今週の注目レース

京都新聞杯(GⅡ)

京都競馬場 2200メートル(芝・外)馬齢 3歳オープン

出走馬情報

サトノソロモン

牡3歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:イルーシヴウェーヴ
  • 母の父:Elusive City
ここに注目!

前走時の馬体重546キログラムが示すように、ディープインパクト産駒では屈指の大型馬。スケール感がある一方、大跳びで器用さに欠けるイメージがあるだけに、外めでスムーズに運べた方がいいだろう。

2016年のセレクトセール当歳馬セッションにおいて、3億240万円(消費税込み)で取引されたディープインパクト産駒。母は仏1000ギニーの優勝馬だから、かなりの良血馬と言える。前々走のメイクデビュー京都(芝2000メートル)は、先行集団のインからスッと抜け出し、最後こそ後続に差を詰められたが、1/2馬身の着差以上の完勝。何よりも馬体が素晴らしく、大物登場と思わせた。それだけに、前走の500万下・大寒桜賞(中京・芝2200メートル)が見せ場なしの7着だった点は気になるが、騎乗したM.デムーロ騎手は「イレ込んでいました」と振り返り、力負けではないことを強調していた。まだ実績不足なのは確かだが、能力の底を見せていないのも確か。格上挑戦でも好勝負が期待される。

タガノディアマンテ

牡3歳

調教師:鮫島一歩(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:タガノレヴェントン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

デビュー2戦目から5戦連続で、メンバー中2位以内の推定上がり3ハロンタイムをマーク。ただ、クラスが上がるにつれて後方からの競馬となっているように、レース運びに幅はない。勝ち切るには、ハイペースの展開が欲しいところだ。

デビュー2戦目の未勝利(東京・芝1800メートル)を勝ち上がると、続く500万下・エリカ賞(阪神・芝2000メートル)は、急仕上げに見えた中で3着。その後は果敢にきさらぎ賞にチャレンジ。8頭立ての6番人気という低評価だったが、最後方からグイグイと伸びて2着に食い込んだ。ここ2戦はスプリングSが4着、皐月賞が6着だが、いずれのレースも推定上がり3ハロンタイムはメンバー中2位。展開に左右されやすい面は否めないが、はまれば重賞でも突き抜ける脚を秘めている。半兄のタガノトネール(父ケイムホーム)は2016年の武蔵野S、同じく半兄タガノエスプレッソ(父ブラックタイド)は2014年のデイリー杯2歳Sを優勝。今回、3兄弟重賞制覇に手が届いても驚けない。

オールイズウェル

牡3歳

調教師:佐々木晶三(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ラブフール
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

一見すると太め残りと思えるぐらいに腹回りをボテッと見せるが、管理する佐々木晶三調教師は「これは体型的なもので心配ないですよ」と一笑に付す。今回も極端な馬体増さえなければ、力は出し切れると見たい。

今年の始動戦となった前々走の毎日杯は、発馬で後手を踏んだことが影響したのか、この馬なりに脚は使ったものの、勝ち馬と0秒5差の6着。前走の500万下(阪神・芝2000メートル)は確勝を期した一戦だったが、勝負どころで進路をなくして後退。直線に向いて猛追したものの、脚を余した印象で勝ち馬から0秒1差の3着に敗れた。1戦1戦が大事な時期だけに痛い敗戦だったが、どちらのレースも単純な力負けでなかったことは強調したい。ルーラーシップ産駒らしく、いい脚を長く使えるタイプだけに、芝2200メートルへの距離延長はプラス材料。まだ1勝馬の立場ではあるが、このメンバーに入っても引けを取ることはないはずだ。

ヒーリングマインド

牡3歳

調教師:松田国英(栗東)

  • 父:Tanino Gimlet
  • 母:Ancient Art
  • 母の父:Monsun
ここに注目!

過去3連対のレースの推定上がり3ハロンタイムは、順に37秒0、36秒7、35秒8だから、上がりの時計がかかってこそのイメージ。ペースが落ち着き、レースの上がりが速くなるようだと、切れ負けの不安がある。

ロベルト系らしく、使われるごとに力をつけている。デビューからの4戦は3着、6着、2着、5着と善戦止まりだったが、5戦目の未勝利(阪神・芝2200メートル)で初勝利。前走の500万下・アザレア賞(阪神・芝2400メートル)は9頭立ての6番人気という低評価だったが、最後方追走からメンバー中最速となる上がり3ハロン35秒1(推定)の末脚を繰り出し、鮮やかに差し切った。曽祖母が名繁殖牝馬のドフザダービーで、近親にはジェネラスやディーマジェスティなど活躍馬がズラリ。タニノギムレット産駒は、本レースを2011年のクレスコグランド、2014年のハギノハイブリッドで制している。ハギノハイブリッドと同じ松田国英調教師が管理するのも心強く、3連勝での重賞初制覇があってもいい。

ロジャーバローズ

牡3歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リトルブック
  • 母の父:Librettist
ここに注目!

ディープインパクト産駒にしてはパワーに寄ったタイプで、前々から押し切る形がベスト。極端に上がりが速くなるよりは、持久力が問われる展開になった方が、持ち味を生かせそうだ。

父のディープインパクトは言うまでもないが、母系も優秀。同じディープインパクト産駒のいとこには、2012年の牝馬三冠を制するなどGⅠ7勝を挙げたジェンティルドンナや、重賞2勝を挙げたドナウブルーがいる。本馬は昨年8月のメイクデビュー新潟(芝2000メートル)を快勝すると、500万下・紫菊賞(京都・芝2000メートル)が勝ち馬アドマイヤジャスタの2着。3歳初戦となった前々走の500万下・福寿草特別(京都・芝2000メートル)で2勝目を手にした。重賞初挑戦となった前走のスプリングSは7着だったが、騎乗した川田将雅騎手は「競馬に向かえる精神状態ではなかったです」と、メンタル面に敗因を求めていた。立て直されて迎える今回、本来の力を出し切れれば上位争いに加われていい。

ブレイキングドーン

牡3歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:アグネスサクラ
  • 母の父:ホワイトマズル
ここに注目!

パドックではチャカつくシーンが目立つが、それでもレースに行けば結果を出せている。今回も、極端にイレ込んでいない限り割り引く必要はなさそうだ。ヴィクトワールピサ産駒らしいスタミナタイプで、上がりの速い展開は歓迎材料と言えないだろう。

昨年6月のメイクデビュー阪神(芝1800メートル)を3馬身差で快勝。10月のオープン特別・萩Sは返し馬で放馬して競走除外となったが、仕切り直しの京都2歳Sで素質を証明する。中団から外を回して押し上げると、最後は内から馬体を併せてきたクラージュゲリエ(1着)に競り負けたものの、1/2馬身差の2着に入り、クラシックでの活躍を期待させた。しかし、それだけに以後の3戦は物足りない。とりわけ今年の2戦、弥生賞(3着)と皐月賞(11着)は序盤の行きっぷりが悪かった。弥生賞こそ3着だが展開が向いた印象が強く、持ち味の持久力を生かすには先団から中団からの競馬がベストだろう。今回は200メートルの距離延長。その分序盤で前につけられるようなら、勝ち負けに食い込めるはずだ。

トーセンスカイ

牡3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:トーセンラー
  • 母:シアトルサンセット
  • 母の父:Belong to Me
ここに注目!

デビューから2戦のパドックでは、あまり気合を表に見せていない。一気の重賞挑戦となるが、今までと同じように淡々と歩けている方がいいだろう。こういう気性なので、距離延長もそれほど気にする必要はないはずだ。

2013年のマイルチャンピオンシップを勝つなど、距離を問わずに息長く活躍したトーセンラーの初年度産駒。本馬は2017年のセレクトセール1歳セッションにおいて5400万円(消費税込み)で落札され、父と同じ藤原英昭厩舎の所属となった。1月13日のメイクデビュー京都(芝2000メートル)では、勝ったサトノソロモンを追うように伸びて、好内容の2着。圧倒的1番人気に支持された前走の未勝利(阪神・芝2000メートル)を、後方から長く脚を使って差し切り、初勝利を手にした。レースに行って集中力に欠ける面があるものの、逆に言えば伸びしろは十分。半兄が2017年の鳴尾記念を制したステイインシアトル(父ステイゴールド)と血統も筋が通っているだけに、好勝負をしても不思議はない。

ハバナウインド

牡3歳

調教師:浅見秀一(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:グァンタナメラ
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

過去4戦の中で最も道中のペースが落ち着いた前走では、行きたがるシーンを見せていた。今回も、スローペースで流れた時に折り合えるかどうかは鍵になる。馬群に包まれる展開でも行きたがる可能性があるだけに、スムーズに折り合って運びたい。

昨年10月のメイクデビュー新潟(芝1400メートル)を好位から抜け出して快勝。中2週で挑んだ2戦目の500万下・きんもくせい特別(福島・芝1800メートル)こそ5着に敗れたものの、陣営は再度中距離にチャレンジ。約3か月ぶりの実戦だった前々走の500万下・あすなろ賞(小倉・芝2000メートル)では、内のカセドラルベル(2着)を残り100メートル付近できっちりと捕らえ、2勝目を手にした。前走の若葉S(リステッド。阪神・芝2000メートル)は直線の伸びを欠いて7着だったが、道中で折り合いを欠いたことが敗因の一つだろう。今回はさらに200メートルの距離延長となる点が鍵だが、しっかり脚がためられれば、直線一気のシーンがあるかもしれない。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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