今週の注目レース

エルムステークス(GⅢ)

札幌競馬場 1700メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

ミツバ

牡6歳

調教師:加用正(栗東)

  • 父:カネヒキリ
  • 母:セントクリスマス
  • 母の父:コマンダーインチーフ
ここに注目!

3走前のアンタレスS(2着)では、1分50秒0のタイムで走っていたように、時計が速くなっても対応できるタイプ。ただ、オープンクラスでの全5勝がダート2000メートル以上で、今回のダート1700メートルは少し短いイメージがある。

昨年7月のマーキュリーC(JpnⅢ、盛岡・ダート2000メートル)で重賞初制覇を果たすと、その後は重賞ばかりのローテーション。同年11月のJBCクラシック(JpnⅠ、大井・ダート2000メートル)では、勝ち馬から0秒2差の3着に入った。今年になってからは惜しいレースが続いていたが、前走のマーキュリーC(JpnⅢ、盛岡・ダート2000メートル)では、うっぷんを晴らす内容で連覇達成。スローペースを先団後ろから外を回って抜け出しており、1馬身という着差以上の完勝だった。今回は、2015年9月の1000万下・釧路湿原特別(札幌、3着)以来となるダート1700メートルがポイントだが、早めに押し上げる競馬をマスターした今なら、クリアできると考えたい。

モルトベーネ

牡6歳

調教師:松永昌博(栗東)

  • 父:ディープスカイ
  • 母:ノーブルエターナル
  • 母の父:アフリート
ここに注目!

オープンクラスでの2勝は、オープン特別・アルデバランS(京都・ダート1900メートル)が重馬場、アンタレスSは良馬場ながら1分49秒9という速い時計での決着だった。どちらかといえば、脚抜きのいい馬場コンディションの方がいいタイプだろう。

以前は右にもたれるなどの若さを見せていたが、年齢を重ねて心身共に成長。昨年4月のアンタレスSで、重賞初制覇を果たした。やや成績が安定しない面はあるものの、GⅢなら地力は間違いなく上位と言える一頭だ。今回は、今年1月の東海Sで3着になって以来約6か月半ぶりの実戦となる点がポイントだが、8月1日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン51秒8、ラスト1ハロン12秒1という好時計をマークしている。その後、北海道への輸送もスムーズにクリアしており、調整は順調と判断していいだろう。ダートが得意だがパワー型というわけではなく、脚抜きのいい馬場になった方が、より高いパフォーマンスが発揮できるタイプ。当日の馬場状態にも注目したい。

ドリームキラリ

牡6歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:Giant's Causeway
  • 母:Truant
  • 母の父:Gone West
ここに注目!

札幌・ダート1700メートルは3戦1勝、3着2回で、3着内率100パーセント。この3戦はいずれも4番人気以下だったので、常に人気以上に走っている。舞台適性は文句なしに高いと言えそうだ。

とにかく逃げれば粘っこい。昨年1月のオープン特別・ポルックスS(中山・ダート1800メートル)でオープンクラス初勝利を挙げた後は、なかなか自分の形に持ち込めずに大敗するレースが続いたが、昨年のエルムSで3着に入って以降は安定感が復活。今年5月のオープン特別・欅S(東京・ダート1400メートル)では、実績馬サンライズノヴァ(2着)の追い上げをしのいで、約1年4か月ぶりの勝利を飾った。逃げて好勝負に持ち込むのがパターンだが、前走のプロキオンSでは、ハナに行けずに好位の内を追走する形となりながら、2着に0秒2差の6着と大崩れはしなかった。今がまさに充実期と言え、そろそろ重賞タイトルに手が届いてもいいはずだ。

リーゼントロック

牡7歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:レディインディ
  • 母の父:A.P. Indy
ここに注目!

ダイワメジャー産駒のダート馬ということもあってか、腹回りがボテッとして重苦しく見えるが、これが本馬の体型。パドックで少々太く見えたとしても、馬体重が極端に増えてさえいなければ、能力発揮に支障はないはずだ。

一昨年12月にオープンクラスへ昇級した後はなかなか勝ち負けに加われなかったが、今年に入ってから成績がグンと上向き。4走前のオープン特別・総武S(中山・ダート1800メートル)で2着に食い込んでオープンクラスでの初連対を果たすと、前々走のオープン特別・大沼S(函館・ダート1700メートル)で約1年7か月ぶりの勝利をマーク。前走のオープン特別・マリーンS(函館・ダート1700メートル)は、それまでと異なる後方からの競馬になったが、3着まで押し上げて充実ぶりを示した。3歳時の京都新聞杯でレース中に故障を発症(競走中止)し、一時は現役続行すら危ぶまれた馬だが、雌伏の時を乗り越えて復活。7歳にして重賞初制覇なるか、その走りに注目が集まる。

ハイランドピーク

牡4歳

調教師:土田稔(美浦)

  • 父:トーセンブライト
  • 母:ハイランドダンス
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

父トーセンブライトは2歳から9歳まで8年連続で勝利を挙げるなど、ダートのバイプレーヤーとして活躍。本馬は今年になって飛躍を遂げているが、父の血を受け継いでいれば、今後のさらなる成長も大いに期待できる。

今年1月の1000万下・初茜賞、3月の1600万下・上総S(共に中山・ダート1800メートル)をいずれも圧勝して、あっさりとオープンクラス入り。続くマーチSは、出遅れもあってか1番人気に応えられず9着だったが、これは参考外と言えるだろう。前々走の1600万下・灘S(阪神・ダート1800メートル)では、それまでと違う中団からの差し切りで快勝。前走のオープン特別・マリーンS(函館・ダート1700メートル)でも、ハイペースを早め先頭から踏ん張って2着に入っており、相当に力をつけている。今回騎乗する横山和生騎手とのコンビでは7戦して2勝、2着4回の好相性を見せており、ここで人馬とも初となる重賞制覇を目指す。

アンジュデジール

牝4歳

調教師:昆貢(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ティックルピンク
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

牝馬が牡馬混合のダートの重賞を勝つのは簡単ではなく、エルムSに限れば、牝馬の優勝は2002年のプリエミネンスが最後。その後は9頭が挑んでいるが、5着以内にすら入っていない。牝馬ダート重賞3勝の本馬がここでどんな競馬を見せてくれるのか、注目だ。

ディープインパクト産駒で、デビュー当初は芝でキャリアを重ねたが、昨春にダートへ転向してから素質が開花した。ダートでは9戦して4勝、2着3回、3着1回。昨年7月にスパーキングレディーC(JpnⅢ、川崎・ダート1600メートル)で重賞初制覇を果たし、4歳を迎えた今年はエンプレス杯(JpnⅡ、川崎・ダート2100メートル)、マリーンC(JpnⅢ、船橋・ダート1600メートル)と重賞2連勝中。とりわけ前走は、57キログラムの斤量を克服してのものだから価値がある。牡馬と戦うのは、一昨年12月の500万下・こうやまき賞(中京・芝1600メートル)で5着に敗れて以来。今後に向けて試金石となる一戦だ。

ロンドンタウン

牡5歳

調教師:牧田和弥(栗東)

  • 父:カネヒキリ
  • 母:フェアリーバニヤン
  • 母の父:Honour and Glory
ここに注目!

500キログラムを超える大型馬にしては器用なタイプ。JRAでの過去5勝の馬番は5、3、9、2、2なので、内枠も問題ない。昨年の本レースは、2枠2番からロスなく運んでの勝利。今回も同じような競馬ができれば、連覇の可能性も高まるだろう。

昨年の本レース優勝馬が、連覇を狙って登場する。その昨年は、1番人気のテイエムジンソク(2着)をねじ伏せ、1分40秒9のJRAレコードでJRAの重賞初制覇を達成。これで勢いに乗ると、続くコリアC(韓国G1、ダート1800メートル)では、クリソライト(2着)との一騎打ちを制し、一気にダート界の主役候補に躍り出た。それだけに、近走の成績は少し物足りなく感じるかもしれないが、近2戦は、マーチSが勝ち馬から0秒5差6着、アンタレスSが同0秒7差6着なので、それほど大きく離されたわけでもない。得意の舞台に替わる今回、久々の勝利に手が届いてもいい。

メイショウスミトモ

牡7歳

調教師:南井克巳(栗東)

  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:ムゲン
  • 母の父:アジュディケーティング
ここに注目!

後方でロスなく運び、切れると言うよりはジワジワと脚を伸ばして上位に食い込んでくるタイプ。それだけに、枠順は内がベターだろう。速い時計での決着になると届かない可能性が高まるだけに、良馬場でのスタミナ比べになってほしいところだ。

得意の季節を迎えて、反撃の予感が漂う。父ゴールドアリュール、近親ウイングアローというダートの良血。昨年9月のシリウスS、同12月の名古屋グランプリ(JpnⅡ、名古屋・ダート2500メートル)を制して軌道に乗ったかに思えたが、今年に入ってからは3回ある7着が最高の着順で、見せ場すらつくれないレースが続いている。ただ、見限るのも早計だろう。その根拠は暑い時季に良績を残しているからで、4歳時から3年連続で8から9月に勝利を挙げているのは、見逃せないポイントだ。近走の内容から上位人気に支持される可能性は高くないが、そろそろ一変があっても驚けない。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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