今週の注目レース

函館記念(GⅢ)

函館競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

レッドローゼス

牡5歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:リヴィアローズ
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

過去21戦で掲示板(5着以内)を外したことが2回しかなく、2か月以上の休み明けでも3着、2着、1着、3着、1着と堅実。芝2000メートルの距離もベストのイメージだけに、相手強化といえども崩れるシーンは考えづらい。

ここに来てグングンと力をつけている。以前は大崩れしない反面勝ち切れないのがネックだったが、5歳を迎えた今年に本格化。年明け初戦の1600万下・初富士S(中山・芝1800メートル)を快勝すると、昇級初戦の大阪城S(リステッド。阪神・芝1800メートル)こそ4着だったが、続く福島民報杯(リステッド。福島・芝2000メートル)を鮮やかに差し切って、重賞でも通用するポテンシャルを証明した。父ステイゴールド、母の父ガリレオという重厚な配合と、札幌・芝コースで2戦2連対の実績が示すように、時計がかかる馬場も得意。今回が初めてとなる函館競馬場も、こなせる可能性が高そうだ。重賞初挑戦・初制覇が期待される。

ステイフーリッシュ

牡4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:カウアイレーン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

過去の重賞3着以内6回のうち、2桁馬番が5回。残る1回は9頭立てと少頭数だった。早めスパートで持久力を生かす形が理想なので、多頭数であれば、いつでも動ける外めの枠が欲しいところだ。

そろそろ2つ目の重賞タイトルに手が届いていい。昨春の京都新聞杯で重賞初制覇。その後のGⅠ3戦(日本ダービー、菊花賞、大阪杯)はいずれも2桁着順に敗れたが、GⅡとGⅢでは実に堅実。神戸新聞杯が5着、チャレンジCが3着、中山金杯が2着、京都記念が2着、鳴尾記念が3着と、舞台や距離を問わず掲示板(5着以内)を確保している。今回は初の北海道遠征となるが、切れ味よりも持久力で勝負するタイプだけに、時計がかかる馬場コンディションはプラスに出るはず。過去12戦は全て良馬場だが、仮に雨が降ってもステイゴールド産駒だけに問題ないだろう。ここをしっかりと勝って、秋には再びGⅠ戦線に返り咲きたい。

エアスピネル

牡6歳

調教師:笹田和秀(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:エアメサイア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

重賞3勝はいずれも芝1600メートルで、芝2000メートル以上では6戦して3着、4着、4着、5着、3着、5着。一昨年の札幌記念(5着)後には、騎乗したC.ルメール騎手が「距離が長いかも」とコメントしており、ここは距離克服が鍵になる。

2歳時にはデイリー杯2歳Sを制し、朝日杯フューチュリティSが2着。3歳時はクラシック三冠にフル参戦し、皐月賞4着、日本ダービー4着、菊花賞3着と、常に上位争いを演じた実力馬だ。4歳時に京都金杯、富士Sと2つの重賞タイトルを加えており、このメンバーでは一枚上の実績を持っている。昨秋は富士Sが4着、マイルチャンピオンシップが10着と結果を残せず、その後は放牧へ。体調が整わなかったために復帰が遅れ、ここが今年初戦となる。とはいえ乗り込み量は豊富で、7月3日の1週前追い切りでは函館・芝コースで5ハロン63秒9と上々の時計をマークしている。仮に万全ではなくても、地力でねじ伏せるシーンがあっていい。

ナイトオブナイツ

牡6歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:シャイニングアレキ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

パドックで引き手をグイグイと引っ張るように周回するのが好調のサイン。逆にテンションが上がっているようだと割り引きたい。そういう意味でも、滞在で挑める函館開催は合っている。

北海道では水を得た魚のようだ。今年で3年連続となる北海道シリーズ参戦。一昨年は500万下・恵山特別(函館・芝1800メートル)、1000万下・藻岩山特別(札幌・芝1800メートル)を連勝し、昨年はオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)を5番人気で制している。前走となった今年のオープン特別・巴賞は2着だったが、勝ったスズカデヴィアスとはクビ差で、勝ちに等しい内容。これで昨秋から7戦連続の掲示板(5着以内)確保となったように、充実期と言える。この函館記念は、8着に敗れた昨年に続く参戦。重賞には過去7回挑んで3回ある4着が最高着順だが、そろそろ“善戦マン”から脱却したいところだ。

マイスタイル

牡5歳

調教師:昆貢(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ファーストナイナー
  • 母の父:フォーティナイナー
ここに注目!

過去の連対時馬体重は450から462キログラム。見た目はもちろん、数字から判断しても前走時の470キログラムは太かった。昨年の1600万下・五稜郭S(函館・芝2000メートル)を連闘で勝っており、今回の中1週も問題なし。ひと絞りあれば巻き返せるだろう。

3戦2勝の得意コースで重賞初制覇を狙う。1年前の函館競馬場で1000万下・洞爺湖特別、1600万下・五稜郭S(共に芝2000メートル)と危なげなく2連勝。その後も福島記念と京都金杯が2着、ダービー卿チャレンジTが3着と、重賞制覇にあと一歩のところまで迫っている。3か月ぶりの実戦だった前走のオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)は勝ったスズカデヴィアスから1秒0差の9着に敗れたが、これは太め残りに見えたプラス16キログラムの馬体重、初めて背負う58キログラムの斤量、さらには先行勢に厳しい展開がこたえたもの。決して悲観することはないはずだ。先行力が生きる展開になれば、押し切るシーンがあるかもしれない。

スズカデヴィアス

牡8歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:スズカローラン
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

今回は中1週となるが、これまでレース間隔が詰まったケースで何度も好走している。実戦を使われながら良化する印象もあるだけに、むしろプラス材料だろう。8歳を迎えたが、パドックでチャカつくのはいつものことなので、割り引かなくてよさそうだ。

3歳時から重賞に何度も参戦し、7歳時の昨年5月の新潟大賞典で初制覇を達成。しかし、その後は5着、12着、8着、8着、11着と苦戦が続き、明けて8歳という年齢もあって衰えが気になったが、2か月ぶりの実戦だった前走のオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)を差し切って約1年1か月ぶりの勝利をマーク。前半1000メートル通過タイム59秒1という淀みないペースが向いた面はあったかもしれないが、8歳以上の馬が59キログラム以上を背負って平地競走を勝つのは、2005年金鯱賞のタップダンスシチー以来となる偉業で、大いに称えられていい。昨年の本レースは、直線で大外に持ち出すロスがあって5着。勝負どころのさばき一つで勝ち負けになっていい。

メートルダール

牡6歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:ゼンノロブロイ
  • 母:イグジビットワン
  • 母の父:Silver Hawk
ここに注目!

ここ2年で3着以内に3回入っているが、その前走着順を見ると12着、10着、5着なので、一変が可能なタイプと言える。近2走は見せ場なく敗れているが、まだ見限れない。パドックでイレ込んでいないかどうかは、チェックが必要だろう。

今度こそ本領発揮を期待したい。一昨年12月には中日新聞杯を制し、その後もGⅡやGⅢで何度も好勝負を演じてきた実力馬。ところが、ここ2戦は金鯱賞が13着、新潟大賞典が9着と、全く“らしさ”を出せずにいる。1月のアメリカジョッキークラブCでは3着と好走しているだけに衰えは考えづらく、手応えのわりに直線で反応できていないところを見ると、精神面が原因だろう。この中間は放牧を挟み、美浦トレーニングセンターでしっかりと乗り込んでから函館へ移動。小回りでコーナー通過が4回のコース形態がポイントにはなるが、休んだことで気持ちの面でリフレッシュができていれば、2つ目の重賞制覇に手が届くかもしれない。

ポポカテペトル

牡5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ミスパスカリ
  • 母の父:Mr. Greeley
ここに注目!

ベストパフォーマンスは3歳時の菊花賞。極端な不良馬場をものともせず3着に食い込んだ。ディープインパクト産駒としては珍しいパワー型なので、函館の洋芝コースはプラスに出る可能性が高い。

休み明け2戦目での一変に期待したい。3歳時には菊花賞で3着に好走した実績馬。昨春は1600万下・烏丸S(京都・芝2400メートル)を制し、昇級初戦の目黒記念が見せ場たっぷりの4着。夏のクラス再編成を経て降級初戦となった1600万下・日本海S(新潟・芝2200メートル)を快勝して、オープンクラスに返り咲いた。その後は骨折で長期休養を余儀なくされたため、前走の目黒記念は約9か月ぶりの実戦。やや強引な先行策になったこともあってか勝ち馬から5秒2差の12着に敗れたが、これは参考外でいいだろう。約2年ぶりとなる芝2000メートルはやや短い印象だが、早め早めのスパートで持久力勝負に持ち込めれば、勝機はあるはずだ。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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