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新潟大賞典(GⅢ)

新潟競馬場 2000メートル(芝・外)ハンデ 4歳以上オープン

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単勝1番人気馬が12連敗中のハンデキャップ重賞

昨年の新潟大賞典は単勝4番人気以内の支持を集めた馬が全て4着以下に敗れ、3連単58万1000円の高額配当決着となった。3連単が導入された2005年以降の過去14回中、実に9回で1000倍超の配当が飛び出している波乱含みの一戦だ。なお、単勝1番人気の支持に応えて優勝を果たしたのは、2006年のオースミグラスワンが最後である。前評判が高い馬だけでなく、人気薄の伏兵にも注目しておくべきレースと言えるだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

前走の着順や条件がポイント

過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、前走の着順が「5着以内」だった。一方、「6着以下」だった馬は3着内率9.4%と苦戦している。基本的には前走好走馬が強いレースだ。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
5着以内 9-5-7-41 14.5% 22.6% 33.9%
6着以下 1-5-3-87 1.0% 6.3% 9.4%

なお、前走の着順が「6着以下」だった馬のうち、そのレースが「“JRAのGⅠ、GⅡ”以外」だった馬は3着内率4.5%とさらに苦戦している。GⅢ以下の格のレースで大敗した直後の馬は、評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕前走の着順が「6着以下」だった馬の、そのレースの条件別成績(過去10年)
前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
JRAのGⅠ、GⅡ 1-3-2-24 3.3% 13.3% 20.0%
“JRAのGⅠ、GⅡ”以外 0-2-1-63 0% 3.0% 4.5%

実績と距離適性に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中25頭は、“前年以降、かつJRAのオープンクラスの2000メートルのレース”において4着以内に入った経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率6.7%と苦戦している。前々年以前のレース、条件クラスのレース、2000メートル以外のレースでしか好走していない馬は、過信禁物と見ておきたい。〔表3〕

〔表3〕“前年以降、かつJRAのオープンクラスの2000メートルのレース”において4着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-6-9-58 12.0% 19.3% 30.1%
なし 0-4-1-70 0% 5.3% 6.7%

極端に負担重量の軽い馬は不振

過去10年の3着以内馬延べ30頭中、2011年2着のマッハヴェロシティを除く29頭は、負担重量が「55キログラム以上」だった。実績に応じた負担重量を課されるハンデキャップ競走だが、ハンデが軽い馬は、苦戦する可能性が高いようだ。〔表4〕

〔表4〕負担重量別成績(過去10年)
負担重量 成績 勝率 連対率 3着内率
55kg未満 0-1-0-38 0% 2.6% 2.6%
55kg以上 10-9-10-90 8.4% 16.0% 24.4%

近年は内枠の馬と大型馬が優勢

過去7年の3着以内馬延べ21頭中13頭は、枠番が「1から3枠」だった。近年の傾向を重視するならば、内寄りの枠に入った馬を高く評価すべきだろう。〔表5〕

〔表5〕枠番別成績(過去7年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 3-0-1-10 21.4% 21.4% 28.6%
2枠 0-2-2-10 0% 14.3% 28.6%
3枠 1-3-1-9 7.1% 28.6% 35.7%
4枠 0-1-0-12 0% 7.7% 7.7%
5枠 2-0-0-12 14.3% 14.3% 14.3%
6枠 1-0-2-11 7.1% 7.1% 21.4%
7枠 0-1-0-13 0% 7.1% 7.1%
8枠 0-0-1-13 0% 0% 7.1%
1〜3枠 4-5-4-29 9.5% 21.4% 31.0%
4〜8枠 3-2-3-61 4.3% 7.2% 11.6%

なお、枠番が「4から8枠」だった馬のうち、前走の馬体重が「500キログラム未満」だった馬の優勝例はなく、3着内率も6.1%にとどまっている。内寄りの枠ではなく、馬体重もそれほどない馬は、評価を下げるべきかもしれない。〔表6〕

〔表6〕枠番が「4から8枠」だった馬の、前走の馬体重別成績(過去7年)
前走の馬体重 成績 勝率 連対率 3着内率
500kg未満 0-2-1-46 0% 4.1% 6.1%
500kg以上 3-0-2-15 15.0% 15.0% 25.0%
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前走で先行していた馬は過信禁物

過去10年の優勝馬延べ10頭は、いずれも前走の4コーナーの通過順が4番手以下だった。直近のレースで先行していた馬は、苦戦する可能性が高いようだ。なお、この10頭は“前年以降、かつJRAのオープンクラスの2000メートルのレース”において4着以内に入った経験があった点、負担重量が55キログラム以上だった点も共通している。〔表3〕や〔表4〕をはじめとする前出の傾向にも注目すべきだろう。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の「前走の4コーナーの通過順」「“前年以降、かつJRAのオープンクラスの2000メートルのレース”における最高着順」「負担重量」(過去10年)
年度 優勝馬 前走の4コーナーの通過順 “前年以降、かつJRAのオープンクラスの2000メートルのレース”における最高着順 負担重量
2009年 シンゲン 4番手 1着(2009年白富士S) 56kg
2010年 ゴールデンダリア 8番手 2着(2010年産経大阪杯) 56kg
2011年 セイクリッドバレー 9番手 2着(2010年新潟大賞典) 56kg
2012年 ヒットザターゲット 4番手 1着(2012年福島民報杯) 56kg
2013年 パッションダンス 5番手 4着(2013年中日新聞杯) 55kg
2014年 ユールシンギング 16番手 4着(2014年中日新聞杯) 56kg
2015年 ダコール 11番手 1着(2014年アンドロメダS) 57kg
2016年 パッションダンス 14番手 1着(2015年新潟記念) 57kg
2017年 サンデーウィザード 7番手 3着(2017年福島民報杯) 55kg
2018年 スズカデヴィアス 13番手 1着(2017年白富士S) 56.5kg

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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