今週の注目レース

スプリンターズステークス(GⅠ)

中山競馬場 1200メートル(芝・外)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ダノンスマッシュ

牡4歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:スピニングワイルドキャット
  • 母の父:Hard Spun
ここに注目!

函館スプリントSは競走除外となったが、前走のキーンランドCでは、そのうっぷんを晴らすかのように鮮やかに抜け出して重賞3勝目をマーク。今春の高松宮記念(4着)では1番人気に支持された実力馬で、前哨戦を制した勢いに乗ってGⅠ初制覇を狙う。

昨年11月の京阪杯で重賞初制覇を達成。今年初戦となったシルクロードSでは、直線半ばまで馬群が密集して追い出しを待たされたが、ラスト1ハロンで進路を確保すると、一気に先頭を捕らえて勝利した。続く高松宮記念(4着)は、先行集団に取りついて、道中の手応えは十分。直線の坂で脚色が鈍ったが、正攻法のレース運びから見せ場を作った。5か月ぶりの実戦となった前走のキーンランドCは、好スタートを決め、スッと控えて中団馬群を追走。ハイペースの展開が向いた面はあったものの、直線は大外から豪快に突き抜け、タワーオブロンドン(2着)の追い上げを危なげなく振り切って見事に勝利を飾った。4歳を迎えて本格化を遂げており、待望のGⅠタイトル獲得へ機は熟した。

タワーオブロンドン

牡4歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:Raven's Pass
  • 母:スノーパイン
  • 母の父:Dalakhani
ここに注目!

函館スプリントS3着、キーンランドC2着、セントウルS優勝の成績で、2019年サマースプリントシリーズのチャンピオンに輝いた。中1週、中2週のローテーションの今回、当日の気配は鍵になるが、今の充実ぶりならGⅠでも上位争いが濃厚だ。

3か月余りの休み明けだった今年5月の京王杯スプリングCでは、4コーナー6番手から鮮やかに抜け出して重賞3勝目をマーク。初の芝1200メートル戦に挑んだ続く函館スプリントSは3着に敗れた。前々走のキーンランドCは、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒9(推定)の豪脚で、勝ち馬ダノンスマッシュから0秒1差の2着。同馬とは1キログラムの斤量差があったことを踏まえれば、勝ちに等しい内容だったと言えるだろう。前走のセントウルSでは、スタートで後手を踏みながらも、直線で弾けるように突き抜け、後続に3馬身差をつけて1分06秒7のコースレコードで快勝。中1週で札幌→美浦→阪神と長距離輸送を行った後だけに、今回は中間の疲労回復が鍵になりそうだ。

ミスターメロディ

牡4歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:Scat Daddy
  • 母:Trusty Lady
  • 母の父:Deputy Minister
ここに注目!

今春の高松宮記念では、スプリント界の世代交代を果たしてGⅠタイトルを獲得。前哨戦のセントウルSは、直線で粘りを欠いて8着に敗れたが、休み明けを1度使われて状態面の上積みは十分。本来のパフォーマンスを発揮できれば、巻き返しも可能だ。

今年2月の阪急杯は、終始馬群の外めを回るロスがあったうえに、直線では他馬と接触して7着に敗れたが、続く高松宮記念では、直線ではセイウンコウセイ(2着)のインを突いて力強く抜け出し、1分07秒3の走破時計で見事に優勝した。5か月半の休養を挟み、秋初戦となった前走のセントウルSは8着。騎乗した福永祐一騎手は「イメージ通りの位置で運べたのですが、追ってから伸び切れなかったですね」と首をかしげていたが、休み明けで58キログラムの斤量を背負い、直線で他馬と接触するシーンもあっただけに、度外視できるだろう。左回りに良績が集中しており、右回りへの対応に少し不安はあるが、休み明けを1度使われた今回は上積みが見込めるはず。GⅠ馬の底力は侮れない。

モズスーパーフレア

牝4歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:Speightstown
  • 母:Christies Treasure
  • 母の父:Belong to Me
ここに注目!

今春のオーシャンSを鮮やかに逃げ切って重賞初制覇を飾り、全6勝を芝1200メートルで挙げている生粋のスプリンター。GⅠで豪華メンバーは揃ったが、中山コースは4戦3勝、2着1回と抜群の成績を誇り、スピードの絶対値は引けを取らない。

今年3月のオーシャンSは好スタート、好ダッシュでハナを主張。前半600メートル通過タイム32秒3のハイペースだったが、直線もスピードは衰えず、後続を楽に振り切って重賞タイトルを獲得した。GⅠ初挑戦となった高松宮記念は15着。騎乗した武豊騎手がレース後に「スタートのタイミングは合いましたが、ダッシュがつきませんでした。走りも硬かったですね」とコメントしたように、目に見えない疲れがあったようだ。約5か月の休養で立て直された前走の北九州記念は、ハナを譲って3番手を追走。ハイペースで差し馬が上位を占めたことを考えれば、0秒3差の4着に粘った内容は合格点をつけられる。前走時が26キログラム増で馬体に余裕があっただけに、レースを1度使った上積みは大きそうだ。

セイウンコウセイ

牡6歳

調教師:上原博之(美浦)

  • 父:アドマイヤムーン
  • 母:オブザーヴァント
  • 母の父:Capote
ここに注目!

2017年の高松宮記念を制して、1度はスプリント界の頂点に上り詰めた実績馬。今春の高松宮記念では、12番人気の低評価を覆して2着に入り、復調ぶりを示した。適度に時計の掛かる決着になれば、上位争いに食い込む余地はありそうだ。

今春の高松宮記念は、抜群のスタートを決めて先行集団のインを追走し、ラスト300メートル付近で敢然と先頭に躍り出たが、勝ったミスターメロディに内をすくわれて惜敗の2着。約3か月の休養を挟んだ前々走のCBC賞は、58キログラムのトップハンデを背負いながらも、果敢に先手を奪って勝ち馬とクビ+クビ差の3着に入った。前走のキーンランドCは、先手争いから一歩引いて3番手を追走。ハイペースで差し馬が上位を占めたことを踏まえれば、勝ち馬から0秒5差の6着は悲観する内容ではなかったはずだ。今回も同型馬との兼ね合いは鍵になるが、スムーズな競馬ができれば、粘り込むシーンが見られるかもしれない。

レッツゴードンキ

牝7歳

調教師:梅田智之(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:マルトク
  • 母の父:マーベラスサンデー
ここに注目!

2015年の桜花賞馬で、スプリントGⅠは3度の連対歴を誇る。7歳の今年も、2月の阪急杯で2着に入り、地力健在をアピール。年齢的に大きな上がり目は望みづらいかもしれないが、これまで培った豊富な経験を生かして、上位進出を目指す。

今年初戦の阪急杯では、最内枠を生かして先行集団のインを追走し、直線でもしぶとく脚を伸ばして2着に好走した。続く高松宮記念は、脚をためて後方待機策。メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒3(推定)の末脚を使って勝ち馬から0秒3差の6着まで追い上げたが、直線で馬群が密集して追いづらくなる場面がなければ、差はもっと詰まっていたはずだ。前走のヴィクトリアマイルは10着に敗れたものの、1分30秒5のJRAレコード(当時)に0秒7差なら、レース内容は悪くなかった。今回は約4か月半ぶりの実戦だが、本レースに照準を合わせて、急ピッチに乗り込みを消化。2017年のスプリンターズS2着は今年と同様のローテーションで、休み明けは苦にしないタイプだ。

ディアンドル

牝3歳

調教師:奥村豊(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:グリューネワルト
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

未勝利クラスからの5連勝で葵Sを制覇。他世代の馬との初対戦になった前走の北九州記念でも2着を確保しており、今後の活躍が期待される。GⅠのメンバーに入っても、スピードは引けを取らないはずだ。

昨年7月のメイクデビュー中京(芝1200メートル)はファンタジストの2着に敗れたものの、2歳時はオープン特別2勝を含む、4戦3勝をマーク。3歳初戦のマーガレットS(リステッド。阪神・芝1200メートル)を快勝すると、前々走の葵Sは、好位の4番手を進み、正攻法のレース運びからラスト100メートルで先頭を捕らえて重賞タイトルを獲得した。約3か月の休み明けで、他世代と初対戦だった前走の北九州記念は、スタートで後手を踏んだが、二の脚で挽回して好位のインを追走。前半600メートル通過タイム32秒7のハイペースでテンに脚を使いながら、直線もしぶとく脚を伸ばして中身の濃い2着に入った。現3歳世代トップクラスのスプリンターで、GⅠでも遜色のない競馬ができそうだ。

ファンタジスト

牡3歳

調教師:梅田智之(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ディープインアスク
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

約1年ぶりの芝1200メートル戦だった前々走の北九州記念(14着)は追走に苦労した印象もあったが、前走のセントウルSでは一変した走りで2着に好走。あらためてスピード能力の高さを示しており、GⅠでも軽視は禁物だろう。

2歳時は無傷の3連勝で重賞2勝(小倉2歳S、京王杯2歳S)を挙げ、朝日杯フューチュリティSでも4着。3歳初戦のスプリングSでは勝ち馬とアタマ差の2着に入り、“負けてなお強し”を印象づけた。春のGⅠ(皐月賞13着、NHKマイルC13着)はどちらも2桁着順に敗れ、スプリント路線に切り替えた前々走の北九州記念も流れに乗り切れず14着と大敗したが、前走のセントウルSでは先行策からコースレコード決着の2着に入り、あらためて能力の高さをアピールした。デビュー時は448キログラムの馬体重だったが、今は480キログラム台まで成長。トモに厚みが増して、スプリンターらしい体つきに変わってきた。2012、2013年とスプリンターズSを連覇した父ロードカナロアとの父仔制覇を狙う。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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