今週の注目レース

3歳重賞馬連 サンケイスポーツ賞フローラステークス(GⅡ)

東京競馬場 2000メートル(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

ウィクトーリア

牝3歳

調教師:小島茂之(美浦)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:ブラックエンブレム
  • 母の父:ウォーエンブレム
ここに注目!

昨年7月のメイクデビュー函館(芝1800メートル)で、従来の2歳コースレコードを1秒4更新する1分48秒3の勝ち時計をマーク。その後は少し足踏みしたが、前走の500万下(中山・芝1800メートル)を勝って再び上昇ムード。重賞で好メンバーはそろったが、主役候補に挙げられる。

メイクデビュー函館を快勝して臨んだ札幌2歳Sは2番人気に支持されたものの、スタートの出遅れが響いたのか7着に敗れた。前々走の500万下・赤松賞(東京・芝1600メートル)も、ゲート内の駐立が悪く、出遅れ気味のスタートで後方を追走。前が残る展開面も合わず5着に敗退した。約3か月の休養で立て直された前走の500万下は、発馬を決めて先手を主張。道中はペースを緩めず逃げると、ラスト2ハロンを11秒2、11秒4のラップでまとめて後続を寄せつけず、1分47秒9の好タイムで2勝目を飾った。母は秋華賞馬ブラックエンブレムで、半兄に重賞ウイナーのブライトエンブレム(父ネオユニヴァース)がいる。本馬も高い素質を秘めており、勝った勢いに乗って、重賞タイトル獲得を狙う。

エアジーン

牝3歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ラスティングソング
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

叔父に2頭(マーティンボロ、フレールジャック)の重賞ウイナー。近親にはヴィブロス、シュヴァルグランなどがいる活力にあふれる母系の出身で、本馬も非凡な素質を秘めている。広い東京・芝コースなら、これまで以上のパフォーマンスが期待できそうだ。

昨年9月のメイクデビュー中山(芝1800メートル)は、スローペースで瞬発力勝負になったが、4コーナー6番手から鮮やかに差し切って1馬身1/2差の快勝。約5か月の休み明けで臨んだ前々走の500万下(中山・芝1800メートル)は、久々の影響からか道中で力む面を見せ、直線の伸び脚を欠いて4着に敗れた。前走の500万下・ミモザ賞(中山・芝2000メートル)は、好位追走で折り合いに専念。稍重のタフなコンディションをものともせず、正攻法の競馬から直線で抜け出して2勝目をマークした。レースセンスに優れており、展開に左右されない自在性もセールスポイント。重賞で素質馬がそろったが、休み明けを2度使われて状態面はさらに上向いており、上位争い濃厚だ。

セラピア

牝3歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ララア
  • 母の父:Tapit
ここに注目!

デビュー前に栗東坂路で4ハロン51秒0の好タイムをマークし、経験馬相手の未勝利(阪神・芝1800メートル)を2馬身1/2差で快勝。今回はキャリア2戦目での重賞挑戦で試金石の一戦だが、非凡なポテンシャルを秘めており、あっさり勝っても不思議はない。

前走の未勝利は、スタートを決めて3番手で折り合いに専念。4コーナーは外に膨れ加減で幼さを見せたが、直線は鞍上が手綱を持ったままで楽に抜け出し、2馬身1/2差で快勝した。騎乗した藤岡康太騎手は「初出走なのでスタートを決めたかったのですが、スッと出てくれましたし、二の脚も速かったです。行きたがる面を見せたり、コーナーで外へ張ったりと、まだ口向きに課題は残りますが、それでいてこの勝ちっぷりですから、力があります」と、素質の高さに太鼓判を押している。今回は初の東京コース、関東圏への長距離輸送など不安材料はあるが、実戦を1度使われた上積みは十分。アメリカG1馬の母に、三冠馬オルフェーヴルが配された良血馬。重賞でどこまで通用するのか、注目の一戦だ。

フェアリーポルカ

牝3歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:フェアリーダンス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

母はトゥザヴィクトリー、サイレントディールの半妹にあたり、祖母フェアリードールにさかのぼる母系は優秀。5歳時にG1を制した父ルーラーシップも、成長力豊かな血統だ。本馬も一戦ごとにパフォーマンスを上げており、重賞でも引けを取らないだろう。

12月28日のメイクデビュー阪神(芝2000メートル)は、7番人気の低評価を覆して2馬身1/2差の快勝。続く若駒S(リステッド。京都・芝2000メートル)では、好位追走からしぶとく脚を伸ばして勝ち馬ヴェロックス(その後皐月賞で2着)の3着に好走した。前走の500万下・君子蘭賞(阪神・芝1800メートル)は、好スタートからスッと控えて中団を追走。4コーナー手前から押し上げを開始し、ラスト300メートル付近で一気に先頭へ躍り出ると、後続を楽に振り切って2勝目をマークした。ペースの違いがあるとはいえ、同日の毎日杯を0秒4上回る1分46秒8の走破時計も優秀と言える。操縦性に優れたタイプで初コースは問題なく、関東圏への長距離輸送を無事にクリアできれば好勝負必至だ。

ウインゼノビア

牝3歳

調教師:青木孝文(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:ゴシップクイーン
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(13着)以来約4か月半の休み明けになるが、時間をかけて立て直しを図り、本レースに照準を合わせて熱心な乗り込みを消化。調教では好調時と遜色のない動きを見せており、復帰初戦から能力全開の走りが期待できそうだ。

メイクデビュー東京(2着)は、ジョディーの逃げ切りを許したが、2戦目の未勝利(共に東京・芝1600メートル)を、2番手から楽に抜け出して3馬身差の快勝。続くオープン特別・クローバー賞(札幌・芝1500メートル)は、好スタートを決めて先手を奪うと、直線は後続を3馬身差突き放して2連勝を飾った。好メンバーが顔をそろえた前々走のアルテミスSは、外を回る正攻法の競馬で勝ち馬から0秒5差の4着。前走の阪神ジュベナイルフィリーズは13着に敗れたものの、今回のメンバーなら地力上位は明らかだろう。ジャパンカップを制した父スクリーンヒーローから、距離延長は問題なさそうで、強敵にもまれた経験を生かせれば、休み明けでも遜色のない競馬が可能だろう。

ジョディー

牝3歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ミスティークⅡ
  • 母の父:Monsun
ここに注目!

ハナを奪った時は、1着、1着、3着と好成績を残しており、なかでも前々走のクイーンCでは、勝ち馬クロノジェネシス(阪神ジュベナイルフィリーズ2着、桜花賞3着)と0秒1差の3着に入っている。今回も、展開の鍵を握る本馬の動向から目が離せない。

メイクデビュー東京(芝1600メートル)は、ウインゼノビア(2着)を退けて2馬身差の快勝。続く新潟2歳Sでは、牡馬を相手に4着と健闘した。11月の500万下・赤松賞(東京・芝1600メートル)で、直線の追い比べを制して2勝目をマーク。阪神ジュベナイルフィリーズ(16着)はGⅠの壁に跳ね返されたが、前々走のクイーンCでは、スッと先手を奪ってスローペースに持ち込むと、ゴール寸前までしぶとく粘って3着に好走した。前走のフラワーCは、逃げ切ったコントラチェックが別格の強さだったが、2番手追走から懸命に食い下がって5着。ダイワメジャー産駒のスピードタイプで、今回は200メートルの距離延長に少し不安はあるが、展開ひとつで上位争いが可能だ。

シャドウディーヴァ

牝3歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ダイヤモンドディーバ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

母はアメリカで重賞2勝を挙げ、半姉ハウメア(父キングカメハメハ)は現役で活躍中だ。本馬の均整の取れた馬体と弾むようなフットワークは、高いポテンシャルを示すもの。1勝馬だけに、オークスへの優先出走権(2着以内)が是が非でも欲しいところだ。

デビュー3戦目の未勝利(東京・芝2000メートル)を、4馬身差の快勝。約3か月の休み明けとなった前々走の500万下・フリージア賞(東京・芝2000メートル)は、久々が影響したのか追い出されてからジリジリとしか脚を使えなかったが、牡馬相手に3着なら内容は悪くない。前走のフラワーCでは、スッと控えて後方待機策。コントラチェックが強過ぎて離された4着だったが、4コーナー9番手から直線でしぶとく差を詰めて能力の片りんを示した。11日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは、岩田康誠騎手を背に5ハロン67秒台の好タイムをマークしており、状態面はさらに上向き。東京へのコース替わり、200メートルの延長は歓迎材料で、前走以上のパフォーマンスが発揮できそうだ。

パッシングスルー

牝3歳

調教師:黒岩陽一(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:マイティースルー
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

昨年10月のメイクデビュー東京(芝1600メートル、1着)でワイドファラオ(2着、その後ニュージーランドTを優勝)を退け、2戦目のシンザン記念では4着に健闘した。菊花賞馬キセキを送り出した父ルーラーシップの血を考慮すれば、距離延長はプラス材料だろう。

10月13日のメイクデビュー東京は、スローペースのなか、4コーナーで大外へ持ち出されると、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒5(推定)の末脚で豪快に抜け出し快勝。約3か月の休み明けとなった前走のシンザン記念は、スタートを決めて好位を追走。差し馬が上位を占めたなかで、牡馬相手に正攻法の競馬で0秒4差の4着は立派の一言だろう。今回は再び3か月半の間隔が空いたが、本レースに照準を合わせて順調に乗り込みを消化。ひと追いごとに調教の動きが良くなっており、久々を苦にしない気性からも出走態勢は整っているはずだ。母マイティースルーは現役時代4勝の活躍馬で血統は筋が通っており、ここでも素質は互角以上だろう。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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