戦する可能性が高いと見るべきだろう。〔表5〕

〔表5〕前走が「根岸S」だった馬の、根岸Sでの着順別成績(過去10年)
根岸Sでの着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 2-1-1-4 25.0% 37.5% 50.0%
2着 0-1-1-6 0% 12.5% 25.0%
3着 1-0-0-7 12.5% 12.5% 12.5%
4着以下 0-0-0-33 0% 0% 0%

馬体重の重い馬が優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭中23頭は、前走が“国内のレース”、かつそのレースでの馬体重が「500キログラム以上」だった。一方、「500キログラム未満」だった馬は3着内率12.3%とやや苦戦している。馬体重も重要なポイントと言えそうだ。〔表6〕

〔表6〕前走が“国内のレース”だった馬の、そのレースでの馬体重別成績(過去10年)
前走の馬体重 成績 勝率 連対率 3着内率
500kg未満 1-4-2-50 1.8% 8.8% 12.3%
500kg以上 9-6-8-75 9.2% 15.3% 23.5%

JRAの左回りのダート重賞を勝っている馬は堅実

過去7年の3着以内馬延べ21頭中、2014年1着のコパノリッキー、2019年3着のユラノトを除く19頭は、“JRA、かつ左回りコースでのダート重賞”において優勝経験のある馬だった。該当馬は3着内率も33.9%と優秀な水準に達している。JRAの左回りコースでのダート重賞実績をチェックしておきたい。〔表7〕

〔表7〕“JRA、かつ左回りコースでのダート重賞”における優勝経験の有無別成績(過去7年)
優勝経験 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 6-7-6-37 10.7% 23.2% 33.9%
なし 1-0-1-52 1.9% 1.9% 3.7%

近年はキャリアの浅い馬が好成績

過去5年の3着以内馬延べ15頭中12頭は、通算出走数が「20戦以内」だった。一方、「21戦以上」だった馬は3着内率7.3%と苦戦している。2014年以前は「21戦以上」だった馬の好走も少なくなかったが、近年の傾向を重視するならば、キャリアが浅い馬を高く評価すべきだろう。〔表8〕

〔表8〕通算出走数別成績(過去5年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
20戦以内 5-4-3-25 13.5% 24.3% 32.4%
21戦以上 0-1-2-38 0% 2.4% 7.3%
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近年の優勝馬は前走がJRAの重賞だった馬ばかり

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも前走がJRAの重賞だった。重賞以外のレースや地方・海外のレースを経由してきた馬は過信禁物だ。また、この5頭は“JRA、かつ左回りのダート重賞”において優勝経験があった点、通算出走数が20戦以内だった点も共通している。〔表7〕や〔表8〕で挙げた傾向も重視したい。〔表9〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表9〕優勝馬の、前走、“JRA、かつ左回りのダート重賞”における最高着順、通算出走数(過去5年)
年度 優勝馬 前走 “JRA、かつ左回りのダート重賞”における最高着順 通算出走数
2015年 コパノリッキー 東海S 1着(2015年東海Sほか) 15戦
2016年 モーニン 根岸S 1着(2016年根岸S) 6戦
2017年 ゴールドドリーム チャンピオンズC 1着(2016年ユニコーンS) 8戦
2018年 ノンコノユメ 根岸S 1着(2018年根岸Sほか) 20戦
2019年 インティ 東海S 1着(2019年東海S) 7戦

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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