今週の注目レース

秋の2歳単勝馬連 朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 牡・牝 2歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

サリオス

牡2歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:サロミナ
  • 母の父:Lomitas
ここに注目!

前走のサウジアラビアロイヤルC(1着)時の馬体重が540キログラムと、馬格に恵まれたタイプ。その前走は約4か月の休み明けで、プラス6キログラムの数字が示すように、腹回りには余裕があった。今回、ひと締まりあれば、さらに上のパフォーマンスが期待できそうだ。

2012年の独オークス(G1・ドイツ)を制したサロミナの4番仔。半姉のサロニカ(2017年のオープン特別・エルフィンSを優勝)やサラキア(2018年のローズSで2着)はディープインパクト産駒らしいシャープな体つきだが、父がハーツクライに替わった本馬は全く違うタイプに出た。姉2頭よりも100キログラムほど重い540キログラム前後のボディーはまだ完成途上だが、それでいてデビュー2連勝。とりわけ前走のサウジアラビアロイヤルCは2着のクラヴァシュドールが来れば来るだけ伸びる形で、着差以上の完勝だった。2歳コースレコードとなった勝ち時計(1分32秒7)も素晴らしく、まだ底を見せていない。無傷の3連勝でGⅠ初制覇を果たし、クラシック戦線の主役を目指す。

レッドベルジュール

牡2歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レッドファンタジア
  • 母の父:Unbridled's Song
ここに注目!

現2歳世代の活躍が目立つ、父ディープインパクト、母の父Unbridled's Songの配合。本馬の他にも、コントレイルが新馬と東京スポーツ杯2歳Sを、ルナシオンとブレッシングレインが新馬を快勝している。2連勝で勢いに乗る自身に加え、血統の勢いにも注目だ。

6月23日のメイクデビュー阪神(芝1800メートル)を勝つと、その後は成長を促すために放牧へ出された。約4か月半ぶりの復帰戦となった前走のデイリー杯2歳Sはプラス28キログラムの馬体重だったが、見た目に太め感は一切なし。レースでも後方追走から直線では内ラチ沿いを突き抜け、2着ウイングレイテストに1馬身1/2で快勝し、大幅な成長をアピールした。今回の朝日杯フューチュリティSに向けて、管理する藤原英昭調教師は「前走を使って素軽くなっていますし、予想通りの成長曲線を描いています」とコメント。デビュー3連勝でのGⅠタイトルゲットが期待される。

タイセイビジョン

牡2歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:タートルボウル
  • 母:ソムニア
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

1600メートルは今回が初めてだが、血統的には父の産駒はマイル以上での好走例があり、母系からもユートピアやアロハドリームというマイルから中距離の活躍馬が出ているので、不安は少ない。課題は行きたがる面で、折り合いが大きなポイントになるだろう。

メイクデビュー阪神(芝1400メートル)は、中団から外を回りながら、力の違いを見せつけて2馬身1/2差で完勝。続く函館2歳Sはビアンフェの逃げ切りを許して2着だったが、前走の京王杯2歳Sを豪快に差し切り、重賞初制覇を果たした。勝ち時計の1分20秒8は2歳コースレコードだから、相当なポテンシャルを秘めている。ただ、道中でかなり行きたがっていたように、現時点では1200メートルから1400メートルが良さそうなイメージ。今回は200メートルの距離延長で、初の1600メートルとなる。序盤をゆったりと運べるかどうかが、好走の鍵と言えそうだ。

ウイングレイテスト

牡2歳

調教師:青木孝文(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:グレートキャティ
  • 母の父:サクラユタカオー
ここに注目!

約4か月の休み明けで出走した前走のデイリー杯2歳Sはプラス12キログラムの馬体重で、まだまだ絞れる体つきだった。そんな状況下で、勝ち馬レッドベルジュールから0秒2差の2着は地力の証明だろうが、理想はひと絞り欲しいところ。当日の馬体重に注目したい。

2009年の京都新聞杯を制したベストメンバー(父マンハッタンカフェ)や、2010年の東京ハイジャンプ(J・GⅡ)を勝ったイコールパートナー(父カリズマティック)の半弟。本馬はデビュー2戦目の未勝利(福島・芝1800メートル)をハナ差で制し、その後は放牧へ。復帰戦となった前走のデイリー杯2歳Sは7番人気の低評価だったが、後方追走から直線で内めをさばいて伸び2着に食い込んだ。勝ったレッドベルジュールには完敗だったが、当時はプラス12キログラムの馬体重が示す通り、余裕残しの仕上げだったので、使われた上積みは大きいはずだ。良馬場と重馬場の両方で結果を残しているのもセールスポイント。持ち前のしぶとさを武器に、上位食い込みを狙う。

ペールエール

牡2歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:アピールⅡ
  • 母の父:Selkirk
ここに注目!

ダイワメジャー産駒らしく、馬体重の割に筋肉量が多め。本レースでのダイワメジャー産駒は、2016年にボンセルヴィーソが3着、2018年はアドマイヤマーズが優勝と好成績を収めている。本馬は初めての阪神コースとなるが、パワータイプだけに苦にしないと思われる。

メイクデビュー中京(芝1400メートル)を、センスあふれるレース運びで完勝すると、続く新潟2歳Sはウーマンズハートに伸び負けての2着だったが、この一戦に関しては相手が強過ぎたという印象。自身もメンバー中2位の上がり3ハロン33秒1(推定)をマークしており、決して悲観する内容ではなかった。それよりも気になるのは、前走のデイリー杯2歳Sでの敗戦。早めに動いたとはいえ、最後で甘くなっての3着はやや物足りなく映った。管理する安田隆行調教師は「積極的に動いて甘くなったので、直線にかける競馬の方がいいのかもしれません」と明かし、前走よりもワンポジション後ろでの競馬を示唆している。1週前追い切りが抜群の動きだっただけに、巻き返しへの期待は高まるばかりだ。

ラウダシオン

牡2歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:リアルインパクト
  • 母:アンティフォナ
  • 母の父:Songandaprayer
ここに注目!

過去3戦は芝1200メートル(メイクデビュー阪神1着、小倉2歳S3着)と芝1400メートル(オープン特別・もみじS1着、京都)だったので、今回は初の芝1600メートルへの対応が鍵となりそう。ただ、兄弟には1600メートルの勝ち馬もおり、血統的にはこなせるはずだ。

今年の2歳が最初の世代となるリアルインパクト産駒のエース候補だ。メイクデビュー阪神を快勝すると、続く小倉2歳Sでは初の重馬場も何のその、後方からメンバー中最速タイとなる上がり3ハロン35秒9(推定)をマークして3着に食い込んだ。その後は、前走のオープン特別・もみじSをあっさりと差し切り、収得賞金の加算に成功。今回は初の芝1600メートルが鍵だが、前走で手綱を取ったC.ルメール騎手は「1600メートルまでは大丈夫」とコメント。管理する斉藤崇史調教師も「不良馬場の1400メートルをこなせたので、1600メートルまでは問題ないでしょう」と距離克服に自信を示す。過去3戦全てスタートで出遅れている点は気がかりだが、五分に出ることができれば、上位争いに加われていい。

トリプルエース

牡2歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:Shamardal
  • 母:Triple Pirouette
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

前走のデイリー杯2歳Sは、デビュー3戦目で初めて連対を外す4着も、後方からしぶとく脚を伸ばしていた。400メートルの距離延長で、1600メートルも初めてだったことを思えば、決して内容は悪くなかった。距離経験を生かして、前進が期待される。

ヨーロッパでG1を4勝したシャマーダルを父に持つ外国産馬。メイクデビュー阪神(芝1200メートル)を勝つと、続く小倉2歳Sはメンバー中最速タイの上がり3ハロン35秒9(推定)を繰り出して勝ち馬とクビ差の2着。スプリンターとしてのポテンシャルの高さを示した。2か月余りの休み明けで臨んだ前走のデイリー杯2歳Sは、勝ったレッドベルジュールから0秒4差の4着で、距離に泣いたイメージもあるが、一番の敗因は3コーナー過ぎの坂の下りで前から離されたこと。直線ではしぶとく伸びており、1600メートルも守備範囲と言えそうだ。どちらかと言えばパワー型なので、ひと雨降って時計がかかったほうがチャンスも広がるだろう。

ビアンフェ

牡2歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ルシュクル
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

歩様は硬めに映るが、走り出すとフットワークの大きさが魅力のキズナ産駒。これまで芝1200メートルと芝1400メートルを使われ、現状ではかなりスピードが勝ったタイプだ。それだけに、芝1600メートルへの距離延長と、直線の坂の克服が鍵になりそうだ。

現2歳がファーストクロップとなるキズナの産駒。本馬はデビュー2戦目の未勝利(函館・芝1200メートル)で初勝利を挙げると、中2週で函館2歳Sに参戦。出遅れはしたものの、巻き返してハナを奪うと、後続を寄せつけることなく押し切って、父に種牡馬として初の重賞タイトルを届けた。約3か月半の休み明けで挑んだ前走の京王杯2歳Sは2着だったが、管理する中竹和也調教師は「中間に爪を痛め、それに加えてゲート練習にも時間を割いていたので、順調さを欠いていました」と回顧。力負けでないことを強調していた。今回のポイントは初の芝1600メートルだが、うまく息を抜いて走ることができれば、粘り込むシーンが見られそうだ。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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