今週の注目レース

札幌記念(GⅡ)

札幌競馬場 2000メートル(芝)定量 3歳以上オープン

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注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

秋の大舞台を見据えた精鋭が集う真夏の大一番

過去10年の札幌記念の出走馬(延べ149頭)のうち、JRAのGⅠを制した経験があった馬は延べ23頭にのぼる。ハイレベルなメンバーがそろうことで知られる一戦だ。もっとも、そのうち優勝を果たしたのは2014年のハープスターのみ。昨年もマカヒキ(2着)、モズカッチャン(3着)といったGⅠウイナーを抑え、GⅠ未勝利のサングレーザーが優勝を果たした。2015年には3連単23万3540円、2017年には3連単20万1410円の高額配当が飛び出すなど、波乱の決着となった年も少なくない。今回は函館競馬場で行われた2013年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

GⅠや年明け以降のレースにおける実績がポイント

過去10年の3着以内馬延べ30頭中15頭は、“JRAのGⅠ”において3着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率が40.5%に達している。既にビッグレースで好走したことのある馬は信頼できるようだ。〔表1〕

〔表1〕“JRAのGⅠ”において3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 3-6-6-22 8.1% 24.3% 40.5%
なし 7-4-4-97 6.3% 9.8% 13.4%

なお、“JRAのGⅠ”において3着以内に入った経験がなかった馬のうち、“同年のJRAのオープンクラスのレース”において3着以内に入った経験のない馬は全て4着以下に敗れている。ビッグレースで好走したことがないうえ、同年のオープンクラスのレースで好走実績のない馬は評価を下げたい。〔表2〕

〔表2〕“JRAのGⅠ”において3着以内に入った経験がなかった馬の、“同年のJRAのオープンクラスのレース”において3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 7-4-4-57 9.7% 15.3% 20.8%
なし 0-0-0-40 0% 0% 0%

枠順と前走の着順に注目

札幌競馬場で行われた過去9回の馬番別成績を見ると、「1から5番」が3着内率35.6%と優秀な好走率をマークしている。基本的には内枠優勢と言えるだろう。〔表3〕

〔表3〕馬番別成績(札幌競馬場で行われた過去9回)
馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1〜5番 4-6-6-29 8.9% 22.2% 35.6%
6〜16番 5-3-3-77 5.7% 9.1% 12.5%

なお、馬番が「6から16番」だった馬のうち、前走の着順が4着以下だった馬は3着内率9.8%と苦戦している。外寄りの枠に入った馬については、前走好走馬を重視したいところだ。〔表4〕

〔表4〕馬番が「6から16番」だった馬の、前走の着順別成績(札幌競馬場で行われた過去9回)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 3-2-0-22 11.1% 18.5% 18.5%
4着以下 2-1-3-55 3.3% 4.9% 9.8%

前走が今回より出走頭数の少ないレースだった馬は不振

過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は、前走の出走頭数が「今回と同じ頭数か、今回より多い頭数」だった。一方、「今回より少ない頭数」だった馬は3着内率9.1%と苦戦している。前走が少頭数のレースだった馬は扱いに注意したい。〔表5〕

〔表5〕前走の出走頭数別成績(過去10年)
前走の出走頭数 成績 勝率 連対率 3着内率
今回より少ない頭数 1-2-1-40 2.3% 6.8% 9.1%
今回と同じか、今回より多い頭数 9-8-9-79 8.6% 16.2% 24.8%

なお、前走の出走頭数が「今回より少ない頭数」だった馬のうち、“前年以降のJRAのGⅠ”において優勝経験のなかった馬は3着内率2.5%とさらに苦戦している。前年以降にビッグレースを制していない馬に関しては、前走の出走頭数がより重要なポイントと言えるだろう。〔表6〕

〔表6〕前走の出走頭数が「今回より少ない頭数」だった馬の、“前年以降のJRAのGⅠ”における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 0-2-1-1 0% 50.0% 75.0%
なし 1-0-0-39 2.5% 2.5% 2.5%

近年は前走で先行していた馬が苦戦

過去5年の3着以内馬15頭中13頭は、前走が“国内のレース”、かつそのレースの4コーナーの通過順が「4番手以下」だった。一方、「3番手以内」だった馬は3着内率4.5%と苦戦している。近年の傾向を重視するならば、前走で先行していた馬は過信禁物と見ておきたいところだ。〔表7〕

〔表7〕前走が“国内のレース”だった馬の、そのレースの4コーナーの通過順別成績(過去5年)
前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
3番手以内 0-1-0-21 0% 4.5% 4.5%
4番手以下 5-4-4-32 11.1% 20.0% 28.9%
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大敗直後の馬や7歳以上の馬は割り引きが必要

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも前走の着順が9着以内、かつ年齢が6歳以下だった。ちなみに、グレード制が導入された1984年まで集計範囲を広げても、前走が10着以下だった馬の優勝はなく、7歳以上で優勝を果たしたのは2000年のダイワカーリアンだけだ。前走で10着以下に敗れていた馬や7歳以上の馬は評価を下げるべきだろう。なお、この5頭は前走の4コーナーの通過順が7番手以下だった点も共通している。〔表7〕で挙げた傾向も頭に入れておきたい。〔表8〕

(伊吹 雅也)

〔表8〕優勝馬の「前走の着順」「年齢」「前走の4コーナーの通過順」(過去5年)
年度 優勝馬 前走の着順 年齢 前走の4コーナーの通過順
2014年 ハープスター 2着 3歳 16番手
2015年 ディサイファ 3着 6歳 8番手
2016年 ネオリアリズム 6着 5歳 10番手
2017年 サクラアンプルール 9着 6歳 14番手
2018年 サングレーザー 5着 4歳 7番手

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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