今週の注目レース

高松宮記念(GⅠ)

中京競馬場 1200メートル(芝)定量 4歳以上オープン

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新興勢力の台頭も珍しくない上半期のスプリント王決定戦

2016年のビッグアーサー、2017年のセイウンコウセイと、ここ2年の高松宮記念は共に重賞未勝利だった馬が優勝を果たしている。また、2015年の優勝馬エアロヴェロシティは香港調教馬でJRAのレースには出走経験がなく、2014年の優勝馬コパノリチャードは1200メートルのレースに出走経験がなかった。スプリント戦線の実績馬はもちろん、虎視眈々と新チャンピオンの座を狙う馬たちにも注目しておくべき一戦と言えるだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通しているポイントを分析してみたい。

前年10月以降の実績に注目

外国調教馬を除く過去10年の3着以内馬延べ29頭中、2008年2着のキンシャサノキセキを除く28頭は、「前年10月以降のJRA重賞」で連対経験のある馬だった。なお、2015年に優勝した香港調教馬のエアロヴェロシティは、前年12月にG1の香港スプリントを制していた。しばらく連対が途絶えている馬、条件クラスやオープン特別のレースを主戦場として重賞に出走していない馬などは割り引きが必要だ。〔表1〕

〔表1〕国内調教馬の、「前年10月以降のJRAの重賞」における連対経験の有無別成績(過去10年)
連対経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-9-10-58 10.5% 20.9% 32.6%
なし 0-1-0-89 0% 1.1% 1.1%

前走の着順とキャリアがポイント

過去10年の出走馬の前走の着順別成績を調べると、前走で「2着以内」だった馬が3着内率37.5%と優秀な成績を収めている。一方、「3〜5着」だった馬は同15.0%、「6着以下」だった馬は同3.7%にとどまっている。基本的には前走好走馬が強いレースと言えるだろう。〔表2〕

〔表2〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
2着以内 8-7-6-35 14.3% 26.8% 37.5%
3〜5着 2-2-2-34 5.0% 10.0% 15.0%
6着以下 0-1-2-78 0% 1.2% 3.7%

なお、前走の着順が3着以下だった馬のうち、通算出走数が「20戦以上」だった馬は3着内率2.6%とより苦戦している。前走で連対を果たせなかったキャリア20戦以上の馬は評価を下げたい。〔表3〕

〔表3〕前走の着順が3着以下だった馬の、通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
19戦以下 2-1-4-38 4.4% 6.7% 15.6%
20戦以上 0-2-0-74 0% 2.6% 2.6%

前走で上位人気に推されていた馬が優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭中25頭は、前走が「国内のレース」で、そのレースでの単勝人気が「4番人気以内」だった。一方、前走で「5番人気以下」だった馬は優勝例がなく、3着内率も3.2%にとどまっている。前走の内容を比較する際は、着順だけでなく単勝人気にも注目した方がよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕前走が国内のレースだった馬の、そのレースの単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
4番人気以内 9-9-7-54 11.4% 22.8% 31.6%
5番人気以下 0-1-2-90 0% 1.1% 3.2%

馬体重の軽い馬は不振

過去10年の連対馬延べ20頭中、2009年1着のローレルゲレイロを除く19頭は、前走の馬体重が「480キログラム以上」だった。一方、「480キログラム未満」だった馬は3着内率が10.2%にとどまっているうえ、2010年以降は〔0・0・3・36〕(3着内率7.7%)とより苦戦している。馬体重の軽い馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表5〕

〔表5〕前走の馬体重別成績(過去10年)
前走の馬体重 成績 勝率 連対率 3着内率
480kg未満 1-0-4-44 2.0% 2.0% 10.2%
480kg以上 9-10-6-103 7.0% 14.8% 19.5%
  • 注記:前走が香港のレースだった馬は1ポンド=0.453キログラム(小数点以下切り捨て、パリ協約を参照)で換算

近年は内枠優勢

過去4年の3着以内馬延べ12頭中9頭は、馬番が「1〜9番」だった。一方、「10〜18番」だった馬は優勝例がなく、3着内率も8.3%にとどまっている。2013年以前は「10〜18番」の馬も好走していたが、近年の傾向を重視するならば、内寄りの枠に入った馬を高く評価したい。〔表6〕

〔表6〕馬番別成績(過去4年)
馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1番 0-0-0-4 0% 0% 0%
2番 0-0-0-4 0% 0% 0%
3番 0-1-0-3 0% 25.0% 25.0%
4番 2-0-0-2 50.0% 50.0% 50.0%
5番 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
6番 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%
7番 0-0-1-3 0% 0% 25.0%
8番 0-0-1-3 0% 0% 25.0%
9番 0-0-1-3 0% 0% 25.0%
10番 0-0-0-4 0% 0% 0%
11番 0-0-0-4 0% 0% 0%
12番 0-0-0-4 0% 0% 0%
13番 0-0-0-4 0% 0% 0%
14番 0-0-0-4 0% 0% 0%
15番 0-1-0-3 0% 25.0% 25.0%
16番 0-0-1-3 0% 0% 25.0%
17番 0-1-0-3 0% 25.0% 25.0%
18番 0-0-0-4 0% 0% 0%
1〜9番 4-2-3-27 11.1% 16.7% 25.0%
10〜18番 0-2-1-33 0% 5.6% 8.3%
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キャリアの浅い馬を重視した方がよさそう

過去4年の優勝馬4頭は、いずれも通算出走数が16戦以下だった。ちなみに、2013年のロードカナロアと2012年のカレンチャンも、それぞれキャリア14戦で優勝を果たしている。キャリアが豊富な馬は評価を下げたいところだ。また、この4頭は馬番が1〜9番だった点、前走の着順が5着以内だった点、前走の馬体重が480キログラム以上だった点も共通している。〔表2〕〔表5〕〔表6〕をはじめとする各種の傾向も考慮すべきだろう。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の「通算出走数」「前走の着順」「前走の馬体重」「馬番」(過去4年)
年度 優勝馬 通算出走数 馬番 前走の着順 前走の馬体重
2014年 コパノリチャード 11戦 5番 1着 488kg
2015年 エアロヴェロシティ 16戦 4番 2着 539kg
2016年 ビッグアーサー 10戦 4番 5着 524kg
2017年 セイウンコウセイ 14戦 6番 2着 500kg
  • 注記:前走が香港のレースだったエアロヴェロシティは、1ポンド=0.453キログラム(小数点以下切り捨て、パリ協約を参照)で換算

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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