今週の注目レース

鳴尾記念(GⅢ)

阪神競馬場 2000メートル(芝)別定 3歳以上オープン

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新興勢力と実績馬が激突する宝塚記念の前哨戦

2017年はステイインシアトル、2018年はストロングタイタンと、ここ2年の鳴尾記念はいずれも重賞未勝利馬が優勝を果たしている。一方、2015年の優勝馬ラブリーデイと2016年の優勝馬サトノノブレスは、既に複数回の重賞勝利があった実績馬だ。なお、2010年の優勝馬ルーラーシップが2012年にクイーンエリザベスⅡ世カップ(香港)を、2015年の優勝馬ラブリーデイが次走の宝塚記念を制すなど、その後さらなる高みへ上り詰めた馬も少なくない。多彩なメンバーが集う出世レースを展望すべく、今回は12月に阪神・芝1800メートルで行われていた2011年以前を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

前走の単勝人気に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中16頭は、前走が国内のレース、かつそのレースでの単勝人気が「4番人気以内」だった。なお、該当馬は3着内率が47.1%に達している。前走で上位人気に推されていた馬は信頼できるようだ。〔表1〕

〔表1〕前走が国内のレースだった馬の、そのレースの単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
4番人気以内 7-5-4-18 20.6% 35.3% 47.1%
5番人気以下 3-4-6-75 3.4% 8.0% 14.8%

一方、前走が国内のレース、かつ単勝人気が「5番人気以下」だった馬のうち、そのレースの条件が「GⅠ・JpnⅠ、GⅡ・JpnⅡ以外」だった馬の優勝例はなく、3着内率も9.4%にとどまっている。前走が今回(GⅢ)より格の高いレースではなく、そのレースで上位人気に推されていたわけでもない馬は評価を下げたい。〔表2〕

〔表2〕前走が国内のレース、かつ単勝人気が「5番人気以下」だった馬の、そのレースの条件別成績(過去10年)
前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ・JpnⅠ、GⅡ・JpnⅡ 3-2-3-27 8.6% 14.3% 22.9%
GⅠ・JpnⅠ、GⅡ・JpnⅡ以外 0-2-3-48 0% 3.8% 9.4%

少頭数の年は外枠優勢

6月に行われた過去7年のうち、出走頭数が12頭以下だった年(2012、2014、2015、2017、2018年)における枠番別成績を見ると、連対馬10頭中9頭は「6から8枠」の馬だった。出走頭数が少なくなった場合は、外寄りの枠に入った馬を重視すべきだろう。〔表3〕

〔表3〕2012年以降に阪神・芝2000メートル、かつ出走頭数が12頭以下で行われた年における、枠番別成績(2012、2014、2015、2017、2018年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 0-0-0-5 0% 0% 0%
2枠 0-1-1-3 0% 20.0% 40.0%
3枠 0-0-1-4 0% 0% 20.0%
4枠 0-0-1-4 0% 0% 20.0%
5枠 0-0-1-5 0% 0% 16.7%
6枠 0-1-1-6 0% 12.5% 25.0%
7枠 1-3-0-6 10.0% 40.0% 40.0%
8枠 4-0-0-6 40.0% 40.0% 40.0%
1〜5枠 0-1-4-21 0% 3.8% 19.2%
6〜8枠 5-4-1-18 17.9% 32.1% 35.7%

ただし、過去7年のうち出走頭数が14頭以上だった年(2013、2016年)における枠番別成績を見ると、枠番が「6から8枠」だった馬は3着内率8.3%と苦戦している。出走頭数が多くなった場合は、外寄りの枠に入った馬の評価を下げるべきかもしれない。〔表4〕

〔表4〕2012年以降に阪神・芝2000メートル、かつ出走頭数が14頭以上で行われた年における、枠番別成績(2013、2016年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 0-0-0-3 0% 0% 0%
2枠 0-0-1-2 0% 0% 33.3%
3枠 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
4枠 0-0-1-3 0% 0% 25.0%
5枠 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%
6枠 0-0-0-4 0% 0% 0%
7枠 0-1-0-3 0% 25.0% 25.0%
8枠 0-0-0-4 0% 0% 0%
1〜5枠 2-1-2-13 11.1% 16.7% 27.8%
6〜8枠 0-1-0-11 0% 8.3% 8.3%

キャリアの浅い馬が優勢

6月に行われた過去7年の3着以内馬21頭中15頭は、通算出走数が「21戦以下」だった。なお、該当馬は3着内率が51.7%に達している。キャリアが比較的浅い馬に注目すべきレースと言えそうだ。〔表5〕

〔表5〕通算出走数別成績(過去7年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
21戦以下 6-5-4-14 20.7% 37.9% 51.7%
22戦以上 1-2-3-49 1.8% 5.5% 10.9%

一方、通算出走数が「22戦以上」だった馬のうち、“JRAのGⅠ”において3着以内に入った経験がなかった馬は3着内率6.5%と苦戦している。ビッグレースで好走したことがなく、キャリアが浅いわけでもない馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表6〕

〔表6〕通算出走数が「22戦以上」だった馬の、“JRAのGⅠ”で3着以内に入った経験の有無別成績(過去7年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 1-1-1-6 11.1% 22.2% 33.3%
なし 0-1-2-43 0% 2.2% 6.5%

近年は大敗直後の馬が不振

過去4年の3着以内馬12頭中9頭は、「前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0秒7以内」だった。なお、該当馬は3着内率が40.9%に達している。2014年以前はこれに該当しない馬の好走も少なくなかったが、近年の傾向を重視するならば、前走の内容を素直に評価したい。〔表7〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表7〕前走の着順ならびに1着馬とのタイム差別成績(過去4年)
前走の着順ならびに1着馬とのタイム差 成績 勝率 連対率 3着内率
1着、もしくは2着以下で1着馬との
タイム差が0秒7以内
3-2-4-13 13.6% 22.7% 40.9%
2着以下、かつ1着馬との
タイム差が0秒8以上
1-2-0-21 4.2% 12.5% 12.5%

一方、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒8以上だった馬のうち、通算出走数が「21戦以上」だった馬は全て4着以下に敗れている。大敗直後、かつキャリアが浅いわけでもない馬は、評価を下げた方がよさそうだ。〔表8〕

(伊吹 雅也)

〔表8〕前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒8以上だった馬の、通算出走数別成績(過去4年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
20戦以下 1-2-0-1 25.0% 75.0% 75.0%
21戦以上 0-0-0-20 0% 0% 0%

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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