今週の注目レース

デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)

京都競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

アドマイヤマーズ

牡2歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ヴィアメディチ
  • 母の父:Medicean
ここに注目!

パドックでは2人引きで気合を見せるが、レースではスムーズに折り合う。友道康夫厩舎は現2歳世代で厩舎別最多となる12勝(11月4日終了時点)をマーク。延べ20戦で12勝、2着4回、3着1回の勝率60%、連対率80%は驚異的な数字だ。

全く能力の底を見せていない馬だ。6月30日のメイクデビュー中京(芝1600メートル)でデビュー勝ち。ハナ差の辛勝ではあったが、2着はその後に2連勝で新潟2歳Sを制するケイデンスコールだから、実に価値ある勝利だった。中2週で向かったオープン特別・中京2歳S(中京・芝1600メートル)も好位から楽々と抜け出すと、最後は流して後続に3馬身差をつけて快勝。早くも年末の朝日杯フューチュリティSの有力候補に浮上した。前走後の放牧から帰厩してからは、順調に調教を消化。管理する友道調教師も「体がひと回り成長したことで、ストライドも大きくなりましたね。全体的にたくましくなっています」と成長を感じている様子だ。無傷の3連勝での重賞初制覇へ、大きな不安材料は見当たらない。

ダノンジャスティス

牡2歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:Kingman
  • 母:マンビア
  • 母の父:Aldebaran
ここに注目!

中内田充正厩舎は過去の重賞9勝中6勝が2歳戦(11月4日終了時点)。昨年はダノンプレミアムで朝日杯フューチュリティSとサウジアラビアロイヤルCを勝つなど4勝。今年は、先週のファンタジーSを1番人気のダノンファンタジーで制している。

母マンビアはフランスの重賞勝ち馬で、本馬は2016年のセレクトセール当歳馬セッションにおいて9504万円(消費税込み)で取り引きされた。当然、デビュー前から注目を集めていたのだが、8月19日のメイクデビュー新潟(芝1400メートル)が前評判以上にインパクトのある走りだった。中団の外めで脚をためて直線に向くと、追われてグイッと加速。2着馬との着差こそ1馬身1/4だが、それ以上の力差を感じさせる勝利だった。昨年のJRA賞最優秀2歳牡馬に選出されたダノンプレミアムと同じチーム(馬主と調教師)で、2年連続で牡馬の大物誕生かもしれない。ここも突破するようなら、“先輩”に続く2歳王者の座がはっきりと見えてくる。

ドナウデルタ

牝2歳

調教師:石坂正(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ドナウブルー
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

父が名スプリンターのロードカナロア、母も軽快なスピードを武器にしたドナウブルーだが、本馬は牝馬にしてはのんびりとした性格。折り合いの不安がないどころか進んで行かないぐらいで、前走(未勝利、阪神・芝1400メートル、1着)からの距離延長はプラスに出るはずだ。

父が活躍馬を続々と輩出しているロードカナロア、母が京都牝馬S、関屋記念と重賞2勝のドナウブルー、叔母には牝馬三冠などGⅠ7勝を挙げたジェンティルドンナがいる良血馬だ。9月9日のメイクデビュー阪神(芝1400メートル)は追走に手間取るシーンもあって追い上げ及ばずの2着。続く未勝利を中団からあっさりと差し切って初勝利を収めた。今回は200メートルの距離延長となるが、血統面はもちろん、前進気勢が強いタイプでもないことから全く問題なさそう。ポイントとなるのは、初の牡馬相手となる点だろう。母が出走できなかった桜花賞に向けて、ここを勝って収得賞金を加算したいところだ。

ハッピーアワー

牡2歳

調教師:武幸四郎(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:サクセスシルエット
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

ハービンジャー産駒は昨年秋の京都開催で大ブレイク。秋華賞でディアドラが、エリザベス女王杯でモズカッチャンが、マイルチャンピオンシップではペルシアンナイトがGⅠを制した。本馬は京都・芝コースが未経験だが、適性を秘めていると考えたい。

デビューからの2戦はいずれも阪神・芝1400メートルで2着だったが、3戦目の未勝利(中京・芝1400メートル)で待望の初勝利をマーク。当時の2着馬は後にオープン特別・ききょうSを制するイッツクールだから、中身の濃いレースだったと言える。その後は北海道へ渡り、前走のオープン特別・すずらん賞(札幌)では初の芝1200メートル戦に難なく対応して鮮やかに差し切り2連勝。短い期間にグンと力をつけている印象を与えた。今回は距離が芝1600メートルに延びるが、十分に対応可能だろう。過去4戦いずれもスタートで後手を踏んでいるのは気がかりだが、そこを解消できればさらなるパフォーマンス向上が期待できる。

スズカカナロア

牡2歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:エカルラート
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

橋田満厩舎の勢いが凄い。今年は府中牝馬Sのディアドラなど重賞を6勝。これはサイレンスズカを擁して同10勝を挙げた1998年に次ぐ数字だ。厩舎の勢いに乗って、本馬もここで重賞初制覇を目指す。

7月7日のメイクデビュー函館(芝1200メートル)を2番手から抜け出して快勝。非凡なレースセンスを印象づけた。続く函館2歳Sは好位から伸び脚を欠いて8着だったが、最後までバタッとは止まっておらず、決して悲観する内容ではなかった。その後は放牧へ出され、このデイリー杯2歳Sから始動。400メートルの距離延長がポイントになるが、父ロードカナロアに母の父ハーツクライという血統面と、大きなフットワークから考えて、むしろプラスに出るイメージもある。ケイデンスコール、ファンタジストに続くロードカナロア産駒の現2歳世代3頭目となる重賞ウイナー誕生が期待される。

ヤマニンマヒア

牡2歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ヤマニンカルフール
  • 母の父:エリシオ
ここに注目!

前走時の馬体重が442キログラムだから、牡馬にしてはコンパクトなタイプ。ただ、繋(つなぎ)のバネ感は目を引くものがあり、ディープインパクト産駒らしい瞬発力を受け継いでいる。道悪は不向きで、速い時計が出る馬場コンディションが理想だろう。

6月30日のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は3着だったが、2馬身先着を許した上位2頭はアドマイヤマーズ(1着)とケイデンスコール(2着)だから、相手が強かったと言うべきだろう。続く未勝利(小倉・芝1800メートル)は好位追走から4コーナー手前で先頭へ立つと、そのまま先頭を譲ることなく2歳コースレコード(1分46秒9)で初勝利を手にした。前走の500万下・紫菊賞(京都・芝2000メートル)は7着だったが、イレ込んで折り合いを欠いたもの。2走前の走りを再現できれば、重賞でも大きな差はないはずだ。デビュー戦でアドマイヤマーズにつけられた2馬身の着差が、約4か月半でどれだけ詰まっているかにも注目したい。

アズマヘリテージ

牝2歳

調教師:河内洋(栗東)

  • 父:トーセンジョーダン
  • 母:ヘリテージゴールド
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

父トーセンジョーダンは2011年天皇賞(秋)の優勝馬。伯父のビッグゴールドは2005年天皇賞(春)で2着に食い込むなど、芝の中長距離路線で活躍した。本馬が結果を出しているのは1200メートル戦だが、血統を見ても1600メートルは何ら問題ないだろう。

8月18日のメイクデビュー小倉(芝1200メートル)を中団から差し切ると、中1週で小倉2歳Sに参戦。初戦の勝ち時計が地味なことも影響したのか14頭立ての13番人気という低評価だったが、レースでは後方追走から内々をロスなく立ち回って2着に好走した。その後はリフレッシュ放牧を挟み、アルテミスSへ出走。好位でスムーズに運べてはいたが、直線で粘りを欠いて勝ち馬のシェーングランツから1秒5差の13着に敗れた。この一戦の敗因をどこに求めるかだが、仮に距離だとすれば今回も厳しい戦いになりそう。ただ、今回は慣れも見込めるはずで、2桁着順からの巻き返しがあっても不思議はない。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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