今週の注目レース

シルクロードステークス(GⅢ)

京都競馬場 1200メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

出走馬情報

ダノンスマッシュ

牡4歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:スピニングワイルドキャット
  • 母の父:Hard Spun
ここに注目!

昨夏の北海道では結果を残したが、陣営によると本馬は暑さにそこまで強くなく、寒い時季の方が調整しやすいのだとか。馬体重の変動が大きくないのは父と同じ。2戦2勝の京都コースで重賞連覇を遂げて大舞台に駒を進めるのか、注目の一戦だ。

予想以上にこなせる距離の幅が広いロードカナロア産駒だが、その見極めは母系にあって、ハードスパンを母の父に持つ本馬は、父と同じスプリンタータイプ。3歳時の京阪杯で重賞初制覇を果たし、翌年はシルクロードSから始動するローテーションも父と同じだ。出世の契機となりそうな前走の京阪杯だが、その勝ち方も父とそっくり。55キログラムを背負い、2枠3番という絶好枠で、4コーナー3番手から楽に抜け出して勝利を飾った。勝ち時計は父が1分08秒1だったのに対し、本馬は1分08秒0。2着につけた差は父が0秒2、本馬が0秒3と、わずかに上回っている。父はシルクロードSで57キログラムを背負って2馬身1/2差で完勝したが、本馬はどうだろうか。

ラブカンプー

牝4歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:ショウナンカンプ
  • 母:ラブハート
  • 母の父:マイネルラヴ
ここに注目!

調教の動きは地味で、併せ馬で遅れることもしばしば。厚みのない小柄な馬体に加え、歩様も少し硬めなので、パドックで良く見せることもない。スプリンターにしては珍しいタイプだが、それでも競馬では走る。究極の実戦タイプと言えそうだ。

キャリア13戦で〔2・8・1・2〕の成績。とにかく2着が多いが、面白いのはメンバーのレベルに変化があってもパフォーマンスがそこまで変わらないこと。父ショウナンカンプ譲りのスピードで押し切るスタイルが基本だが、3着だった3走前の北九州記念、2着だった前走のスプリンターズSではハナを主張せず、控える形の競馬になっても結果に繋げている。1分06秒9という出走馬上位の持ち時計ながら、雨が降った馬場を苦にしないところも頼もしい。今回は、過去に背負った経験がある54キログラムでの出走。小柄な馬で、今後さらに重い斤量を背負った時にどうかという課題はあるが、ひとまずここは斤量の心配はなさそう。持ち前のスピードを発揮できるのか、注目される。

ダイメイプリンセス

牝6歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:キングヘイロー
  • 母:ダイメイダーク
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

牝馬ながら500キログラム前後の馬格を誇るたくましい馬体の持ち主。絞りにくい時季だけに評価は難しく、実際、冬場に実績を残している馬ではない。約4か月ぶりの実戦ということで、中間はかなりハードに追い切られているが、当日の気配には注目が必要だろう。

新潟・芝1000メートルの直線競馬で3戦3勝。重賞初制覇が昨年のアイビスサマーダッシュだったことからもわかるように、直線競馬のスペシャリスト的な見方もされる馬。しかし、コーナーを回るコースでは結果を残せないタイプということはなく、前々走の北九州記念では勝ち馬アレスバローズから0秒2差の2着、前走のスプリンターズSでも勝ったファインニードルから0秒2差の4着に健闘している。今回は実績のない京都・芝コースだが、以前の出走は2歳時のもので、距離も1400メートル、1600メートルとベストではなかった。むしろ、充実期に入っている本馬がこのコースでどれだけ走れるのか、楽しみは大きい。

ナインテイルズ

牡8歳

調教師:中村均(栗東)

  • 父:ローエングリン
  • 母:マイネフォクシー
  • 母の父:メジロライアン
ここに注目!

前走のオープン特別・淀短距離S(京都・芝1200メートル)は、14キログラムの馬体重増。これで勝っているのでマイナス材料にするほどではないのだろうが、気持ち余裕の残る見た目だったのは確か。間隔の詰まった今回の方が、馬体も締まってくるはずだ。

4歳夏のクラス再編成後は500万下クラスこそ1戦でクリアしたが、1000万下クラスを勝ち上がるまでに17戦、1600万下クラスを勝つまでに13戦(オープン特別の2戦を含む)を要した。オープンクラスへの昇級を果たした昨年で、すでに7歳となっていたのだから、かなりの晩成タイプと言えるだろう。昨夏のアイビスサマーダッシュで3着に入った後の2戦はひと息の成績だったが、近2走では再び高いパフォーマンスを披露。前々走の京阪杯では、出走馬中最速タイの上がり3ハロン33秒1(推定)をマークして2着に入ると、前走のオープン特別・淀短距離Sを差し切りオープンクラスでの初勝利を挙げた。8歳ながら、想像を上回る充実を示しており、今回も近走の内容を重視する必要があるはずだ。

アンヴァル

牝4歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:アルーリングボイス
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

レースを使われながら馬体がボリュームアップし、前走2着時の468キログラムはキャリア最高の数字だった。成長している証拠と考えていいだろう。寒い時季の牝馬なので、毛ヅヤはひと息かもしれないが、状態面の不安はないはず。今回も好勝負が期待できるだろう。

スピード豊富な母系で、祖母のアルーリングアクト、母のアルーリングボイスは共にスプリント重賞の勝ち馬。父が世界レベルで活躍した名スプリンターのロードカナロアなら、本馬の活躍するフィールドが芝1200メートルなのも当然と言えるだろう。実際、これまでにマークした4勝は全て芝1200メートルで、3走前のオープン特別・オパールS(京都・芝1200メートル)では他世代の馬を相手に勝利。足りないのは重賞タイトルのみと言える状況だ。4着だった前々走の京阪杯は0秒3差、前走のオープン特別・淀短距離S(京都・芝1200メートル)はアタマ差の2着と、共に勝ち馬との差はわずか。斤量面の恩恵があるハンデ戦なら、チャンスは十分にあるだろう。

セイウンコウセイ

牡6歳

調教師:上原博之(美浦)

  • 父:アドマイヤムーン
  • 母:オブザーヴァント
  • 母の父:Capote
ここに注目!

一昨年の高松宮記念を勝ったGⅠホース。本来、ハンデ戦は向いている条件ではないはずだが、重い斤量を背負ってもそれほどスピードが鈍らない。寒い時季に良績を残しているのも、注目したいポイントだ。

シルクロードSへの参戦は今年で3年連続。勝利こそマークしていないが、2年連続で2着なら、コースとの相性は悪くないと考えていいだろう。特に昨年は、58キロクラムのトップハンデを背負っての好走。勝った馬はその後スプリントGⅠを連勝するファインニードルだから、価値の高い一戦だったはずだ。近走の成績はひと息も、12着だった前々走のスプリンターズSは2年連続で大敗を喫しているレースで、相性が良くない可能性が高い。前走のJBCスプリント(14着)は未勝利クラス以来のダート挑戦。スタートからスピードに乗り切れなかったレースを見れば、参考外と判断していいだろう。芝に戻る今回は、巻き返しがあっていいはずだ。

アレスバローズ

牡7歳

調教師:角田晃一(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:タイセイエトワール
  • 母の父:トニービン
ここに注目!

昨年の本レースは2番人気で11着と大敗。この1戦を含め、京都・芝1200メートルでは3戦して3着以内に入ったことが1度もない。同じ小回り平坦のコース形態の小倉競馬場では勝ち星を挙げているが、京都は相性が良くない可能性がある。

クラシックディスタンスに強いディープインパクト産駒には珍しいスプリンター。しかし、初重賞制覇となった昨夏のCBC賞の走破タイムが1分07秒0。鮮やかな差し切りで重賞連勝を飾った北九州記念が同1分06秒6だから、速い時計での決着に強いディープインパクト産駒の特徴は、この距離でも発揮されていたと考えられる。馬場状態(稍重)が合わなかった前々走のスプリンターズSの14着は度外視できるだろうし、スタートが良すぎたために脚をためるところがなく10着に大敗した前走の京阪杯も、敗因は明確と言える。気になるのは、現在の京都の芝が時計のかかるコンディションであること。この芝への対応がポイントとなるだろう。

ラインスピリット

牡8歳

調教師:松永昌博(栗東)

  • 父:スウェプトオーヴァーボード
  • 母:リボンストライプ
  • 母の父:トニービン
ここに注目!

オープンクラスで3勝をマークしているが、そのうちの2勝が京都・芝1200メートル。相性の良さは言うまでもないだろう。立ち回りがポイントになってくるタイプなので、出走馬の並びも含めた枠番にも注目したいところだ。

これまでの休み明けの成績はひと息。実戦を使いながら良化するタイプで、休み明け2戦目はまずまずの結果を残している。さらに言えば、前走の阪神Cは、過去に1勝しかしていない芝1400メートル。2番手で上手に競馬を進めながら伸びあぐねたレースぶりを見れば、ベストの距離は1200メートルまでと考えてよさそうだ。昨秋のスプリンターズSでは勝ち馬ファインニードルから0秒1差の3着と、13番人気の評価を覆す結果を残したが、このレースは最後の直線で進路がなくなるシーンがあった。スムーズな競馬ができれば、GⅢのここは上位の評価ができるはずだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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