今週の注目レース

秋の2歳単勝馬連 デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)

京都競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

サクセッション

牡2歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:アディクティド
  • 母の父:Diktat
ここに注目!

全兄クルーガーは、今回と同じ京都・芝1600メートルで行われた読売マイラーズCの勝ち馬で、オーストラリアのG1・クイーンエリザベスSでも2着に入るなど活躍。母はドイツの重賞勝ち馬で、母系の能力は確かなものがある。本馬にも重賞を勝つだけの力が備わっているはずだ。

前走の1勝クラス・アスター賞(中山・芝1600メートル)は、スタートこそひと息だったが、二の脚を利かせて押し上げていくと、スピードの違いで向正面の段階で早くも先頭に立った。4コーナー手前で1度後続を引きつけ、楽な手応えで直線へ。鞍上が追い出しを開始してからは鋭い反応で加速して後続を寄せ付けず、むしろ突き放して2着ヴェスターヴァルトに1馬身1/2差をつけた。ハナに立ってレースをコントロールしながら、メンバー中2位タイの上がり3ハロン33秒9をマークするなど、内容も完璧だった。これで2戦2勝と無敗のキャリア。今回が初めての重賞挑戦とはなるが、クリアできるだけの器だろう。

トリプルエース

牡2歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:Shamardal
  • 母:Triple Pirouette
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

母トリプルピルエットは地方競馬で1勝と、現役時代の成績こそ目立たないが、祖母Sha Thaはアメリカの芝重賞勝ち馬で、仏1000ギニー(G1・フランス)では2着。しっかりとした底力を秘めた血統と言っていいだろう。本馬も、母系から初めてのマイル戦も問題ないはずだ。

前走の小倉2歳Sは、行き脚がつかず最後方からの競馬。それでもすぐに挽回し、中団後ろまでポジションを押し上げた。3コーナーからスパートをかけると、馬群がばらけた真ん中を突いて差し脚を発揮。メンバー中最速タイの上がり3ハロン35秒9(推定)をマークしての猛追だったが、先に抜け出した勝ち馬を捕らえ切れずに2着でゴールした。ただ、初めての重賞でしっかりと通用するだけの能力を証明。追走に苦労した前半を考えると、距離が400メートル延長となる今回の方がレースもしやすそうだ。デビュー戦が稍重馬場、前走が重馬場と、異なる馬場状態で結果を出している点は、キャリアの浅い馬同士の戦いでは強調材料となるだろう。初重賞制覇があっても驚けない。

ペールエール

牡2歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:アピールⅡ
  • 母の父:Selkirk
ここに注目!

昨年のこのレースは、本馬と同じダイワメジャー産駒のアドマイヤマーズが優勝。また、先週のファンタジーSをレシステンシアが勝つなど、同産駒は2歳戦を得意としている。本馬も、血統的な勢いに乗って重賞初制覇に挑む。

初めての重賞挑戦となった前走の新潟2歳Sは、互角のスタートを決めると、スッと中団前めの好位置を取ってリズムよく追走。直線に入って追い出されるとじりじりと差し脚を伸ばし、残り50メートル付近で1度は先頭に立った。最後は勝ち馬ウーマンズハートとの追い比べに遅れて2着にはなったが、本馬もメンバー中2位の上がり3ハロン33秒1(推定)をマークしており、重賞を勝てるだけの末脚の持ち主であることは確かだろう。3着だったビッククインバイオがその後のアルテミスSでも3着に入っており、レースレベルも高かった。末脚だけでなく、スタートセンスがあり、前につけることも可能なので、京都へのコース替わりにも不安はなさそうだ。

ライティア

牝2歳

調教師:石坂正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シンハリーズ
  • 母の父:Singspiel
ここに注目!

母はアメリカのG1・デルマーオークス勝ち馬で、繁殖牝馬としては、これまで3頭の重賞勝ち馬を産んでいる。特に、シンハライトは桜花賞2着、オークス優勝と牝馬クラシックをにぎわせた。本馬も、ここから偉大な姉に迫れるか、期待は大きい。

前走のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)は、スタートしてから行き脚がつかず、鞍上が促しながらの追走となった。ただ、軽やかなフットワークは良血馬らしさを感じさせるもの。勝負どころで馬群の大外を回って進出し、加速しながら直線へ向いた。遊びながらの走りではあったが、トップスピードに入ると残り200メートル付近で先頭に立ち、他馬に迫られるとグイッともうひと伸びを見せ、最後は2着馬に1馬身1/4差をつけて快勝した。初戦はいかにもデビュー戦といった内容で、素質の高さだけで勝ったようなレースぶり。実戦を経験した上積みはかなりありそうで、いきなりの重賞挑戦でも通用していいはずだ。

レッドベルジュール

牡2歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レッドファンタジア
  • 母の父:Unbridled's Song
ここに注目!

母は現役時代こそ未勝利だったが、繁殖牝馬としては、これまで3頭の産駒が全て勝ち上がっている。全姉レッドベルローズは、デビュー勝ち直後のフェアリーSで3着に好走。本馬も、デビュー2戦目での重賞挑戦でも十分に通用するだろう。

前走のメイクデビュー阪神(芝1800メートル)は、抜群のスタートでスッと先行。2番手で少し行きたがる面を見せていたものの、3コーナー手前からようやく我慢が利いた。直線では鞍上の仕掛けにすぐに反応できなかったが、ギアが入ってからはしっかりと加速し、ゴール前の追い比べをクビ差制してデビュー勝ちを飾った。メンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)をマーク。3着馬には0秒8差をつけていたように、2着馬とは僅差でも完勝の内容だったと言えるだろう。今回は200メートルの距離短縮が鍵だが、折り合い面を考えるとマイル戦はプラスに働きそう。2戦目でさらにパフォーマンスを上げる可能性は高そうだ。

アサケエース

牡2歳

調教師:大橋勇樹(栗東)

  • 父:ワールドエース
  • 母:エスジーナミ
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

父の初年度産駒のうちの1頭。本馬はこれまで、重、不良馬場でしかレースの経験がないが、父は読売マイラーズCを1分31秒4のコースレコード(当時)で制するなど、豊富なスピードを誇った馬。血統を考えれば、良馬場でのスピード勝負も望むところだろう。

前走のオープン特別・中京2歳S(中京・芝1600メートル)は、スタートこそポンと出たが、控えて後方からの追走となった。直線入り口では前が窮屈になるシーンがありながらも、前を走る2頭の間を突いて加速。3着に敗れはしたが、昇級初戦でも能力があるところを見せたと言えるだろう。勝負どころでスムーズに進めることができていれば、もう少しきわどい勝負になっていたはずだ。今回は約3か月半の休み明けとなるが、10月30日の1週前追い切りでは栗東CWコースで6ハロン81秒9、ラスト1ハロン12秒2を一杯に追われてマーク。併せた相手が2歳の新馬だったとはいえ、2秒以上先着と好調ぶりを見せている。万全の状態で初めての重賞に挑めそうだ。

アジャストザルート

牡2歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:エヴァディングタンペット
  • 母の父:Dubai Destination
ここに注目!

父は安田記念の勝ち馬で、母の父もイギリスのクイーンアンSを制覇と、共にマイルGⅠを制すだけのスピードの持ち主だった。本馬は今回が初めてのマイル戦になるが、血統的にはこなせる下地は十分と見てよさそうだ。むしろ、この距離でさらなる上積みが見込めるかもしれない。

前走の未勝利(京都・芝1800メートル)で、キャリア4戦目にして初勝利を挙げた。スタートから好ダッシュを決めると、ウインダークローズ(2着)を行かせて2番手を追走。終始、逃げ馬をマークする形で楽な手応えで追走し、直線早々に先頭へ立つと、あとは後続を離すのみ。2馬身1/2差の快勝で、最後は鞍上が手綱を緩めるシーンもあった。前走で見せたスタートセンスの良さや、スッと好位に取りつくスピードから、初のマイル戦でも問題はなさそう。初めての重賞挑戦とはなるが、キャリアの浅い馬が多い中、今回が5戦目となる経験は武器となるはずだ。前走が重馬場だったことから、雨が降っても大丈夫なのも心強い。

ウイングレイテスト

牡2歳

調教師:青木孝文(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:グレートキャティ
  • 母の父:サクラユタカオー
ここに注目!

半兄ベストメンバー(父マンハッタンカフェ)は、3歳時に皐月賞で5着に入り、続く京都新聞杯で重賞初制覇を達成したように、母系の仕上がりの早さは疑いようがない。本馬もデビュー2戦目でしっかりと勝ち上がっており、重賞でも完成度の高さを生かしたい。

前走の未勝利(福島・芝1800メートル)は、3頭による先頭集団の直後につけてレースを進め、常に絶好位をキープ。加速しながら3コーナーへ入っていくと、前3頭の外を回ってひとまくりで先頭に立った。直線では、後方からレースを進めたコスモタイシ(2着)にハナ差まで迫られたが、その他の先行勢は着順を落としており、前に行った馬に厳しい流れを考えれば、強い内容だったと言えるだろう。4コーナーで外に膨れる面を見せていたことから、コーナーが広い京都・芝コースに替わる点はプラスに働きそうだ。前々走のメイクデビュー東京(2着)で芝1600メートルの距離も経験しており、距離短縮も対応可能。昇級初戦の重賞挑戦になるが、楽しみの方が大きい。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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