今週の注目レース

東京優駿(日本ダービー)(GⅠ)

東京競馬場 2400メートル(芝)定量 牡・牝 3歳オープン

出走馬情報

ダノンプレミアム

牡3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:インディアナギャル
  • 母の父:Intikhab
ここに注目!

昨年の朝日杯フューチュリティSを優勝して同年度のJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞すると、前走の弥生賞で無傷の4連勝を達成した。皐月賞は挫跖のため出走を見送り、今回は約3か月ぶりの実戦。400メートルの距離延長も鍵になるが、日本ダービーで世代最強を証明したい。

デビュー2戦目のサウジアラビアロイヤルCは、スピードのそがれる稍重の馬場で1分33秒0の2歳コースレコードをマークして優勝。前々走の朝日杯フューチュリティSでは、好スタートを決めて好位集団を進むと、直線で鮮やかに抜け出し、1分33秒3の好タイムで3馬身1/2差の完勝劇を演じた。3歳初戦となった前走の弥生賞は、芝2000メートルへの距離延長にすんなりと対応し、力強く押し切って快勝。皐月賞への出走を見送り、今回は約3か月の休み明けとなるが、4月29日から時計を出し始めて、ここまで順調に乗り込みを消化している。父の瞬発力をスピードに転化したタイプで、芝2400メートルへの距離延長に少し不安はあるものの、4戦無敗の成績が示すように、ポテンシャルの高さは折り紙つき。主役の座は譲れない。

エポカドーロ

牡3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ダイワパッション
  • 母の父:フォーティナイナー
ここに注目!

クラシック三冠一冠目の皐月賞を優勝。母は芝1200メートルと芝1400メートルで重賞2勝を挙げたスプリンターで、本馬の胴が詰まった体型は、いかにもスピードタイプに見える。今回は、400メートルの距離延長がポイントになりそうだ。

3走前の500万下・あすなろ賞(小倉・芝2000メートル)では、2着以下を3馬身1/2突き放して快勝。前々走のスプリングSは、離れた2番手追走から直線で抜け出しを図り、1番人気のステルヴィオ(1着)を最後まで苦しめてハナ差の2着に惜敗。前走の皐月賞は、3頭による先手争いでレースの前半1000メートル通過タイム59秒2というハイペースになったが、本馬は離れた4番手を手応え良く追走。残り100メートル付近で前を捕らえて先頭に立つと、最後までスピードが衰えず、後続を2馬身引き離してビッグタイトルを獲得した。三冠馬オルフェーヴルを父に持ち、操縦性の高さから、距離延長は問題なさそう。クラシック三冠制覇に唯一挑戦できる本馬の走りに、注目が集まる。

ブラストワンピース

牡3歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ツルマルワンピース
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

前走の毎日杯では、初めての右回りコース、関西圏への長距離輸送、600メートルの距離短縮などの課題を難なくクリアし、無傷の3連勝で重賞タイトルを獲得した。まだ能力の底を見せておらず、GⅠのメンバーに入っても、有力候補の1頭に挙げられる。

今年初戦となった前々走の500万下・ゆりかもめ賞(東京・芝2400メートル)は、縦長の隊列になったが、後方でじっくりと脚を温存。レースの上がり3ハロンタイムを1秒4上回る同34秒0(推定)の豪脚を繰り出し、瞬く間に先頭を捕らえると、最後は後続を4馬身突き放して快勝した。前走の毎日杯は、直線半ばで内ラチに接触する場面はあったが、ラスト3ハロンのレースラップが11秒5−11秒1−11秒5という瞬発力比べを2馬身差抜け出し重賞初制覇を果たした。2着に退けたギベオンが次走のNHKマイルCで2着に入ったことからも、本馬の能力の高さをうかがうことができる。東京・芝2400メートルで勝ち星があり、レースセンスの高さもセールスポイントだ。

サンリヴァル

牡3歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:アンフィルージュ
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

父の産駒は、2017年の菊花賞馬キセキを筆頭に、距離が延びて頭角を現すタイプが多く、祖母のウメノファイバーは1999年のオークス馬。本馬は前走の皐月賞で勝ち馬エポカドーロと2馬身差の2着に敗れたが、東京・芝2400メートルの舞台で逆転を狙う。

デビュー2戦目のオープン特別・芙蓉S(中山・芝2000メートル)を勝って2連勝をマーク。約3か月の休み明けとなった3走前のホープフルSは、上位を差し・追い込み馬が占める厳しい展開の中で、4コーナー先頭から直線もしぶとく食い下がり、4着に入った。今年初戦となった前々走の弥生賞は、先手を奪ってスローペースに持ち込めたものの、直線の瞬発力比べで後れを取って4着。前走の皐月賞では、稍重で瞬発力がそがれる馬場の中、勝ったエポカドーロの直後からしぶとく脚を伸ばして2着に入り、あらためて能力の高さを示した。左回りコースは経験済みで、血統背景を踏まえれば、距離延長も歓迎材料。展開の鍵を握る存在だけに、本馬の動向から目が離せない。

ジェネラーレウーノ

牡3歳

調教師:矢野英一(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:シャンハイロック
  • 母の父:ロックオブジブラルタル
ここに注目!

調教時からチークピーシーズを着用し、レース前はゲート裏までホライゾネットを使用するなど、気性面の難しさは残る。それでも、前々走の京成杯で重賞タイトルを獲得すると、前走の皐月賞では厳しい展開を3着に粘っており、能力の高さは証明済みだ。

今年初戦となった前々走の京成杯は、レースの前半1000メートル通過タイム59秒7という厳しい流れを、2番手追走の正攻法で力強く押し切り、3連勝で重賞初制覇を達成。開催時期は違うものの、昨年暮れのGⅠホープフルS(2分01秒4)の勝ちタイムを上回る2分01秒2の走破時計も優秀と言える。3か月の休み明けとなった前走の皐月賞は、3頭によるハイペースの先手争いから、一歩引いて2番手を追走。稍重のタフなコンディションの中、直線半ばで先頭に躍り出ると、驚異的な粘りを見せて3着に好走した。父が2008年のジャパンカップを勝ったスクリーンヒーローで、距離延長への不安は感じられず、休み明けを1度使われた上積みを加味すれば、上位争いが濃厚だ。

ステルヴィオ

牡3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ラルケット
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

昨年12月の朝日杯フューチュリティSで2着に入り、前々走のスプリングSでは、エポカドーロ(2着)を破って優勝。父は2012、2013年のJRA賞最優秀短距離馬で、芝2400メートルへの距離延長は歓迎材料と言えないが、世代トップクラスの実力は軽視できない。

昨年12月の朝日杯フューチュリティSでは、勝ったダノンプレミアムには3馬身1/2離されたものの、タワーオブロンドン(3着)、ケイアイノーテック(4着、その後NHKマイルC優勝)との2着争いには先着。前々走のスプリングSは、2番手追走から押し切りを図るエポカドーロ(2着)を、追い比べの末ゴール寸前でハナ差捕らえて初の重賞タイトルを獲得した。2番人気に支持された前走の皐月賞は4着に敗れたが、行き脚がつかなかったことや、稍重の馬場などが敗因と考えられる。クイーンC3着(2008年)の母ラルケットに、父ロードカナロアというスピード色の強い血統だが、折り合い面の不安がない馬なので、芝2400メートルを克服しても不思議はない。

キタノコマンドール

牡3歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ベネンシアドール
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

デビュー3戦目となった前走の皐月賞で5着に入ったように、ポテンシャルの高さは相当。今回は初めての左回りコースになるが、全3戦でメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(いずれも推定)をマークしていることから、直線の長い東京・芝コースは歓迎材料だろう。

前々走のオープン特別・すみれS(阪神・芝2200メートル)は、最後方でじっくりと脚をためると、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒8(推定)の末脚で弾けるように突き抜けて優勝。同週に同舞台で行われた1600万下・尼崎Sの勝ちタイムを2秒3も上回る、2分11秒7の走破時計も優秀だった。前走の皐月賞は、スッと控えて後方を進んだが、4コーナーでは大外を回る距離ロスもあり、上位馬とは位置取りの差が出た感のある5着。それでも、キャリア3戦目で勝ち馬エポカドーロから0秒6差まで追い上げており、素質の片りんはアピールできたと言っていいだろう。GⅠの大舞台でもまれた前走の経験を糧にして、日本ダービーのタイトル獲得を目指す。

ワグネリアン

牡3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ミスアンコール
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

無傷の3連勝で昨年の東京スポーツ杯2歳Sを制し、前走の皐月賞(7着)では1番人気に支持された素質馬。テンションが上がりやすく、当日の気配は鍵だが、父譲りの瞬発力を最大限に生かせる東京・芝コースで、捲土重来を期す。

昨年7月のメイクデビュー中京(芝2000メートル)を、中京競馬場がリニューアルされた2012年以降で最速となる上がり3ハロン32秒6(推定)の驚異的な末脚で勝ち上がり、2戦目のオープン特別・野路菊S(阪神・芝1800メートル)も快勝。続く東京スポーツ杯2歳Sは、離れた5番手で折り合いをつけると、直線で豪快に突き抜け、1分46秒6の好タイムで重賞タイトルを獲得した。その後は休養に入り、前々走の弥生賞では、2歳王者ダノンプレミアムに敗れたものの、2着と連対を確保。前走の皐月賞は7着に敗れたが、騎乗した福永祐一騎手が「いつものような加速ができませんでした」と振り返ったように、瞬発力のそがれる稍重の馬場が影響したことは明らかだろう。ここでも潜在能力は引けを取らないはずだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: