今週の注目レース

3歳重賞馬連 優駿牝馬(オークス)(GⅠ)

東京競馬場 2400メートル(芝)定量 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

ラヴズオンリーユー

牝3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ラヴズオンリーミー
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

常歩は硬めだが、いざ走らせるとフットワークが柔らかく、何よりディープインパクト産駒らしいバネが目を引く。過去最長距離だった前走の芝2000メートルから400メートルの距離延長となるが、問題はないだろう。

2016年のドバイターフ(G1)など重賞3勝を挙げたリアルスティールや、オープンクラスで活躍するプロディガルサンは全兄にあたる。本馬は昨年11月のメイクデビュー京都(芝1800メートル)、中2週で向かった500万下・白菊賞(京都・芝1600メートル)と危なげなく2連勝し、一躍クラシック候補に浮上したものの、その後は体調が整わなかったために休養へ。桜花賞は収得賞金順で出走がかなわなかったが、同日の忘れな草賞(リステッド。阪神・芝2000メートル)を鮮やかに差し切って、オークスに駒を進めてきた。過去3戦では、いずれもメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマーク。決め手は兄以上と言っても過言ではなく、無敗の4連勝でのGⅠ制覇が期待される。

クロノジェネシス

牝3歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:バゴ
  • 母:クロノロジスト
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

過去5戦、スローペースから速めのペースまで様々な流れに対応し、全てのレースで3着以内を確保している。凱旋門賞(G1・フランス)を制したバゴの産駒。折り合いにも不安がないので、初の芝2400メートルでも崩れるシーンは考えづらい。

今度こそGⅠタイトルを手にしたい。昨年9月のメイクデビュー小倉(芝1800メートル)、オープン特別・アイビーS(東京・芝1800メートル)と圧倒的な決め手で2連勝したが、阪神ジュベナイルフィリーズはダノンファンタジー(1着)に伸び負けて、1/2馬身差の2着。年が明け前々走のクイーンCで初重賞制覇を果たしたものの、前走の桜花賞は、道中でスムーズさを欠くシーンがあったことも影響したのか、猛然と追い込んでの3着が精いっぱいだった。勝ったレースに比べ、GⅠでは不完全燃焼の競馬が続くが、それでも崩れていないのは立派。折り合いがつくので距離延長は問題なく、力を出し切ることができれば、“3度目の正直”がかなってもいい。

コントラチェック

牝3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リッチダンサー
  • 母の父:Halling
ここに注目!

過去3勝は全て逃げ切り。一方控えた場合は、メイクデビュー函館(芝1800メートル)が3着、500万下・サフラン賞(中山・芝1600メートル)が2着で、いずれも前に行った馬を捕らえられなかった。初の芝2400メートルとなる今回も、リズム良く逃げたいところだ。

2歳時は3戦1勝で終えたが、年が明けてからのパフォーマンスが素晴らしい。休み明けの500万下・菜の花賞(中山・芝1600メートル)を楽々と逃げ切ると、前走のフラワーCも快勝。好スタートから難なくハナを奪うと道中は我慢させつつ息を入れ、勝負どころで再加速し、重賞初挑戦・初制覇を果たした。その後はローテーションが詰まることを考慮されて桜花賞は見送り、オークスへ直行。スピードが勝ったタイプだけに距離延長は鍵だが、前走のように折り合うことができれば克服可能だろう。桜花賞を制したグランアレグリアと同じく、藤沢和雄厩舎に所属するディープインパクト産駒の牝馬。本馬も、ここでGⅠ馬の仲間入りを果たしたい。

シゲルピンクダイヤ

牝3歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ムーンライトベイ
  • 母の父:High Chaparral
ここに注目!

ダイワメジャー産駒は、芝2000メートル以上の重賞を延べ103戦しているが、6回ある2着が最高(5月5日終了時点)。ただ、本馬は父の産駒にしてはそこまで筋肉量が強調されたタイプではなく、幅広い距離に対応できそうだ。

1勝馬と侮るなかれ、底知れない能力を秘めている。昨年10月のメイクデビュー京都(芝1600メートル)こそスムーズさを欠いて3着だったが、その後の3戦が非凡。未勝利(京都・芝1600メートル)を快勝した後に脚部不安で4か月の休養に入ったが、復帰戦のチューリップ賞は急仕上げだったなかで力を示す0秒2差の2着。前走の桜花賞は、レースの上がり3ハロンタイムが33秒3の瞬発力勝負も何のその、後方から馬群を縫うようにグングンと伸びて2着まで追い上げた。過去4戦の芝1600メートルに対し、今回は一気に800メートルの距離延長。マイラーが多いダイワメジャー産駒ではあるが、母の父がハイシャパラル、祖母の父がシンダーと母系はスタミナにあふれており、克服できる下地はある。

エールヴォア

牝3歳

調教師:橋口慎介(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:フィーリングトーン
  • 母の父:ワイルドラッシュ
ここに注目!

大型馬らしい大跳びで、加速に時間がかかるタイプ。前走の桜花賞は芝1600メートルの流れに戸惑った印象もあっただけに、距離延長がプラスに働きそうな一頭だ。本来の先行策を取れれば、押し切っても驚けない。

前走の桜花賞は、陣営が先行策を明言していたが、スタートでトモを滑らせて後方から。メンバー中2位タイとなる上がり3ハロン32秒9(推定)の末脚を繰り出したものの、勝ち馬から0秒8差の7着まで詰めるのが精いっぱいだった。騎乗した松山弘平騎手もレース後に「前につけたかったのですが、後方からになってしまいました」と悔しそうに回顧。力負けではないことを強調した。序盤が速くならない芝2400メートルへの距離延長は、間違いなくプラス材料。4代母ダイナサツシユの一族からは、種牡馬としても活躍したサッカーボーイやステイゴールド、東京・芝2400メートルのジャパンカップを制したショウナンパンドラが出ている。名牝系から、新たなGⅠ馬誕生が期待される。

ウィクトーリア

牝3歳

調教師:小島茂之(美浦)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:ブラックエンブレム
  • 母の父:ウォーエンブレム
ここに注目!

小回りの芝1800メートルで逃げる形がベストのイメージだったが、意外にも東京・芝2000メートル、しかも差す競馬で重賞初制覇(フローラS)を飾った。適性の幅は広そうで、今の勢いなら400メートルの距離延長もクリアできていい。

過去2戦2勝の逃げを予定していた前走のフローラSだったが、スタートで後手を踏む形になって後方から。直線に向いてもしばらくは前が開かなかったが、徐々に外へ持ち出されながら残り200メートル付近で進路を確保するとグンと加速。最内から抜け出したシャドウディーヴァ(2着)をハナ差捕らえて重賞初制覇を果たした。管理する小島茂之調教師は、「正直、直線では3着があれば…と思っていました。私が思っていた以上に馬が良くなっていましたし、今後のレースでの幅も広がりましたね」と、嬉しい誤算を喜んだ。同厩舎に所属した母ブラックエンブレムは、2008年のオークスで4着に敗れ、秋の秋華賞でGⅠ初制覇を果たした。娘の本馬は、母よりも早いGⅠ初制覇を目指す。

シャドウディーヴァ

牝3歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ダイヤモンドディーバ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

父ハーツクライ、母の父ダンシリという血統背景、そして伸びのある体型から見て、初の芝2400メートルはむしろプラスに働きそう。近3戦で手綱をとっている岩田康誠騎手も、「距離が延びれば競馬もしやすくなりそうです」と話している。

着実に力を付けている。約3か月の休み明け、かつ昇級初戦だった3走前の500万下・フリージア賞(東京・芝2000メートル)は3着、続くフラワーCは4着だったが、前走のフローラSで真価を発揮する。道中は中団のインで脚をためて直線へ。前が開かず追い出しを待たされたものの、進路ができるとグイッと伸び、外から強襲した勝ち馬ウィクトーリアとハナ差の2着。惜しくも重賞初制覇は逃したが、重賞級のポテンシャルとレースセンスを証明した。血統構成から見ても、距離延長はプラスに働きそうだ。ダービーとオークスとジャパンカップを1勝ずつ。東京・芝2400メートルのGⅠで抜群の適性を見せるハーツクライ産駒だけに、ここも期待は大きい。

ダノンファンタジー

牝3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ライフフォーセール
  • 母の父:Not For Sale
ここに注目!

フットワークが硬く、距離の限界がありそうなタイプ。馬体が完成に近づいたことで、ますます短距離馬のイメージが強くなっている。芝2400メートルを克服するためにも、まずはロスなく運べる内枠が欲しいところだろう。

2歳女王が巻き返しを狙う。デビュー2戦目の未勝利(阪神・芝1600メートル)から、前々走のチューリップ賞まで4連勝。昨年12月の阪神ジュベナイルフィリーズでは、クロノジェネシス(2着)との追い比べを制し、JRA賞最優秀2歳牝馬も受賞した。ただ、1番人気で挑んだ桜花賞は、勝ったグランアレグリアを見る位置で運んだが、勝負どころで離され、最後は甘くなって4着。少なくとも勝ち馬には完敗と言える内容で、成長力に疑問を残した。体型やピッチ寄りの走法から見て、本質的には1200メートルから1600メートルがベストのイメージがあるだけに、芝2400メートルをどうこなすのか、注目だ。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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