今週の注目レース

JBCレディスクラシック(JpnⅠ)

京都競馬場 1800メートル(ダート)定量 (牝) 3歳以上オープン

出走馬情報

プリンシアコメータ

牝5歳

調教師:矢野英一(美浦)

  • 父:スパイキュール
  • 母:ベルモントフェリス
  • 母の父:アジュディケーティング
ここに注目!

コース替わりが大きなポイントだ。京都・ダートコースは3走前の平安Sで1度走って、勝ち馬から1秒5差の11着。牡馬相手だったので情状酌量の余地はあるものの、過去に2桁着順が2回しかない堅実派だけに、気になる材料ではある。

今年こそ牝馬ダート路線の頂点に立ちたい。昨年のJBCレディスクラシック(JpnⅠ。大井・ダート1800メートル)は、直線で勝ったララベルに寄られるシーンがあり、アタマ差の2着。スムーズならと思わせる、勝ちに等しい内容だった。その後は出世街道をまっしぐら。同年12月のクイーン賞(JpnⅢ。船橋・ダート1800メートル)で重賞初制覇を果たすと、その後も牝馬限定重賞で上位争いに加わっている。前走のレディスプレリュード(JpnⅡ。大井・ダート1800メートル)では、好位追走から抜け出すと、迫るブランシェクール(2着)をアタマ差退けて、2つ目の重賞タイトルを獲得。今がまさに充実期といった雰囲気で、1年前の忘れ物を取りにきた。

クイーンマンボ

牝4歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:スズカエルマンボ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

休み明けだった前走のレディスプレリュード(JpnⅡ。大井・ダート1800メートル)は、馬体重がプラス11キログラムで、いくらか余裕残しに見えた。道中の反応がひと息だったのも、そのあたりが影響したのだろう。馬体が絞れていれば、パフォーマンスを上げられるはずだ。

昨年のレディスプレリュード(JpnⅡ。大井・ダート1800メートル)を1秒6差で大楽勝。本番のJBCレディスクラシックでも大いに期待されたが、右前脚の挫跖のためレース直前に回避となった。その後は休養を挟んで、今春に復帰。マリーンC(JpnⅢ。船橋・ダート1600メートル)が2着、平安Sが2着、ブリーダーズゴールドC(JpnⅢ。門別・ダート2000メートル)が3着と、勝ち切れないレースが続いた。秋初戦となった今年のレディスプレリュード(JpnⅡ)では7着と、ダートでは初めて3着以内を外す結果。迎える大一番は、真価が問われる一戦になるだろう。狂った歯車を大一番でかみ合わせたい。

ラビットラン

牝4歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:Tapit
  • 母:Amelia
  • 母の父:Dixieland Band
ここに注目!

昨年のローズSを制し、秋華賞でも4着に健闘。今年の夏にはブリーダーズゴールドC(JpnⅢ。門別・ダート2000メートル)を勝利し、芝とダートの両方で重賞勝ちを収めた。今回は、ダートで初のビッグタイトル獲得に挑む。

ダートで輝きを取り戻した。昨年のローズSで重賞初制覇を果たし、続く秋華賞も見せ場十分の4着。ただその後は、4着、8着、9着、13着と、一戦ごとに着順を落とすこととなった。ここで陣営はダートへと方針転換。今年7月のスパーキングレディーC(JpnⅢ。川崎・ダート1600メートル)こそ3着だったが、続くブリーダーズゴールドC(JpnⅢ)が4馬身差の快勝。一気に牝馬ダート路線の頂点を視界に捉えた印象だ。ダート向きのTapit産駒で、メイクデビュー京都(ダート1400メートル)を1秒2差で勝った実績もある。門別の走りを京都で再現できれば、圧勝まであっていい。

アンジュデジール

牝4歳

調教師:昆貢(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ティックルピンク
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

1200メートルから2100メートルまでの距離で勝った経験があるオールマイティーな馬。ただ、1800メートルでは3着、5着、2着、4着と勝ち切れていない。ここで嫌なジンクスを吹き飛ばし、念願のビッグタイトルを手に入れたいところだ。

前哨戦の敗戦をどう見るかだ。前走のレディスプレリュード(JpnⅡ。大井・ダート1800メートル)は、ゲート内で落ち着きを欠いて後手を踏み、まさかの最後方追走。向正面で中団まで押し上げ、直線では外に持ち出されたが、勝ったプリンシアコメータから0秒8差の4着が精いっぱいだった。ただ、大きく出遅れても崩れなかった点は、地力の証明と言えるはずだ。4歳を迎えた今年は、2月のエンプレス杯(JpnⅡ。川崎・ダート2100メートル)、4月のマリーンC(JpnⅢ。船橋・ダート1600メートル)と重賞2連勝。紅一点だったエルムSでも5着に健闘した。スタートさえ互角に切ることができれば、十分に巻き返せる力を持っている。

ブランシェクール

牝5歳

調教師:藤田輝信(大井)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:モンプティクール
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

過去4年のJBCレディスクラシック勝ち馬は、いずれも前走がレディスプレリュード(JpnⅡ。大井・ダート1800メートル)で、かつ、そこで2着から4着に惜敗していた。本馬は前走のレディスプレリュードで2着だから、条件と合致している。

JRAに所属していた今年1月に、TCK女王盃(JpnⅢ。大井・ダート1800メートル)で2着と好走。その後、収得賞金の関係で思うようなレースに出走できない可能性があったことから、大井・藤田輝信厩舎への移籍が決まった。その後の交流重賞では、スパーキングレディーC(JpnⅢ。川崎・ダート1600メートル)が勝ち馬から1秒7差の5着、ブリーダーズゴールドC(JpnⅢ。門別・ダート2000メートル)が同2秒4差の6着と物足りないレースが続いた。しかし、前走のレディスプレリュード(JpnⅡ。大井・ダート1800メートル)では6番人気の低評価を覆して2着に好走。本番でも注目を集める存在となった。古巣のJRAに地方代表として挑む今回も、侮れない存在と言える。

サルサディオーネ

牝4歳

調教師:羽月友彦(栗東)

  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:サルサクイーン
  • 母の父:リンドシェーバー
ここに注目!

過去4勝をすべて逃げ切りで挙げている一方で、ハナを奪えなかった4戦はいずれも2桁着順に敗れている。今回も逃げる意気込みを示しているだけに、同型との兼ね合いがつくかどうかが大きなポイントとなるだろう。

昨年のレパードSで牡馬を相手に0秒2差の2着という実績があるように、すんなりと逃げられれば実にしぶといタイプ。その後は一線級との戦いが続いたこともあり、勝ち負けから遠ざかっていたが、2月のエンプレス杯(JpnⅡ。川崎・ダート2100メートル)で、勝ったアンジュデジールから0秒2差、2着のプリンシアコメータとはハナ差の3着に入ったように、高い能力を秘めている。前走のオープン特別・BSN賞(新潟・ダート1800メートル)では、直線でナムラミラクル(2着)にかわされそうになりながらも、盛り返して逃げ切り勝ち。4歳後半を迎えてグンと力を付けてきた印象があり、ここもマイペースの逃げが打てるようなら残り目がありそうだ。

リエノテソーロ

牝4歳

調教師:武井亮(美浦)

  • 父:Speightstown
  • 母:Akilina
  • 母の父:Langfuhr
ここに注目!

本馬のほかにドスライスやマテラスカイが重賞を制しているSpeightstown産駒だが、そのほとんどがスプリンター。JRAにおける全50勝のうち48勝が1400メートル以下で、1800メートルは1勝だけとなっている。本馬も、今回は距離の克服が鍵になりそうだ。

無傷の4連勝で全日本2歳優駿(JpnⅠ。川崎・ダート1600メートル)を制した、2年前の2歳ダートチャンピオン。3歳を迎えた昨春もNHKマイルCで勝ち馬から0秒2差の2着に食い込むなど存在感を見せたものの、その後はスランプに。今年になってからも2桁着順が続き、早熟のイメージも持たれていたが、前々走のスパーキングレディーC(JpnⅢ。川崎・ダート1600メートル)を、3コーナー過ぎで先頭に立って堂々と押し切り、鮮やかな復活を遂げた。前走のレディスプレリュード(JpnⅡ。大井・ダート1800メートル)は9着に敗れたが、大井のパワーを要する馬場がこたえた印象。京都に替わって本来の走りができれば、2つ目のJpnⅠタイトルに手が届くかもしれない。

カワキタエンカ

牝4歳

調教師:浜田多実雄(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:カワキタラブポップ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

父は芝で活躍する産駒が多いディープインパクトだが、母系にはダート向きの血が詰まっている。母の父は2001年のジャパンカップダートを制したクロフネで、祖母の父がフォーティナイナー。本馬も、初のダートをこなして不思議はない。

初ダートでの戴冠なるか、芝の牝馬重賞戦線をわかせてきた快足牝馬が砂に転じてきた。芝での実績は十分で、昨年のローズSでは前半1000メートル通過タイム58秒6という速めのラップを刻んで、勝ったラビットランから0秒2差の2着。今年3月の中山牝馬Sを逃げ切って重賞初制覇を果たすと、続く福島牝馬Sでも一貫したペースで飛ばし、勝ったキンショーユキヒメとクビ差の2着に踏ん張った。肝心のダート適性に関してはやってみないと分からない部分が多いが、最大の武器である持久力は、ダートでより生きそうなイメージもある。過去の6連対全てを挙げている1800メートルの距離もベストと言えるだけに、一発の魅力を秘める存在だ。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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