今週の注目レース

中日新聞杯(GⅢ)

中京競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

ギベオン

牡3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:コンテスティッド
  • 母の父:Ghostzapper
ここに注目!

500キログラムを超えるパワフルな馬体は迫力満点。パドックでは引き手を引っ張るように、前向きな周回を見せる。今回は他世代の馬との初対戦になるが、年長馬に威圧されるようなことがなく堂々と歩けていれば、力を出せるだろう。

父がディープインパクト、母もアメリカのG1・2勝馬という良血馬だ。デビュー2連勝で臨んだ重賞初挑戦の毎日杯ではブラストワンピースに次ぐ2着。続くNHKマイルCもゴール寸前でケイアイノーテックにかわされてクビ差の2着と惜しくもタイトル奪取はならなかったが、春はハイレベルなメンバーを相手に大きな差のない競馬を続けていた。それを思えば、秋初戦のセントライト記念での13着は物足りないが、レース中に右前脚の蹄をぶつけたことで、馬が走る気を失った可能性が高い。放牧で立て直された今回は、200メートルの距離短縮もプラス材料。再びGⅠの王道路線に向かうためにも、巻き返しが期待される。

マイスタイル

牡4歳

調教師:昆貢(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ファーストナイナー
  • 母の父:フォーティナイナー
ここに注目!

重賞とオープン特別では10戦しているが、推定上がり3ハロンタイムがメンバー中3位以内だったことは1度もない。それだけに、勝ち切るにはひと工夫が必要。先行して、なおかつ早めのスパートで持久力勝負に持ち込みたい。

3歳時はクラシック三冠にフル参戦して、皐月賞が16着、日本ダービーが4着、菊花賞が18着。絶妙なペースで逃げた日本ダービーこそ健闘したが、安定した走りは見せられなかった。しかし、4歳を迎えた今年、芝2000メートルにこだわったローテーションで本格化。とりわけ夏以降の充実ぶりは目覚ましく、1000万下・洞爺湖特別、1600万下・五稜郭S(共に函館・芝2000メートル)を連勝。札幌記念は厳しい展開で粘れず9着に敗れたが、前走の福島記念ですぐ巻き返しに成功。2番手追走からしぶとく2着に粘り込んだ。鋭い脚を使えるタイプではないが、持ち味の持久力をフルに生かすことができれば、ここでも十分にチャンスがあるはずだ。

グレイル

牡3歳

調教師:野中賢二(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:プラチナチャリス
  • 母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!

スタートで後手を踏むうえにダッシュ力も欠けるので、後方からの競馬になりやすい。それだけに、極端な決め手比べでは位置取りの差が命取りとなる不安がある。逆に、一貫したペースで流れれば好走のチャンスも拡大するだろう。

そろそろ大器の片りんを見せたい。昨年にメイクデビュー京都(芝2000メートル)、京都2歳Sと無傷の2連勝。一気にクラシック候補に浮上したが、今年初戦の共同通信杯で7着に敗れたことで波に乗り切れなかったイメージがある。皐月賞こそ直線で鋭く伸びて6着に入ったが、続く日本ダービーは14着。秋はセントライト記念3着をステップに菊花賞へ挑んだが、10着と敗れた。それでも、管理する野中賢二調教師は「本当に良くなるのは来年以降かもしれませんが、着実に成長しています」と前向きにコメント。課題とされてきたトモの弱さは徐々に解消されている印象で、ここで収得賞金を加算して、本格化を期す来年に弾みをつけたい。

ドレッドノータス

せん5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ディアデラノビア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

約2か月ぶりだった前走は、プラス10キログラムの馬体重が示すように、腹回りに少し余裕が感じられた。それだけに、ひと絞りあればベストだろう。以前はパドックでうるさい面を見せていたが、精神面が成長した今なら心配ないはずだ。

2歳時にメイクデビュー京都(芝2000メートル)、京都2歳Sと2連勝したものの、その後は気性面の若さが課題となり、3歳時は未勝利。去勢手術を経て迎えた昨年夏は1000万下クラスへの降級初戦こそ勝ったが、1600万下クラスではひと息の内容が続いた。ところが、リフレッシュ放牧から今春に復帰すると、別馬のようにレースぶりが良化。前々走の1600万下・レインボーS(中山・芝2000メートル)で約1年3か月ぶりの白星をゲットすると、前走のオープン特別・アンドロメダS(京都・芝2000メートル)も快勝し、充実をアピールした。かつての若さは消え、今では“逃げて良し、控えて良し”のレース巧者ぶりを見せているだけに、約3年ぶりとなる重賞制覇を視界に捉えた印象だ。

メートルダール

牡5歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:ゼンノロブロイ
  • 母:イグジビットワン
  • 母の父:Silver Hawk
ここに注目!

もともと腹回りをボテッと見せるタイプ。とはいえ、休み明けだった前走時のプラス20キログラムは、多少余裕があるように見えた。今回は、体重が減っている方がいいだろう。パドックでは少しうるさいぐらいでも力を出せるタイプだ。

昨年の本レースを制したものの、強敵に挑んだ今春は金鯱賞が勝ったスワーヴリチャードから1秒3差の8着。続く大阪杯も後方のまま10着に敗れ、一線級との力の差を見せつけられた。しかし、GⅢなら地力は上。5か月ぶりだった前走の新潟記念では、4コーナー最後方から直線でグイグイと伸びて、勝ったブラストワンピースから0秒3差の2着。勝ち馬とは3キログラムの斤量差があったことを考慮すれば、高く評価できる内容だった。再度放牧を挟み、今回は約3か月ぶりの実戦となるが、11月29日に南Wコースで行われた1週前追い切りでは好時計をマークしており、力を出せる状態と考えてよさそうだ。

エンジニア

牡5歳

調教師:牧光二(美浦)

  • 父:Sea The Stars
  • 母:ロリーフォードリー
  • 母の父:Oratorio
ここに注目!

上がりの時計が速くなっても対応できるが、理想は少し上がりのかかる決着。4歳となった昨年以降、レースの上がり3ハロンタイムが35秒7以上になったときは3戦3勝だ。このあたりは、ヨーロッパ血統の特徴と言えるだろう。

父が英ダービーや凱旋門賞などG1・6勝のSea The Starsなら、母の父OratorioもエクリプスSや愛チャンピオンS(共にG1)を制した名馬。本格的なヨーロッパ血統らしく、年齢を重ねてじわじわと力をつけてきた。4歳を迎えて以降は、4走前の1600万下・むらさき賞(東京・芝1800メートル)で10着に敗れた以外は5着以内を確保。3走前の1600万下・マレーシアC(中京・芝2000メートル)を制してオープンクラス入りを果たすと、重賞初挑戦だった新潟記念で4着、さらなる相手強化となった前走のアルゼンチン共和国杯も5着にまとめた。3走前に勝った中京・芝2000メートルに舞台を移す今回、一歩前進して優勝争いに加わりたい。

レイホーロマンス

牝5歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:スズカローラン
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

末脚が武器だけに、直線に坂のあるコースがベスト。とりわけ中京競馬場とは相性が良く、昨年12月には1000万下・尾張特別(芝2200メートル)を快勝。今年1月には、重賞初挑戦だった愛知杯で2着に食い込んでいる。得意コースなら、牡馬相手でも侮れない。

今度こそ重賞の壁を乗り越えたい。今年1月の愛知杯で2着に好走すると、続く中山牝馬Sも外々を回るレース運びで3着。これなら重賞初制覇は目前と思われたが、以後はスムーズさを欠くシーンがあったことも響いたのか、勝ち負けに加われていない。それでも、福島牝馬S(5着)、マーメイドS(6着)、七夕賞(6着)、小倉記念(4着)と、大きく崩れなかった点は評価できるはずだ。前走のエリザベス女王杯はさすがに相手が強かったのか13着と大敗を喫したが、GⅢハンデ戦なら展開一つで好勝負可能。前が止まる厳しい流れになれば、突き抜けるシーンまであっていい。

アメリカズカップ

牡4歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:ベガスナイト
  • 母の父:Coronado's Quest
ここに注目!

雨は歓迎のタイプで、昨年のきさらぎ賞を勝った時が重馬場、秋のオープン特別・カシオペアS(京都・芝1800メートル)を勝った時は不良馬場だった。また、過去4勝のうち3勝が7枠か8枠だけに、今回もできれば外枠が欲しいところだ。

ようやく復調してきた。3歳時にはきさらぎ賞で重賞初制覇を果たし、秋にはオープン特別・カシオペアSを勝った実績の持ち主。ただ、今年はもどかしいレースが続いた。前々走までの全8戦で3着以内は1度もなし。ところが、距離を芝2000メートルに延ばした前走のオープン特別・アンドロメダS(京都)では、直線でしぶとく伸びて3着。間違いなく近走で一番の内容だった。管理する音無秀孝調教師も「前走のレースぶりが良かったから、もう1度芝2000メートルを使うことにしました」と、復調の手応えを感じている様子。ここで再度勝ち負けを演じ、完全復活をアピールしたい。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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