今週の注目レース

スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス(GⅡ)

中山競馬場 3600メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

アルバート

牡7歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:アドマイヤドン
  • 母:フォルクローレ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

このステイヤーズSを2015、2016、2017年と現在3連覇中で、2017年のダイヤモンドSと合わせて重賞4勝全てを芝3400メートル以上の長距離戦で挙げている。現役屈指のスタミナ自慢が、JRAの平地重賞では初となる同一レース4連覇の大偉業に挑む。

3年連続での出走となった前走のアルゼンチン共和国杯は、スタートで後手を踏んで後方11番手からの競馬。良馬場のGⅡとしては遅い流れで追走は楽だったが、最後の直線で追い出されてもポジションを上げることができずに10着でゴールインした。レースの上がり3ハロンタイムが33秒3という、極端な瞬発力勝負の展開。切れ味よりも豊富なスタミナが特長の本馬には、不向きな流れだった。それでも、自身の上がり3ハロンタイムは32秒7(以下推定)と、メンバー中で最も速かった2着ムイトオブリガードの32秒5より0秒2遅いだけ。加齢によるパフォーマンスの低下と考えるのは早計で、ベスト舞台に替わる今回は巻き返し必至だろう。

12月1日(土曜)6時30分

出走取消

リッジマン

牡5歳

調教師:庄野靖志(栗東)

  • 父:スウェプトオーヴァーボード
  • 母:アドマイヤモンロー
  • 母の父:Caerleon
ここに注目!

昨夏に芝の長距離戦を使われるようになって素質が開花し、今年2月のダイヤモンドSでは2着と重賞で初めて連対した。前走の丹頂S(札幌・芝2600メートル)で初のオープン特別勝ちをマーク。勢いに乗ってのGⅡ挑戦とあって、期待も高まる。

前々走の目黒記念で14着と大敗していたこともあり、前走のオープン特別・丹頂Sは5番人気にとどまっていた。大外8枠14番からスタートを決め、前半は控えて中団で折り合いに専念。2周目の向正面から徐々に進出を開始し、3コーナー過ぎでは鞍上の松岡正海騎手の激しいアクションに応えて外からグングン加速。直線入り口で先頭に立ち、さらに外から並びかけてきたコルコバード(2着)をゴール前で突き放して先頭でゴールインした。持続力のある末脚と、競り合いを制した勝負根性が長所と言えよう。ただ、2着した今年2月のダイヤモンドSと前走の丹頂Sはどちらもハンデ戦で、52キログラムでの出走だった。今回は、56キログラムへの対応が鍵になる。

アドマイヤエイカン

牡5歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ペルヴィアンリリー
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

2歳時に2連勝で札幌2歳Sを制し、クラシック候補にも挙げられた素質馬。その後は長い休養もあって出世が遅れたが、前走の1600万下・古都S(京都・芝2400メートル)を制してオープンクラス復帰を決めた。GⅡのメンバーに入っても、素質は引けを取らないはずだ。

3歳時以来となるオープンクラス復帰を決めた前走の1600万下・古都Sは、C.ルメール騎手との新コンビで堂々の1番人気に支持されていた。道中は2番手をスムーズに折り合って追走。最後の直線で追い出されると力強く加速して先頭に立ち、ゴール前で外から迫った2頭を抑えて先頭でゴールインした。2着シュペルミエールとハナ差、3着サトノケンシロウもさらにハナ差で続く大接戦も、正攻法の競馬で勝ち切ったことは高く評価できる。3歳時の一昨年から今年までの間に、半年と1年4か月という2度の長期休養があったため、5歳でもキャリアは16戦。これから本格化を迎えそうな気配が漂っており、一気の相手強化に加えて距離延長となる今回も、不安より楽しみの方が大きい。

モンドインテロ

牡6歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シルクユニバーサル
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

重賞タイトルにはあと一歩のところで手が届かずにいるが、オープン特別は2016年のメトロポリタンS(東京・芝2400メートル)など3勝を挙げている。このステイヤーズSでも2016年に3着に入っており、近走の内容はひと息でも軽視禁物だ。

同レース3連覇を狙った前々走のオープン特別・札幌日経オープン(札幌・芝2600メートル)で離された5着に敗れていたためか、前走の京都大賞典では11頭立ての9番人気と評価を落としていた。最内1枠1番から中団インを進んでいたが、3、4コーナーで包まれて動けない形になり、後方2番手まで後退。最後は内から少し脚を使ったものの9着止まりで、不完全燃焼という内容だった。2016年のステイヤーズSでは、その後同レース3連覇を果たす1着アルバートから0秒3差の3着に入っており、コース適性は実証済み。今回の鞍上は、ステルヴィオでのマイルチャンピオンシップ優勝など活躍中のW.ビュイック騎手。どんな手綱さばきを見せてくれるかも楽しみだ。

ヴォージュ

牡5歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ナカヤマフェスタ
  • 母:ギュイエンヌ
  • 母の父:タニノギムレット
ここに注目!

昨夏にオープンクラスへ昇級してからは善戦止まりのレースが続いていたが、3走前の札幌日経オープン(札幌・芝2600メートル)で初のオープン特別勝ちを飾った。持ち味である先行力と豊富なスタミナを生かせる展開になれば、GⅡでも出番があるはずだ。

7着完敗だったオープン特別・丹頂S(札幌・芝2600メートル)から臨んだ前走のアルゼンチン共和国杯は、12頭立ての10番人気という低評価だった。大外8枠12番から徐々に内へ進路を取りながら加速し、道中は2番手の外を追走。抜群の手応えで最後の直線を向いたが、いざ追い出されるとジリジリとしか伸びずに7着でゴールインした。それでも、勝ち馬とのタイム差は0秒5。上がりの瞬発力比べで切れ負けはしたものの、着順ほど悪い内容ではなかった。3走前のオープン特別・札幌日経オープンでは、今回出走しているアドマイヤエイカン(2着)に3馬身1/2差の完勝。当時のように早めのスパートで持久力勝負に持ち込めれば、上位食い込みも十分に可能だろう。

メドウラーク

牡7歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:タニノギムレット
  • 母:アゲヒバリ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

4歳時に4連勝でオープンクラス入りを果たした後は勝利から遠ざかっていたが、7歳を迎えた今年の七夕賞で重賞初制覇を飾った。これまでに経験した最長距離が芝2400メートル。未知の距離となる芝3600メートルで、新たな面が引き出されるか注目だ。

重賞初制覇を飾った七夕賞と同じ舞台だった前走の福島記念だが、結果は勝ち馬に1秒5も離された12着。2つ目のタイトル奪取はならなかった。スタートは互角に出たものの、徐々に後退して前半は後方12番手を追走。3コーナー手前で鞍上の手が動いたが、スムーズに加速することはできず、後方のまま流れ込んだだけだった。七夕賞の勝ちタイムが2分00秒8だったのに対し、福島記念の優勝時計は1分58秒3。稍重から不良の馬場状態で再三の好走歴があることからも、時計がかかる芝が合うタイプなのは間違いないだろう。今回は一気に1600メートルもの距離延長となるが、3、4歳時の成績ながら芝2000メートルを超える距離では〔3・2・0・1〕。好走の可能性は十分に秘めている。

マイネルミラノ

牡8歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:パールバーリー
  • 母の父:Polish Precedent
ここに注目!

獲得したタイトルは2016年函館記念の1つだけだが、非凡な先行力を武器に芝中距離の重賞で息の長い活躍を続けている。8歳を迎えた今年も1月のアメリカジョッキークラブCで3着に好走しており、まだまだやれる力を持っている。

新潟記念13着、オールカマー12着と2戦続けて2桁着順の大敗が続いていたこともあってか、前走の福島記念は16頭立ての15番人気での出走となっていた。徹底した先行策で実績を積み上げてきたタイプだが、前走では38戦連続して装着してきたブリンカーを外し、中団に控えて脚をためる戦法を選択。最後の直線ではまずまずの反応を見せ、ゴールまでジワジワと脚を伸ばした。結果は10着止まりだったものの、4着ナイトオブナイツとは0秒3差。着順ほど悪い内容ではなく、新たな可能性を見いだせた一戦との見方も可能だろう。今回は一気に距離を延ばし、未知の舞台となる芝3600メートルに挑戦。新境地を開くことができるのか、レースぶりに注目したい。

カレンラストショー

牡6歳

調教師:橋口慎介(栗東)

  • 父:タニノギムレット
  • 母:ヴィヴィッドカラー
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

5歳時の昨年は〔2・3・2・0〕と安定した成績を残し、今年初戦の1600万下・アメジストS(東京・芝2000メートル)を勝ってオープンクラス入りを果たした。母の父は1996年の菊花賞馬ダンスインザダーク。初挑戦の芝3600メートルで、隠れた才能が開花するかもしれない。

オープンクラス入り後は重賞で大敗が続いていたためか、初めてオープン特別への出走となった前走のオクトーバーS(東京・芝2000メートル)では10頭立ての7番人気にとどまっていた。大外8枠10番からスタートし、道中は4番手の外を追走。最後の直線では一瞬伸びかかったものの、ギアは上がらずに8着でゴールインした。上位入線した馬たちとは、切れ味の差が出た形。ややワンペースに見える走りで、4走前の1600万下・アメジストSのように、ハナを切って自らペースを作った方がいいタイプかもしれない。中山・芝3600メートルという平地最長距離が舞台の今回は、先手を主張すれば楽に行ける可能性も十分。大駆けがあるかもしれない。

(鳥谷越 明)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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