今週の注目レース

安田記念(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(芝)定量 3歳以上オープン

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高確率で“10万馬券”が飛び出している上半期の最強マイラー決定戦

昨年の安田記念は単勝オッズ12.4倍(7番人気)のサトノアラジンが優勝を果たし、3連単28万3000円の高額配当決着となった。3連単が発売された2005年以降の過去13回中、実に10回で10万円を超える配当が飛び出している。なお、2017年までに3連単10万円以上の決着が10回以上あったJRAのGⅠは、この安田記念と天皇賞(春)(10回)だけである。波乱含みの一戦を制し、チャンピオンマイラーの座を勝ち取るのはどの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通しているポイントを分析してみたい。

JRAのGⅠやGⅡを主戦場としてきた馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中、2008年2着のアルマダを除く29頭は“前年以降のJRAの牝馬限定を除くGⅠかGⅡ”において4着以内に入った経験のある馬だった。前年以降にJRAの牝馬限定を除くGⅠかGⅡで好走経験のない馬は、それぞれ評価を下げるべきだろう。〔表1〕

〔表1〕“前年以降のJRAの牝馬限定を除くGⅠかGⅡ”において4着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-9-10-101 7.7% 14.6% 22.3%
なし 0-1-0-41 0% 2.4% 2.4%

馬格のある馬が優勢

過去10年の連対馬20頭中16頭は、JRAのレースでの最高馬体重が「500キログラム以上」だった。該当馬は3着内率も25.0%と比較的高いうえ、2014年以降は〔4・4・3・23〕(3着内率32.4%)とさらに好走率が高くなっている。今年もまずは「500キログラム以上」の馬体重で出走した経験がある馬に注目してみたい。〔表2〕

〔表2〕JRAのレースでの最高馬体重別成績(過去10年)
最高馬体重 成績 勝率 連対率 3着内率
500kg以上 8-8-4-60 10.0% 20.0% 25.0%
500kg未満 2-1-6-74 2.4% 3.6% 10.8%
JRA初出走 0-1-0-8 0% 11.1% 11.1%

前走の“末脚”がポイント

過去10年の連対馬20頭中11頭は、前走がJRAのレース、かつそのレースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位が「2位以内」だった。該当馬は3着内率も34.1%と優秀な水準に達している。臨戦過程を比較する際は、前走の“末脚”を重視したいところだ。〔表3〕

〔表3〕前走がJRAのレースだった馬の、そのレースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去10年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 成績 勝率 連対率 3着内率
2位以内 7-4-4-29 15.9% 25.0% 34.1%
3位以下 2-4-6-92 1.9% 5.8% 11.5%

なお、前走がJRAのレース、かつそのレースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位が「3位以下」だった馬のうち、“JRAの牝馬限定を除く1600メートルのGⅠ”において連対経験のない馬は全て3着以下に敗れていた。前走で出走メンバー中上位の上がり3ハロンタイムをマークしておらず、1600メートルのビッグレースで連対経験のない馬は、苦戦する可能性が高いと見るべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走がJRAのレース、かつそのレースの上がり3ハロンタイム(推定)順位が「3位以下」だった馬の、“JRAの牝馬限定を除く1600メートルのGⅠ”における連対経験の有無別成績(過去10年)
連対経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 2-4-2-22 6.7% 20.0% 26.7%
なし 0-0-4-70 0% 0% 5.4%

主要な前哨戦に出走していた馬の扱いに注意

過去10年の出走馬172頭中、前走が「京王杯スプリングC」だった馬は39頭、「読売マイラーズC」だった馬は42頭いたが、いずれも3着内率は20.0%に満たない水準となっている。主要な前哨戦に出走していた馬が優勢なレースではないようだ。〔表5〕

〔表5〕前走のレース別成績(過去10年)
前走のレース 成績 勝率 連対率 3着内率
京王杯スプリングC 2-3-2-32 5.1% 12.8% 17.9%
読売マイラーズC 0-1-7-34 0% 2.4% 19.0%
その他のレース 8-6-1-76 8.8% 15.4% 16.5%

なお、前走が「京王杯スプリングC」だった馬のうち、同レースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位が「3位以下」だった馬は全て4着以下に敗れている。「京王杯スプリングC」組を比較する際は、そこでの“末脚”を特に重視したい。〔表6〕

〔表6〕前走が「京王杯スプリングC」だった馬の、同レースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去10年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 成績 勝率 連対率 3着内率
2位以内 2-3-2-7 14.3% 35.7% 50.0%
3位以下 0-0-0-25 0% 0% 0%

また、前走が「読売マイラーズC」だった馬のうち、同レースでの着順が「2着以内」だった馬は全て4着以下に敗れている。「読売マイラーズC」で連対していた馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表7〕

〔表7〕前走が「読売マイラーズC」だった馬の、同レースでの着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
2着以内 0-0-0-13 0% 0% 0%
3着以下 0-1-7-21 0% 3.4% 27.6%

近年は内寄りの馬番が不振

過去4年の枠番別成績を調べると、「1枠」「2枠」「4枠」の馬は全て4着以下に敗れている。また、「3枠」で3着以内に入ったのも、2015年1着のモーリス(単勝1番人気)と2017年3着のレッドファルクス(同3番人気)だけである。近年の傾向を重視するならば、内寄りの枠に入った馬は評価を下げた方が良さそうだ。〔表8〕

〔表8〕枠番別成績(過去4年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 0-0-0-7 0% 0% 0%
2枠 0-0-0-7 0% 0% 0%
3枠 1-0-1-5 14.3% 14.3% 28.6%
4枠 0-0-0-7 0% 0% 0%
5枠 2-0-0-6 25.0% 25.0% 25.0%
6枠 0-2-2-4 0% 25.0% 50.0%
7枠 1-1-1-6 11.1% 22.2% 33.3%
8枠 0-1-0-10 0% 9.1% 9.1%
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年明け以降にJRAのGⅠに出走していた馬は割り引き

過去4年の優勝馬4頭は、いずれも“同年のJRAのGⅠ”に出走経験がない馬だった。2013年以前は“同年のJRAのGⅠ”に出走経験のあった馬も好走していたが、2014年以降は〔0・0・1・13〕(3着内率7.1%)と連対例がないので注意したい。なお、この優勝馬4頭は“前年以降のJRAの牝馬限定を除くGⅠかGⅡ”において4着以内に入った経験があった点、JRAのレースでの最高馬体重が500キログラム以上だった点も共通している。同年のJRA・GⅠへの出走経験以外に、〔表1〕や〔表2〕をはじめとする他の傾向にも注目すべきだろう。〔表9〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表9〕優勝馬の「直近で出走した“JRAのGⅠ”」「“前年以降のJRAの牝馬限定を除くGⅠかGⅡ”における最高着順」「JRAのレースでの最高馬体重」(過去4年)
年度 優勝馬 直近で出走した“JRAのGⅠ” “前年以降のJRAの牝馬限定を除くGⅠかGⅡ”における最高着順 JRAのレースでの最高馬体重
2014年 ジャスタウェイ 2013年天皇賞(秋) 1着(2014年中山記念ほか) 506kg
2015年 モーリス 出走なし 4着(2014年スプリングS) 510kg
2016年 ロゴタイプ 2015年マイルCS 2着(2015年中山記念) 502kg
2017年 サトノアラジン 2016年マイルCS 1着(2016年スワンSほか) 534kg

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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