今週の注目レース

秋華賞(GⅠ)

京都競馬場 2000メートル(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

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数々の名牝が歴代優勝馬に名を連ねる3歳牝馬三冠の最終戦

過去23回の秋華賞優勝馬のうち、デビューから引退までの間に秋華賞以外のGⅠ(海外G1を含む)で優勝を果たせなかった馬は7頭だけ、2着もなかった馬に至っては3頭だけである。2歳・3歳限定GⅠで実績を残してきた馬と、今後のビッグレースでの飛躍を目指す牝馬達が集う見逃せない一戦と言えるだろう。なお、同じく過去23回の優勝馬23頭中15頭は単勝2番人気以内で、そのうち14頭は単勝オッズ4倍未満の支持を集めていた。3連単1098万2020円の超高額配当が飛び出した2008年など、大波乱となった年も決して少なくないが、基本的には上位人気馬が強いレースだ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

年明け以降の実績や前走の着順がポイント

過去10年の3着以内馬30頭中13頭は、“同年のJRAのGⅠ・GⅡ”において優勝経験のある馬だった。該当馬は3着内率が44.8%に達している。年明け以降に格の高いレースを勝っている馬は信頼できるようだ。〔表1〕

〔表1〕“同年のJRAのGⅠ・GⅡ”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 5-4-4-16 17.2% 31.0% 44.8%
なし 5-6-6-132 3.4% 7.4% 11.4%

なお、“同年のJRAのGⅠ・GⅡ”において優勝経験がなかった馬のうち、前走の着順が4着以下だった馬は優勝例がなく、3着内率も2.7%にとどまっている。年明け以降に格の高いレースを勝っておらず、前走で3着以内に入ることもできなかった馬は評価を下げたい。〔表2〕

〔表2〕“同年のJRAのGⅠ・GⅡ”において優勝経験がなかった馬の、前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 5-5-5-61 6.6% 13.2% 19.7%
4着以下 0-1-1-71 0% 1.4% 2.7%

中長距離での優勝経験に注目

過去10年の3着以内馬30頭中、2011年2着のキョウワジャンヌを除く29頭は“JRAの1800メートル以上のレース”において優勝経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率が2.1%にとどまっている。中長距離のレースを勝ったことがない馬は、上位に食い込む可能性が低いと見るべきだろう。〔表3〕

〔表3〕“JRAの1800メートル以上のレース”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-9-10-101 7.7% 14.6% 22.3%
なし 0-1-0-47 0% 2.1% 2.1%

なお、2012年以降の3着以内馬21頭は、いずれも“JRAの1800メートル以上のレースにおいて2着馬とのタイム差が0秒1以上で優勝”した経験のある馬だった。中長距離のレースを勝ったことがない馬はもちろん、タイム差なしでの優勝経験しかない馬も、過信禁物と見ておいた方がよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕“JRAの1800メートル以上のレースにおいて2着馬とのタイム差が0秒1以上で優勝”した経験の有無別成績(過去7年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 7-7-7-57 9.0% 17.9% 26.9%
なし 0-0-0-46 0% 0% 0%

前走の末脚を重視したい

過去10年の3着以内馬30頭中20頭は、“前走がJRAのレース、かつそのレースの上がり3ハロンタイム(推定)順位が「3位以内」”だった。一方、「4位以下」だった馬は3着内率9.0%と苦戦している。前走成績を比較する際は、着順だけでなく末脚にも注目しておきたい。〔表5〕

〔表5〕前走がJRAのレースだった馬の、そのレースの上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去10年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 成績 勝率 連対率 3着内率
3位以内 8-7-5-46 12.1% 22.7% 30.3%
4位以下 2-3-5-101 1.8% 4.5% 9.0%

なお、“前走がJRAのレース、かつそのレースの上がり3ハロンタイム(推定)順位が「4位以下」”だった馬のうち、枠番が「3から8枠」だった馬は3着内率4.5%とさらに苦戦している。前走の末脚がそれほど目立ったものではなく、3枠より外の枠に入った馬は、評価を下げるべきだろう。〔表6〕

〔表6〕前走がJRAのレース、かつそのレースの上がり3ハロンタイム(推定)順位が「4位以下」だった馬の、枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1、2枠 1-2-3-17 4.3% 13.0% 26.1%
3〜8枠 1-1-2-84 1.1% 2.3% 4.5%

キャリアが豊富な馬は不振

過去10年の3着以内馬30頭中25頭は、通算出走数が「8戦以内」だった。一方、「9戦以上」だった馬は3着内率が6.8%にとどまっている上、2012年以降の過去7年に限れば〔1・0・1・44〕(3着内率4.3%)とより苦戦している。比較的キャリアの少ない馬を高く評価したいところだ。〔表7〕

〔表7〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
8戦以内 9-8-8-80 8.6% 16.2% 23.8%
9戦以上 1-2-2-68 1.4% 4.1% 6.8%

前走で単勝5番人気以下だった馬は勝ち切れていない

過去7年の優勝馬7頭は、いずれも前走の単勝人気が4番人気以内だった。なお、第1回(1996年)まで遡っても、前走の単勝人気が5番人気以下だった馬で優勝を果たしたのは、ブゼンキャンドル(1999年)のみである。前走の時点で上位人気に支持されていなかった馬は過信禁物と見ておきたい。また、この7頭は“JRAの1800メートル以上のレースにおいて2着馬と0秒1以上のタイム差で優勝”した経験があった点、前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が3位以内だった点も共通している。〔表4〕と〔表5〕で挙げた傾向も重視するべきだろう。〔表8〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表8〕優勝馬の「前走の単勝人気」「“JRAの1800メートル以上のレース”を優勝した際の2着馬との最大タイム差」「前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位」(過去7年)
年度 優勝馬 前走の単勝人気 “JRAの1800メートル以上のレース”を優勝した際の2着馬との最大タイム差 前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位
2012年 ジェンティルドンナ 1番人気 0秒8(2012年オークス) 3位
2013年 メイショウマンボ 4番人気 0秒2(2013年オークス) 3位
2014年 ショウナンパンドラ 1番人気 0秒4(2014年糸魚川特別) 2位
2015年 ミッキークイーン 1番人気 0秒1(2015年オークスほか) 1位
2016年 ヴィブロス 3番人気 0秒7(2016年3歳以上500万下) 2位
2017年 ディアドラ 1番人気 0秒3(2017年矢車賞) 3位
2018年 アーモンドアイ 1番人気 0秒3(2018年オークス) 1位

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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