今週の注目レース

北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)

札幌競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ミッキーチャーム

牝4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リップルスメイド
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

パドックに要注目。3走前の中山牝馬S(14着)は、テンションが上がってまともに走れる状態ではなかった。対照的に前々走の阪神牝馬S(1着)は多少チャカつく程度。これぐらいの精神状態なら、力を出し切れるようだ。

2つ目の重賞タイトルを狙い、北の大地にやってきた。昨年の秋華賞がアーモンドアイを一瞬でもヒヤッとさせる2着だったように、現4歳世代の牝馬では屈指の実力馬。前々走の阪神牝馬Sを好位から押し切って重賞初制覇を果たしており、まだまだ成長を続けているイメージだ。ただ、課題はテンションが高いこと。実際に、中山牝馬Sでは長距離輸送が大きく影響した印象で最下位の14着に敗れている。それだけに、滞在競馬はプラス。昨夏には北海道の滞在競馬で3連勝を決めている。全力を発揮できる条件がそろった今回、先行力の生きる開幕週の馬場なら、あっさりと押し切るシーンまで期待できる。

フロンテアクイーン

牝6歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:ブルーボックスボウ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

安定感が光るが、オープンクラスのレースで2桁馬番の時は、6戦して4着が最高着順。理想は内枠を引いて、馬群で脚をためる形だろう。パドックで小走りするのはいつものことなので、気にしなくていい。

オープンクラスに限っても、16戦して1勝、2着5回、3着2回と手堅いのが売り。とりわけ、キャリアハイのパフォーマンスだったのが前々走の中山牝馬S。中団から外めを回して前を捕らえると、迫るウラヌスチャーム(2着)をハナ差振り切って重賞初制覇を決めた。前走のヴィクトリアマイルは追走に苦労し、見せ場なしの15着に敗れたが、結果的に微妙に距離が短く、加えて時計が速過ぎた印象。それだけに今回、距離が芝1800メートルに替わるのは大きなプラスだろう。サドラーズウェルズ系のメイショウサムソン産駒らしく、洋芝コースも歓迎材料。昨年の本レースはディアドラに完敗の2着だったが、今年こそ頂点の座につきたい。

ウラヌスチャーム

牝4歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:アメジストリング
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

過去4勝時の出走頭数は、6頭立てが1回と12頭立てが3回。末脚勝負のスタイルだけに、さばきにくい多頭数はプラスではない。時折スタートで後手を踏むが、今回は開幕週の芝が舞台となるだけに、なおさら発馬は互角に切りたいところだ。

末脚には自信がある。過去13戦のうち7戦でメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマーク。前々走の愛知杯(4着)では、それまでのレースよりもポジションを取りに行った分もうひと押しを欠いたが、前走の中山牝馬Sでは後方2番手の位置取りからグイグイ伸びてハナ差の2着。やはり、思い切って脚をためたほうが持ち味も生きそうだ。その後は右前脚に軽度の炎症があったため、無理せずに放牧へ。馬本位で調整を進め、ここに目標を定めると、牧場と美浦トレーニング・センターでしっかりと乗り込まれてきた。脚質的に、直線の短いコース、かつ開幕週の馬場というのはプラス材料ではないかもしれないが、ペースやさばき一つで突き抜けるシーンまであっていい。

サトノガーネット

牝4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ビートリックスキッド
  • 母の父:Victory Note
ここに注目!

パドックでは淡々と周回するタイプ。腹回りをすっきりと見せるのは体型的なものだ。目下2連勝中。“夏は格より出来”という言葉もあるだけに、ここ2走のコンディションを維持して出走できれば侮れない。

グングンと力をつけている。ディープインパクト産駒の軽量牝馬らしく、以前は線の細いイメージ。実際、昨年の秋華賞で10着の後は、自己条件でワンパンチを欠くレースが続いていた。ところが、前々走の2勝クラス・三田特別(阪神・芝2400メートル)を快勝すると、昇級初戦となった前走の3勝クラス・五稜郭S(函館・芝2000メートル)も鮮やかに差し切って2連勝を果たし、一気に軌道に乗った。前走で騎乗したC.ルメール騎手が「距離は2000メートルから2400メートルぐらいがベスト」と話したように、今回の芝1800メートルは少し短いイメージだが、持ち味の長くいい脚が生かせる展開になれば、3連勝で重賞タイトルを手にできていい。

スカーレットカラー

牝4歳

調教師:高橋亮(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:ヴェントス
  • 母の父:ウォーエンブレム
ここに注目!

前々走の1600万下・パールS(京都・芝1800メートル)は好位から押し切り勝ち。前走のマーメイドSは差して3着。スタートが上達したことで、相手関係や展開に合わせて自在に運べるようになっている。いかにも混戦で浮上してきそうなタイプだ。

デキの良さが結果に反映されている。3歳1月のフェアリーSでは2着に食い込んだが、その後は1600万下クラスでも善戦止まり。早熟かという説も出ていたが、今年の春前半を休養に充てたことで復調した。約3か月ぶりの実戦となった前々走の1600万下・パールSを快勝すると、続くマーメイドSも中団追走から馬群の中を突いて3着。古馬のオープンクラスでも通用することを証明している。厩舎スタッフは、「冬の3戦はトモが良くなかったけれど、休ませたことで良くなりました。今は普通の調整ができるようになっています」と笑みを浮かべる。好調をキープして初の北海道シリーズ参戦。今の勢いなら、ここでも好勝負は間違いない。

エイシンティンクル

牝6歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:キャタリナ
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

3走前の京都牝馬S(10着)は出遅れ、前々走のダービー卿チャレンジT(13着)はかなりのハイペースになり、共に逃げることができなかった。オープンクラスで大敗した2戦には明確な敗因があり、自分の形で競馬ができればチャンスはあるだろう。

2015年の香港カップ(G1・香港)などを制し、世界に名をとどろかせたエイシンヒカリの全妹という良血馬。デビューから5連勝した兄のようなスピード出世とはいかなかったが、昨夏に1000万下・小豆島特別(阪神・芝1600メートル)、1600万下・豊明S(中京・芝1400メートル)と2連勝してオープンクラス入り。その後の4戦は、ハナを切った昨年の関屋記念と今年の都大路S(リステッド。京都・芝1800メートル)が共に見せ場たっぷりの3着だった一方、控える形となった今年の京都牝馬Sとダービー卿チャレンジTでは2桁着順に敗れている。今回も、好走のポイントになるのは逃げられるかどうか。序盤をマイペースで運べることができれば、粘り込んでも驚けない。

ダノングレース

牝4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:チェリーコレクト
  • 母の父:Oratorio
ここに注目!

条件クラスで足踏みした時期もあったが、ここに来て完全に軌道に乗った。同じ国枝栄厩舎に所属する4歳牝馬には、昨年のJRA賞年度代表馬に選ばれたアーモンドアイがいる。本馬もここを勝って、秋の飛躍につなげたい。

ディープインパクト産駒の中でも指折りの良血馬だ。母のチェリーコレクトはイタリアのG2を制しており、叔母のファイナルスコアとチャリティーラインはイタリアのG1馬。さらに、同じく叔母のシーオブクラスは昨年にG1で2勝を挙げ、凱旋門賞(G1・フランス)でもエネイブルの2着に追い込んできたのは記憶に新しいところだ。本馬は、年明け初戦の1000万下(中山・芝1800メートル)、1600万下・初音S(東京・芝1800メートル)と2連勝。前走の福島牝馬Sも、後方から外を回して3着なら及第点の内容だろう。騎乗した蛯名正義騎手も、「スローペースの外枠がこたえました」とコメント。もう少しロスなく、スムーズに立ち回れるようなら、勝ち負けに加われていい。

メイショウショウブ

牝3歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:メイショウスズラン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

昨年9月のメイクデビュー阪神では、芝1600メートルの重馬場で好内容の3着。そして、京都・ダート1400メートルの未勝利で初勝利を挙げた。パワー型のダイワメジャー産駒だけに、洋芝への適性は高そうだ。

先行しての粘り腰には定評がある。2歳時のデイリー杯2歳Sでは、のちにGⅠを2勝するアドマイヤマーズから3/4馬身差の2着。その後の2戦は6着、9着だったが、前々走のニュージーランドTでは、好位から伸びて勝ち馬にクビ差の2着と、同世代のマイル戦では上位の力があることを示した。前走のオークスは17着と大敗したが、これは距離が長過ぎたもので参考外。おそらくは守備範囲の芝1800メートルなら、見直しが必要だろう。なお、本レースには過去10年で3歳馬が16頭参戦。2010年アプリコットフィズ、2011年アヴェンチュラ、2012年アイムユアーズ、2017年アエロリットと4頭が勝利している。本馬も、51キログラムの斤量を生かして上位に食い込みたい。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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