今週の注目レース

京阪杯(GⅢ)

京都競馬場 1200メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

アレスバローズ

牡6歳

調教師:角田晃一(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:タイセイエトワール
  • 母の父:トニービン
ここに注目!

初重賞制覇となったCBC賞から続く北九州記念と連勝し、今年のサマースプリントシリーズ王者に輝いた。前走のスプリンターズSは14着とGⅠの壁にはね返されたが、GⅢなら実績上位。自慢の末脚を生かして豪快な差し切りを見せることができるのか、注目だ。

前走のスプリンターズS(14着)は、道中で先頭集団から少し離れた6番手を追走。リズム良くレースを運んでいたように見えたが、直線では今夏に見せていた末脚の爆発力を出せなかった。上がり3ハロンタイムも35秒8(推定)と力を出し切れなかった印象で、夏場の疲れもあったのかもしれない。今回は中7週としっかりと間隔が取られ、万全の状態での出走がかないそう。15日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン52秒5、ラスト1ハロン13秒1のタイムで一杯に追い切られ、しっかりと負荷をかけられた。今回のメンバーで今年重賞を2勝しているのはこの馬だけで、実績的にも上位の存在となるだけに、前走と違った強い姿を見せてくれるはずだ。

ダノンスマッシュ

牡3歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:スピニングワイルドキャット
  • 母の父:Hard Spun
ここに注目!

初めての芝1200メートルだった前々走の1600万下函館日刊スポーツ杯(函館)を快勝し、才能が開花。前走のキーンランドCでは2着に好走した。父はスプリントGⅠ5勝の名スプリンター。偉大な父の血を受け継ぎ、来年の飛躍へむけてここで弾みをつけたいところだ。

前走のキーンランドCは、スタート直後から積極的な競馬で、逃げたナックビーナスの直後につけた。レースの前半600メートル通過タイム33秒7という淀みのないペースでもしっかりと追走し、内々を通りながら脚をため直線へ。逃げ切った勝ち馬には離されたものの、3着ペイシャフェリシタとの競り合いはきっちりと制し、2着を確保した。他世代混合の重賞は初めてだったが、先行力とレースセンスの高さ、そして勝負根性を見せ、短距離路線の新星誕生を予感させた。スプリンターズSへの登録は行わなかったが、そのぶん余力を持って今回のレースに臨めそう。ここで初重賞制覇を成し遂げ、大舞台へとつながる収得賞金加算をしておきたい。

エスティタート

牝5歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:ドリームジャーニー
  • 母:スキッフル
  • 母の父:トニービン
ここに注目!

半兄フラガラッハ(父デュランダル)は5歳時と6歳時に中京記念を連覇。同じく半兄のフェルメッツァ(父ディープインパクト)も6歳時に小倉記念3着があるように、晩成型の血統と言える。本馬も、本格化の気配が漂う今なら楽しみは十分だ。

前走の1600万下・桂川S(京都)は、キャリア2度目となる芝1200メートル戦への出走だったが、1馬身1/2差の快勝でオープンクラス入りを決めた。レース内容も中団前めを追走と、スピード勝負にしっかりと対応。直線では馬と馬の間を突くように末脚を伸ばす、見事な差し切り勝ちだった。今回と同じ舞台で結果を残せたことや、芝1200メートルへの適性の高さを示した点など、価値のある1勝だったことは間違いない。もともと、今年2月の京都牝馬Sでは、格上挑戦ながら出走メンバー中2位タイの上がり3ハロン34秒1(推定)をマークして3着に好走するなど重賞級の力を持っている一頭。昇級初戦でも好勝負ができそうだ。

ワンスインナムーン

牝5歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:アドマイヤムーン
  • 母:ツーデイズノーチス
  • 母の父:ヘクタープロテクター
ここに注目!

過去10年で逃げ切り勝ちが4度もあるように、京阪杯は前に行く馬に有利な傾向がある。GⅠでもハナを奪うほどのスピードを保持する本馬なら、楽に先手を奪うことができるはず。これまで重賞では2着が最高も、いよいよ初制覇のチャンスがやってきた。

前走のスプリンターズSは、いつも通り快足を飛ばしてハナへ。GⅠでも先頭を取り切れるスピード能力の高さがこの馬の大きな武器だ。前年は3着に逃げ粘ったレースだったが、今年は6着に失速。ただ、前半600メートル通過タイム33秒9だった昨年から、今年は稍重馬場でより時計がかかる馬場状態だったにも関わらず同33秒0に大幅なペースアップをしており、勝ち馬と0秒4差の6着ならむしろよく粘ったと言える。相手関係が違うとはいえ、前々走のオープン特別・朱鷺S(新潟・芝1400メートル)を1馬身1/4差で快勝したように、能力の衰えもなさそう。自身の先行力が存分に生きる直線が平坦の京都・芝コースなら、重賞初制覇の可能性も十分だ。

アンヴァル

牝3歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:アルーリングボイス
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

デビュー2戦目から3連勝を果たした才女が、前走のオープン特別・オパールS(京都・芝1200メートル)で復活の勝利を挙げた。母も2歳時に重賞を勝ち、4歳時にも重賞で2着に入っており、仕上がりの早さと成長力を持ち合わせている牝系の出身だ。

前走のオープン特別・オパールSは、先頭集団の直後からレースを運び、直線入り口で前が窮屈になるシーンがありながらも、進路が開いてからはぐんぐんと前との差を詰めて突き抜けた。メンバー中最軽量となる50キログラムの軽ハンデだったとはいえ、オープン特別なら力が違うと言わんばかりの快勝劇を演じた。前々走のセントウルS(10着)では、後方3、4番手を追走。ハイペースだったとはいえ、さすがに届かない位置だった。また、牡馬の強敵を相手にしての重馬場は、3歳牝馬にとってタフなレースとなった感も否めない。前走を含め、京都・芝1200メートルでは3戦2勝と好相性を誇っており、再度の激走があっても驚けない。

ダイメイフジ

牡4歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:アグネスデジタル
  • 母:ダイメイダーク
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

近2走は重賞で思うような結果を出せていないが、もともと暑さが苦手なタイプ。3月のGⅢ・オーシャンSで3着の実績もあるように、持っている力さえ出せれば重賞でも十分戦えるだけの実力の持ち主だ。立て直された今回、初めてのタイトルを手にしたい。

前走の中京記念は、重賞では初めてとなるマイル戦。道中で前に壁を作れずやや行きたがるそぶりを見せていたように、やはり自身の適性よりも少し距離が長かったのか、先行馬が軒並み失速するハイペースになったものの、直線で弾けることができなかった(結果は11着)。前々走のCBC賞(11着)にしても、道中で後方3番手付近を追走と、いつもより後ろからの競馬。切れ味で勝負するタイプではないだけに、近2走には明かな敗因があると言える。距離は違えど、京都は3走前のオープン特別・安土城S(芝1400メートル)で、のちの安田記念優勝馬モズアスコット(2着)を撃破したコース。巻き返しの可能性は十分にあるだろう。

アサクサゲンキ

牡3歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:Stormy Atlantic
  • 母:Amelia
  • 母の父:Dixieland Band
ここに注目!

半姉ラビットラン(父Tapit)は3歳時にローズSを制した後は思うような結果が出なかったが、4歳の今年8月に地方交流重賞を勝利。本馬も2歳時に小倉2歳Sを制してから勝ち星から遠ざかっているが、成長力のある母系でもあり、まだまだ伸びしろがありそうだ。

以前は後方から脚をためて、直線に勝負をかけるレースが続いていたが、前走のセントウルSでは、スタート直後から鞍上がうながしながらレースを進め、中団前めの位置取りに。いつもより積極的な競馬だったが、直線で失速し12着と、久しぶりの勝利を挙げることはできなかった。ただ、京都・芝コースは、4走前の葵Sで5着ながらメンバー中最速の上がり3ハロン33秒1(推定)の末脚を繰り出し、勝ち馬から0秒2差に迫っている舞台。今回は自らの持ち味を存分に発揮できる条件のはずだ。今夏も白星こそないものの上位争いはできており、今回も流れひとつ。京都の下り坂を生かし、爆発力を見せることができるのか、楽しみだ。

ダイアナヘイロー

牝5歳

調教師:大根田裕之(栗東)

  • 父:キングヘイロー
  • 母:ヤマカツセイレーン
  • 母の父:グラスワンダー
ここに注目!

前走のセントウルSは11着と精彩を欠いたが、レース後に鼻出血が判明し、スプリンターズSへの出走を見送ることになった。今回は仕切り直しの一戦。しっかりと休養を終え、フレッシュな状態で出走できるだけに、また違った姿を見せてくれるはずだ。

連覇を狙った前々走の北九州記念では1番人気に支持されたが、7着に敗れた。とはいえ、キャリアで最も重い55.5キログラムの斤量を背負ったことが行き脚に影響したのか、道中は4、5番手を追走。本来の先行力を見せられなかった印象だ。3走前の函館スプリントS(9着)も、初めての洋芝に加えて休み明けが響いた感があり、敗因は明確。鼻出血で敗れた前走のセントウルS(11着)を含め、近走の敗戦にはそれぞれ力を出し切れなかった要因がある。今年の阪急杯では、のちの安田記念勝ち馬モズアスコット(2着)やスプリンターズS連覇のレッドファルクス(3着)を抑えてV。持ち前のスピードを発揮できれば巻き返せるだろう。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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