今週の注目レース

有馬記念ウィーク馬連 中山大障害(J・GⅠ)

中山競馬場 4100メートル(芝)定量 障害3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

シンキングダンサー

牡6歳

調教師:武市康男(美浦)

  • 父:コンデュイット
  • 母:スプリングボード
  • 母の父:アサティス
ここに注目!

今春の中山グランドジャンプ(J・GⅠ。芝4250メートル)では、優勝した障害界の絶対王者オジュウチョウサンに0秒4差の2着と、ハイレベルな走りを披露した。同馬がエントリーしてこなかった今回は、初のビッグタイトルを手に入れる大チャンスだ。

前走のオープン特別・秋陽ジャンプS(東京・芝3110メートル)では、別定重量の61キログラムでの出走ながら、圧倒的な1番人気に支持されていた。距離ロスの不安がある大外枠(8枠14番)からの出走だったが、道中は好位の3番手を確保して追走。終始安定した飛越を見せ、最後の直線で楽々と抜け出して人気に応えた。その前走を含め、6歳を迎えた今年は障害戦に5回出走して〔1・2・2・0〕と3着内率100%。その中には中山グランドジャンプ(J・GⅠ)2着もあり、一段と充実してきた感がある。なお、手綱を取る石神深一騎手はオジュウチョウサンの主戦でもあり、昨年の中山大障害はニホンピロバロンで優勝。今回勝てば、J・GⅠ8連勝の大偉業となる。

シングンマイケル

せん5歳

調教師:高市圭二(美浦)

  • 父:シングンオペラ
  • 母:ジェヴォーナ
  • 母の父:トウカイテイオー
ここに注目!

前々走の東京ジャンプS(J・GⅢ)で障害重賞初制覇を飾ると、前走の東京ハイジャンプ(J・GⅡ。共に芝3110メートル)も連勝。ジャンプホースとして完成の域に近づいてきた感がある。今回、初のJ・GⅠ出走でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみは大きい。

前々走の東京ジャンプS(J・GⅢ)を快勝していたものの、それ以来約4か月ぶりに加えて、強力メンバーがそろったこともあってか、前走の東京ハイジャンプ(J・GⅡ)は3番人気にとどまっていた。レース前半は先行集団を見る形で追走。早めに2番手までポジションを上げ、楽な手応えのまま4コーナーへ。直線でトラスト(3着)をかわして抜け出すと、外から鋭く迫ったメイショウダッサイ(2着)をクビ差抑えて重賞連勝を飾った。とにかく飛越が上手で、スピードを落とすことなく跳べるため、障害ごとにスッと前に出て行く印象がある。今回の鍵は、初めて出走する中山の大障害コース。独特の形態から戸惑う馬も少なくないが、抜群の飛越センスを持つ本馬なら、克服の期待が高まる。

ディライトフル

せん8歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:フジキセキ
  • 母:ラスティックフレイム
  • 母の父:Danehill Dancer
ここに注目!

昨年1月に障害へ転向すると、いきなり2連勝。その後は2度の長期休養があったが、前走の京都ジャンプS(J・GⅢ。芝3170メートル)で重賞初制覇を飾った。障害では〔4・0・1・0〕とまだ底を見せておらず、一気に頂点へ上り詰める可能性を秘めている。

前走の京都ジャンプS(J・GⅢ)では、障害で4戦3勝、3着1回の戦績に加え、前々走のオープン特別・清秋ジャンプS(中山・芝3210メートル)で5馬身差のワンサイド勝ちを飾っていたこともあり、単勝オッズ1.3倍という圧倒的な支持を集めていた。スタートを決めてハナを切り、道中は終始スムーズな飛越で後続を離しての逃げ。2周目3コーナーの障害で踏み切りが合わないシーンはあったものの、ゴールまで勢いが鈍ることはなく、2戦続けて5馬身差で楽勝した。パドックは落ち着いて周回するが、実戦では前進気勢にあふれる走りでグイグイと進んでいく。大障害コースこそ未経験ながら、中山の障害コースは既に3回経験済み。すんなり自分の形に持ち込めるようなら、簡単には止まらないだろう。

メイショウダッサイ

牡6歳

調教師:飯田祐史(栗東)

  • 父:スズカマンボ
  • 母:スズカブルーム
  • 母の父:スキャターザゴールド
ここに注目!

障害での初勝利は3戦目だったが、続く昨年の阪神ジャンプS(J・GⅢ。芝3140メートル)で3着に好走すると、その後は6戦連続で連対を確保と安定感抜群の走りを見せている。初のJ・GⅠ挑戦で強敵ぞろいとなる今回も、軽視は禁物だ。

連勝が「3」で止まった前走の東京ハイジャンプ(J・GⅡ。芝3110メートル、2着)だが、内容的には勝ちに等しいと評価できる。2枠2番から好スタートを決め、外枠の先行勢を行かせて道中は終始好位のインを追走。2周目の向正面で早めにスパートしたシングンマイケル(1着)とトラスト(3着)に一度は大きく離されたが、最後の直線では外から力強い伸びを披露。わずかにクビ差届かなかったものの、勢いは勝ち馬を明らかに上回り、3着馬には3馬身1/2という差をつけた。重賞初制覇を飾った前々走の小倉サマージャンプ(J・GⅢ。芝3390メートル)は、レース途中に先頭に立っての押し切り勝ちで、流れに応じて自在に動ける器用さがあるのは大きな武器。逆転のチャンスも十分にあるはずだ。

ヨカグラ

せん6歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ダンスオールナイト
  • 母の父:エルコンドルパサー
ここに注目!

昨年10月の東京ハイジャンプ(J・GⅡ。芝3110メートル、2着)後に1年以上の長期休養を余儀なくされたが、平地競走を経て臨んだ前走のオープン特別・イルミネーションジャンプS(中山・芝3570メートル)で2着と地力健在を示した。今回はさらなる前進が期待される。

約1年の長期休養明けだった前々走の1勝クラス(京都・ダート1800メートル)は離された10着だったが、実績十分の障害戦に戻った前走のオープン特別・イルミネーションジャンプSでは3番人気に支持された。1周目は中団で折り合いに専念し、2周目のスタンド前で外からスルスルと2番手まで進出。3コーナー手前で先頭に並びかけ、最後の直線で堂々と抜け出した。中団で脚をためていた勝ち馬にゴール前で内をすくわれて2着も、内容的には非常に強い競馬をしていた。昨年3月のオープン特別・ペガサスジャンプS(芝3350メートル)で8着と大敗していた中山の障害コースで好結果を出せたのも、大きな収穫。今回は初めての大障害コースになるが、上位進出のシーンは十分にあるだろう。

ルペールノエル

牡9歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:アドマイヤムーン
  • 母:サンタママ
  • 母の父:Lear Fan
ここに注目!

中山の大障害コースが舞台の中山グランドジャンプと中山大障害に合わせて6回出走しており、今回の顔ぶれでは同コース最多のキャリアを持つ。9歳を迎えた今年も前走の京都ジャンプS(J・GⅢ。芝3170メートル)で2着に好走したように、まだまだ地力は健在だ。

4月の中山グランドジャンプ(J・GⅠ。芝4250メートル、7着)以来約7か月ぶりに戦列へ復帰した前走の京都ジャンプS(J・GⅢ)では、パドックに引き締まった馬体で登場。気合も乗り、9歳という年齢やブランクを全く感じさせない好気配だった。レースでも中団を終始スムーズに追走し、最後は鞍上の高田潤騎手の激しいアクションに応えて力強い伸びを披露。断然人気に応えて逃げ切ったディライトフルには5馬身離されたものの、3着トラキアンコードには2馬身1/2の差をつけて2着を確保した。この中山大障害には今回で4年連続の出走となり、2016年と2017年には3着と上位争いに食い込んでいる(2018年は7着)。経験値の高さはアドバンテージと言えるだろう。

メドウラーク

牡8歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:タニノギムレット
  • 母:アゲヒバリ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

昨年の七夕賞優勝馬が、8歳を迎えた今年から障害に転向。6戦目となった前々走の阪神ジャンプS(J・GⅢ。芝3140メートル)を勝ち、平地&障害のダブル重賞制覇を達成した。今回の顔ぶれなら明らかに上位と言える平地の脚力を生かして、戴冠を狙う。

前々走の阪神ジャンプS(J・GⅢ、1着)から2か月半ぶりの実戦ながら、前走のオープン特別・イルミネーションジャンプS(中山・芝3570メートル)では1番人気に支持された。スタートダッシュが良かったこともあり、前々走に続いて逃げの戦法を選択。スムーズに運べていたが、2周目の向正面で外から2頭に並ばれて早めにスパートせざるを得ない展開。鞍上のゲキに応えて粘っていたが、ゴール前で失速して5着に敗れた。阪神ジャンプSではシンキングダンサー(2着)にクビ差競り勝っており、その阪神ジャンプSと、4走前の障害オープン(中京・芝3300メートル)は共に休養明け2戦目での勝利だった。実戦を使って良化するタイプと言え、今回はV争いに加わってくる可能性が十分にある。

トラキアンコード

せん7歳

調教師:武市康男(美浦)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:レッドルンバ
  • 母の父:Red Ransom
ここに注目!

障害での勝利は昨年7月の未勝利(福島・芝2750メートル)の1つだけだが、前走の京都ジャンプS(J・GⅢ。芝3170メートル)で3着に好走するなど、強敵相手にコンスタントに好勝負を演じている。相手なりに走る印象があり、J・GⅠでも出番があるかもしれない。

障害重賞への出走は昨年8月の新潟ジャンプS(J・GⅢ、7着)以来2度目で、京都の障害コースも初めてだった前走の京都ジャンプS(J・GⅢ)だが、堅実な戦績を評価されて3番人気に推されていた。人気に応えて逃げ切ったディライトフルが作り出した速い流れに戸惑い、道中は若干追走に苦労している印象だったが、ラストはじわじわと味のある伸びを披露し、人気通りの3着でゴールインした。平地での勝利がダートで挙げた1つだけだったように、スピードや瞬発力はひと息だが、飛越は抜群に安定しておりスタミナも豊富。非常にタフなコース形態と言える中山の大障害コースは、本馬に合っている可能性がある。その持ち味をうまく生かせる展開になるかがポイントだろう。

(鳥谷越 明)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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