今週の注目レース

サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

グランアレグリア

牝2歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:タピッツフライ
  • 母の父:Tapit
ここに注目!

母タピッツフライはアメリカの芝G1・2勝馬で、父がリーディングサイアーのディープインパクトという良血馬。本馬はデビュー戦で衝撃的なパフォーマンスを発揮し、来春のクラシック候補に名乗りを挙げている。この先のビッグレースへ向けて、ここは負けられない。

6月3日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、好スタートを決めて、好位の外めを追走。正攻法のレース運びから直線の入り口で先頭に躍り出ると、ダノンファンタジー(2着)の追い上げを楽に振り切って2馬身差で完勝した。2歳6月の時点で1分33秒6は驚異的と言える走破時計で、GⅠ級の能力を秘めていることは明らかだろう。騎乗したC.ルメール騎手も「フットワークがすごくいい馬ですね。抜け出して集中力が切れないように、直線で1度だけムチを使ったのですが、しっかり反応してくれました。最後はまだ余力がありましたよ」と、素質の高さに太鼓判を押している。今回は約4か月の休み明けになるが、帰厩後は入念に乗り込まれており、力を出せる態勢が整っていそうだ。

ドラウプニル

牡2歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ヴェルザンディ
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

母はディープインパクトの半妹で、祖母ウインドインハーヘアにさかのぼる母系からは、昨年のダービー馬レイデオロなど数多くの活躍馬が誕生している。本馬は今回が重賞初挑戦で、好素質馬がそろったが、ポテンシャルは互角以上と言えそうだ。

7月21日のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は、ポンと好スタートを切り、他馬の出方をうかがいながらスッと控えて3、4番手を追走。ラスト300メートル付近で先頭を捕らえると、最後はインから迫るバニュルス(2着)の追い上げを力強く振り切って快勝した。前走の500万下・アスター賞(中山・芝1600メートル)は、スタートで後手を踏んで後方待機策。勝ったグレイシアの瞬発力には屈して2着に敗れたが、ラスト3ハロンを33秒9(推定)でまとめ、1度先頭に立つシーンを作っており、合格点の与えられるレース内容だろう。レースセンスに優れ、自在性があることもセールスポイント。引き続き好調をキープしている様子で、今回も上位争いが濃厚だ。

アマーティ

牝2歳

調教師:武井亮(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:アマファソン
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

母は現役時代に3勝を挙げ、フローラSでは4着に入った活躍馬。本馬はデビュー戦が480キログラムと牝馬としては馬格に恵まれ、胸前からトモにかけて厚みがあり、見映えのする好馬体の持ち主だ。高い潜在能力を秘めていそうで、先々まで目が離せない。

8月12日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、スローペースを中団馬群でピタリと折り合って追走。瞬発力勝負の展開のなか、4コーナーから徐々に外へ持ち出されると、メンバー最速となる上がり3ハロン33秒3(推定)の末脚で弾けるように突き抜けて快勝した。騎乗した三浦皇成騎手は、「臆病で慎重な面はありますが、返し馬からレースまでいい感じで持っていけました。リラックスして走れましたし、直線ではいい反応を見せてくれました」と、初戦の内容に称賛を送っている。今回は約2か月ぶりの実戦になるが、本レースに向けて熱心な乗り込みを消化。テンションも上がっておらず、躍動感が増して一段と調教の動きが良くなっている。初戦以上の走りが期待できそうだ。

セグレドスペリオル

牡2歳

調教師:宮本博(栗東)

  • 父:トーセンホマレボシ
  • 母:アイズオンリー
  • 母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!

祖母アイランドファッションはアメリカのG1・3勝馬で、産駒からはパシフィックギャル(アルテミスS2着、フラワーC2着)、サトノソルタス(共同通信杯2着)が活躍。本馬も筋の通った母系の出身だ。今回、重賞で相手は強くなるが、素質では引けを取らない。

7番人気の低評価だった7月15日のメイクデビュー中京(芝1600メートル)では、スタートで後手を踏むシーンがありながらも、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒9(推定)の末脚で2着まで追い込んで、能力の片りんをアピールした。前走の未勝利(阪神・芝1600メートル)も、スタートで出遅れて後方待機策。瞬発力のそがれる馬場コンディション(稍重)のなか、直線で馬場の外めを豪快に抜け出し、最後は後続を3馬身突き放して圧巻の勝ちっぷりを披露した。今回、関東圏への初輸送は鍵になるが、左回りコースは中京で経験済み。ゲートも課題だが、末脚がしっかりしているので、直線の長い東京・芝コースは歓迎材料だろう。

シャドウエンペラー

牡2歳

調教師:岡田稲男(栗東)

  • 父:Just a Way
  • 母:Regency
  • 母の父:Tanino Gimlet
ここに注目!

ジャスタウェイ産駒の外国産馬。父は初年度産駒からアウィルアウェイ(オープン特別・ダリア賞優勝)、ラブミーファイン(函館2歳S2着)のオープン馬を送り出しており、順調な滑り出しを見せている。本馬も父に似た均整の取れた馬体を持ち、将来性は十分だ。

9月8日のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)は、好スタートから一歩引いて好位に収まり、道中はスムーズに折り合って手応え十分。直線で逃げ込みを図るマイネルリャードフ(2着)を、ゴール寸前でクビ差捕らえて初陣勝ちを飾った。スピードのそがれる重馬場だったことを踏まえれば、1分35秒7の走破時計も優秀。騎乗した和田竜二騎手は、「まだ体に柔らかいところがあって、道中は左へ張る面を修正しながらでしたが、仕掛けてからの反応は抜群でしたね。これからまだまだ良くなると思います」と、今後の活躍に期待を寄せている。今回は関東圏への長距離輸送に加え、初の左回りコースと条件は簡単ではないが、重賞でどのようなパフォーマンスを発揮できるのか、注目の一戦だ。

サムシングジャスト

牝2歳

調教師:松田国英(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:ツルマルオトメ
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

母は芝1200メートルで全4勝を挙げた快速馬だが、ドバイワールドCなど中長距離でGⅠ3勝を挙げたヴィクトワールピサが配合された本馬は、マイル前後がベストだろう。レースセンスの良さもセールスポイントで、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。

8月4日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル、1着)は、抜群のスタートから、スッと控えて3番手のインを追走。道中はかなりのスローペースで直線の瞬発力勝負となったが、内ラチ沿いに進路を取ると瞬時に抜け出して勝負を決めた。騎乗した福永祐一騎手は、「返し馬でいい馬だと感じていました。母親が短距離タイプで、気分良く行かせ過ぎないようにと指示されていたので下げる形で乗りましたが、上手にレースをしてくれました」と、内容に高評価を与えている。今回は約2か月間隔が空いたが、中間はコース調教を取り入れて攻めを強化しており、状態面の上積みは確か。母譲りのスピードに加えて非凡なレースセンスを兼ね備えており、ペース次第で大幅な走破時計の短縮も可能だろう。

ドゴール

牡2歳

調教師:黒岩陽一(美浦)

  • 父:サクラプレジデント
  • 母:ガイヤール
  • 母の父:ブラックタイアフェアー
ここに注目!

芝1400メートルで勝ち上がったが、道中で脚をためて直線でスパッと抜け出す大人びたレースぶりで、200メートルの距離延長にもすんなり対応できそうだ。今回は重賞挑戦で試金石の一戦になるが、瞬発力の生きる展開になれば、上位進出が可能だろう。

9月1日のメイクデビュー新潟(芝1400メートル)は、スタートで後手を踏んだものの、すぐに二の脚で挽回して中団のインを追走。直線では内を突いて鮮やかに抜け出し、最後は後続を2馬身1/2引き離して快勝した。同条件のオープン特別・ダリア賞の優勝タイムが良馬場で1分21秒6だったことを踏まえれば、重馬場で1分22秒8の走破時計は水準以上と言えるだろう。騎乗した津村明秀騎手は、「ゲートはそれほど速くなかったのですが、3列目で落ち着いて運べました。競馬が上手で思った以上に反応してくれました」と、初戦のレースぶりを高く評価している。レースセンスが良く、完成度の高さがセールスポイントで、ここでも侮れない。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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