今週の注目レース

朝日杯セントライト記念(GⅡ)

中山競馬場 2200メートル(芝・外)馬齢 3歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ザダル

牡3歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:トーセンラー
  • 母:シーザシー
  • 母の父:Lemon Drop Kid
ここに注目!

天候不良(ひょう)により開催が1週順延となった前走のプリンシパルS(リステッド。東京・芝2000メートル)で無傷の3連勝を飾ったが、中1週のローテーションもあってか日本ダービーへの出走は見送った。夏場を休養に充て秋へ備えただけに、ここは負けられない一戦だ。

1月12日のメイクデビュー中山(芝1600メートル)で逃げ切り勝ちを決めると、続く500万下(中山・芝2000メートル)では、スタートで後手を踏み、4コーナーで外を回りながらも、直線の追い比べをクビ差制して見事に勝利を飾った。前走のプリンシパルS(リステッド)は、内めの3枠4番を生かして好位のインを追走。直線は狭いスペースから抜け出し、押し切りを図るエングレーバー(2着)をゴール寸前でクビ差捕らえて、1分58秒3の好タイムで勝利した。3戦共に2着馬との着差はわずかだが、ポテンシャルの高さは相当で、レースセンスの良さと勝負根性も証明済み。今回、菊花賞の前哨戦でどのようなパフォーマンスを見せるのか、注目だ。

リオンリオン

牡3歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:アゲヒバリ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

前々走の青葉賞を逃げ切って重賞タイトルを獲得。3歳馬の頂点を決める日本ダービーは15着に敗れたが、前半1000メートル通過タイム57秒8の猛ラップで後続を引っ張って、存在感をアピールした。今回も、展開の鍵を握る本馬の動向から目が離せない。

今年3戦目となった500万下・大寒桜賞(中京・芝2200メートル)は、先手を奪ってスローペースに持ち込むと、ルヴォルグ(2着)の追い上げを楽に振り切り2勝目をマーク。前々走の青葉賞は、好スタートを決めてすんなりとハナを奪うと、前半1000メートル通過タイム59秒9という緩みないペースを刻んだ。稍重のタフな馬場コンディションで展開も厳しいものだったが、直線で懸命に踏ん張り、ランフォザローゼス(2着)の猛追をハナ差退けて重賞タイトルを獲得。前走の日本ダービーは15着と敗れたが、祖母トゥザヴィクトリーにさかのぼる母系は成長力豊かで、本馬も強敵にもまれた経験を糧に、さらなる活躍が期待される。

ニシノデイジー

牡3歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ニシノヒナギク
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

昨年は、札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳Sと重賞2勝を挙げ、ホープフルSでも3着に好走。今年の日本ダービーでは5着に入っており、今回のメンバーでは上位の実績を持っている。今回は約3か月半の休み明けだが、8月中旬から時計を出し始めて、仕上がりに抜かりはない。

約2か月ぶりの実戦となった3走前の弥生賞は、瞬発力をそがれる重馬場に脚を取られながらも、しぶとく伸びて4着。前々走の皐月賞は17着と大敗したが、騎乗した勝浦正樹騎手がレース後に「向正面で内に入れたところで他馬と接触して、ハミを噛んでしまいました」と振り返ったように、敗因は明らかだ。前走の日本ダービーは、スッと後方のインに潜り込んで道中は折り合いに専念。直線も馬場の内めを狙い、息の長い末脚で差を詰めて5着に入った。4日の1週前追い切りでは、美浦南ポリトラックコースで5ハロン63秒台の好タイムをマークし、ひと夏を越えてパワーアップしていることは確か。今回も折り合い面は鍵になるが、本来のパフォーマンスを発揮できれば上位争いが濃厚だ。

メイショウテンゲン

牡3歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:メイショウベルーガ
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

今春の弥生賞で重賞ウイナーの仲間入りを果たしたが、母メイショウベルーガは5歳時に日経新春杯と京都大賞典を制した晩成型。本馬もさらなる成長が見込めるだろう。皐月賞(15着)、日本ダービー(10着)は共に2桁着順に敗れたが、大舞台でもまれた経験を秋の飛躍につなげたい。

デビュー4戦目の未勝利(阪神・芝1800メートル)では、直線で外へ逃避する気性の幼さを見せながらも、鮮やかに突き抜けて快勝。重賞初挑戦となったきさらぎ賞は離された5着に敗れたものの、続く弥生賞では、4コーナー手前から徐々に押し上げ、ラスト200メートルで前を捕らえると、最後は後続の追い上げも振り切って重賞タイトルを獲得した。春のクラシックは皐月賞(15着)、日本ダービー(10着)共に速い時計での決着で、末脚不発に終わったが、強敵にもまれた経験は今後に生きてくるはずだ。今回は約3か月半の休み明けになるが、調教では好調時と遜色のない動きを披露。夏を越えての成長が見込めるだけに、期待は大きい。

ランフォザローゼス

牡3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ラストグルーヴ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

他世代との初対戦だった前走の札幌記念は14着と大敗したが、これまでに重賞で2度の2着があるように、能力の高さは証明済み。今回、他の有力候補が休み明けで秋初戦を迎えるのに対し、中3週の本馬は順調度が強み。念願の重賞タイトル獲得を目指す。

今年初戦となった京成杯では、正攻法のレース運びから、直線もしっかり脚を伸ばして2着に好走。約3か月半の休養を挟み、1番人気に支持された青葉賞は、リオンリオンの逃げ切りを許したが、4番手追走から直線で内外にフラつきながらもしぶとく脚を伸ばしてハナ差の2着に入り、あらためて能力の高さを示した。続く日本ダービーは7着に敗れたが、世代の頂点を決める大一番で勝ち馬から0秒6差なら、悲観する内容ではないだろう。前走の札幌記念は14着と大敗したが、速い追い切りが実質1本だけという臨戦過程で、これは参考外と判断していいだろう。実戦を使われた上積みが見込める今回、巻き返しの余地は十分にある。

サトノルークス

牡3歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リッスン
  • 母の父:Sadler's Wells
ここに注目!

皐月賞が14着、日本ダービーが17着と春のGⅠでは結果を残せなかったが、デビューから3連勝ですみれS(リステッド。阪神・芝2200メートル)を優勝。全姉タッチングスピーチは3歳夏を境に頭角を現しており、本馬も秋を迎え、もうひと皮むけてもよさそうだ。

今年初戦となったすみれS(リステッド)は、スローペースで展開が向いた面があったとはいえ、2番手追走から、アドマイヤジャスタ(2着、ホープフルS2着馬)の追い上げを楽に振り切って3連勝をマーク。クラシック三冠初戦となった前々走の皐月賞が14着、前走の日本ダービーも好位追走のレース運びから直線で失速し17着と大敗したが、ディープインパクト産駒の良血馬で、秘めたポテンシャルは高いはずだ。今回は約3か月半の休み明けになるが、栗東トレーニング・センターの坂路とCWコースを併用して熱心な乗り込みを消化。本レースに照準を合わせて調整されており、九分以上の仕上がりで臨めそうだ。

オセアグレイト

牡3歳

調教師:菊川正達(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ブルーダヌーブ
  • 母の父:Bahri
ここに注目!

初勝利に6戦を要したが、目下3連勝で頭角を現してきた夏の上がり馬。近親に皐月賞馬ディーマジェスティ、先週のセントウルSを制したタワーオブロンドンなど、活力にあふれる母系の出身。父は2011年のJRA賞年度代表馬と血統も筋が通っており、重賞でも見劣りはしないはずだ。

デビュー6戦目の未勝利(東京・芝2400メートル)を、先行策から力強く抜け出して4馬身差の圧勝。続く1勝クラス・稲城特別(東京・芝2400メートル)は、不良馬場をものともせず、直線の追い比べを制して勝利を飾った。1番人気に支持された前走の2勝クラス・信夫山特別(福島・芝2600メートル)は、プラチナアッシュ(2着)の大逃げを離れた4番手でピタリと折り合って、手応え良く追走。3コーナー付近から徐々に進出を開始すると、メンバー中最速となる上がり3ハロン35秒3(推定)の末脚で豪快に突き抜け、2馬身差で快勝した。レースセンスに優れ、目下3連勝中で充実ぶりは顕著。今回は重賞初挑戦で一気の相手強化になるが、遜色のない競馬が可能だろう。

タガノディアマンテ

牡3歳

調教師:鮫島一歩(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:タガノレヴェントン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

半兄にタガノトネール(父ケイムホーム)、タガノエスプレッソ(父ブラックタイド)と2頭の重賞ウイナーがいる良血馬。本馬はオルフェーヴル産駒らしい気性の激しさはあるものの、堅実な末脚がセールスポイント。展開が合えば、重賞タイトルに手が届いても不思議はない。

今年初戦となったきさらぎ賞では、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒4(以下推定)の末脚を繰り出し、直線で猛然と追い込んで2着に好走。続くスプリングSも、4コーナー10番手からしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒2差の4着に入った。3走前の皐月賞は、勝ったサートゥルナーリアに次ぐ上がり3ハロン34秒4をマークして6着。前々走の京都新聞杯は先行策から伸び脚を欠いて5着、前走の日本ダービーは直線で寄られるシーンがあって9着に敗れたが、世代トップクラスの瞬発力を秘めていることは明らかだろう。前走後は休養で連戦の疲労を取り、8月中旬から時計を出し始めて、ひと追いごと動きが良化。ここでも末脚の威力は引けを取らないはずだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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